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求む My familyヒストリー(戸籍編)

前回に引き続き、「My familyヒストリー」についてお届けします。今回は、家族の歴史を調べる上で必要不可欠な戸籍の取得方法をご紹介します。

また、戸籍取得の際に注意すべきポイントや、小技をご紹介します。
ぜひ家族の歴史調査に役立ててください。

1. 戸籍とは何か?

戸籍とは、生まれてから亡くなるまでの出来事を記録する公式なものです。ただし、転居や結婚・離婚などがある場合には、記録は数枚にわたります。

2. 戸籍を取得するには?

自分の戸籍を取得するところから始めます。その場合、抄本ではなく謄本を取得しておく方が、後々調べる範囲を広げたい時に時に役立ちます。

大まかに言えば・・・。
自分の戸籍から、数珠つなぎになっている情報を辿って行く形になります。

ただし、一般的に自分が本籍地を変えていない限り。
自分と同じ地域に本籍地持つ先祖が居ると思って間違いありません。その場合、ある程度は1度で遡ることが出来ます。

1つだけ間違えてはいけないのは、戸籍は住民票のある地域ではなく、本籍地のある市町村に請求をすることです。

最近は、免許証にも本籍地の記載が無くなりました。
本籍地が分からない方も多い様に思います。
その場合、親に聞くと分かる場合があります。
それでも分からない場合は、住民票を取ると良いでしょう。

普通の住民票ですと、本籍地記載が有りません。
それですので、本籍地を記載するという欄にチェックを入れた上で
住民票を取得しましょう。そうすれば、本籍地が記載された住民票が発行されます。まずは、そこから始めると良いでしょう。

①自分の住居地と本籍地が同じ市町村の場合。
直接、役所の窓口に行けば大丈夫です。
その場合「家系図を作りたいので、遡れる所まで遡って貰えますか」と伝えましょう。書き方が分からなければ、教えてくれますので心配有りません。同じ市町村にある先祖の全部の戸籍、総てを出して貰えます。

先祖が同じ土地にずっと住んで居れば、一箇所で全ての入手可能な戸籍が揃うこともあります。ただし、古い戸籍は1通750円かかりますので、余裕を持った金額をお財布に入れておきましょう。どこまで取得するかにも依りますが、稀に1万円を超える可能性もあります。

転籍といって、本籍地を変更した先祖がいる場合は「次は〇〇へ請求して下さい」、「有るだけ出しましたので、次は別の所に請求して下さい」と言われることがあります。どちらにしても、戸籍を読めば次の請求先が分かりますので心配有りません。一般的に、明治19年式が最古になります。
※災害、戦災等でそこまで取れないケースもあります。

②自分の住居地と本籍地が遠い場合。
郵送での戸籍請求になります。
役所のwebを確認して戸籍の郵送請求方法をしっかり読み、請求用の用紙を印刷して、記載をします。その上で必要な身分証明などの書類を同封し、郵送する形になります。必ず「家系図作成の為、遡り希望」という旨を記載しましょう。

※2024年3月より、最寄りの役場で遠方の本籍地にある戸籍の取得が可能になっています。詳しくは、最寄りの役所にお尋ね下さい※

戸籍代金の支払いは郵便小為替か、普通為替を送ることになります。初めて郵送請求する場合は、幾らになるのか想像がつきませんのでメモ用紙を同封し、必要金額を連絡して貰う方が良いでしょう。
「大変お手数をお掛けいたしますが、戸籍代金が幾らになるか分かりましたら下記電話番号にご連絡ください。連絡をいただき次第、郵送いたします」
と添え書きをすれば、普段戸籍業務に携わっている方でしたら理解していただけますのでご心配有りません。戸籍の金額を教えて戴いたら、郵便局に行き必要な金額の為替を購入し役所に郵送します。
この際、メモに担当者の名前を記載し「郵送戸籍請求担当〇〇様 お世話になっております、〇月〇日戸籍郵送請求の件でご連絡いただきました〇〇でございます。戸籍発行手数料〇〇〇〇円分の郵便小為替(普通為替)をお送りします。よろしくお願いいたします。」等つけておけば親切ですね。

3. 戸籍の注意点

①必ず身分証明が必要になります。郵送請求する場合も、窓口に直接行く場合も、役所のWebを確認して戸籍請求に必要な物を確認して漏れの無いようにしましょう。

②古い戸籍を遡って貰う場合、数時間待たされると思った方が良いです。
窓口で待つ場合は、本を持っていくなど。時間を潰せる物を用意しましょう。別の場所で時間を潰す場合は、戸籍を出す前に確認が必要な内容が発生する可能性がありますので、役所外に出て時間を潰すということと、連絡が必要になった場合の携帯電話の番号を伝えて置いた方が無難でしょう。

③新しい戸籍は450円と比較的安価なのですが、古い戸籍は750円となかなか経費も掛かってきます。お財布に15000円程度は入れておくことをお勧めします。また、持ち帰る際に折れない様にクリアーファイルを持参されることもお勧めします。

④戸籍を遡る際は、どこまで戸籍を必要とするかを明確にしておきましょう。
・父方のみの遡り
・父方・母方両家の遡り。
もっと言えば、祖母の実家、曾祖母の実家。
養子に入られた方がいらっしゃる場合は養子に入る前の実家戸籍も取得可能です。難しいと思われたらまずは父方のみ=1つの名字だけから始めたら良いと思います。

4. 戸籍を活用する方法とメリット

「メリット」という難しい言葉を使ってしまいましたが、実はとてもシンプルです。自分がいつもお参りしているお墓に刻まれた名前が、自分とどんな関係があるのか知ることができれば、墓参りがもっと楽しくなります。短い言葉で伝えると、義務で行っていた墓参りが、もっと楽になる。です。

また、家族や親類が集まる時には、家系図が大変役に立つこともあります。
曾祖父母や、もっと上のご先祖様の話まで。今まで知らなかった話を聞くことができる可能性もあります。自分が生まれる前、家庭内で起こったエピソードも聞けるかもしれません。家族の歴史を知ることは、とても楽しいことです。

戸籍を取得する方法を簡単に説明しました。次回は、戸籍を使って調べを進める方法について紹介します。興味があれば、♡をクリックしてください。評価いただけると、励みになります。
読んでくださってありがとうございました。