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求む My familyヒストリー(中級編)

ふさわしいタイトルが見つからなかった為、とても雑なタイトルをつけました。名付けて、中級編です。

何が初級なのかと問われれば。
戸籍を可能な限り取得して、自力で家系図を作る。
個人的には、ここまでを初級とカテゴライズしました。

戸籍以上の調査=中級です。

正直、戸籍を総て読み解くのも「思ったより大変だった」。
もっと言うと「戸籍を集めるのも大変だった」。
そう思われたかも知れません。

ここから、広げて行く為に先ず見て貰いたいのが下記の4点です。
メモの様に書き出して見ると良いと思います。

①総ての年代の戸籍が家督相続で繋がっているか。
②分家で、新しく戸主になっている方がいないか。
③分家している場合は、本家の本籍はどこなのか。
④本籍と別に、子供が誕生した際の住所はどこになっているのか。

この辺りを、ザッと戸籍に目を通して確認していきます。
簡易家系図の様に、手書きをして横にメモっていくと混乱し難いでしょう。

ほとんどの場合、ひい爺ちゃんが二男坊だった等。分家記載があると思います。そういう場合は、本家(元々の家)があります。戸籍以上の調べをする場合は、本家を見つけるのが最優先事項だと思っています。

私の場合。
祖父が二男で、同じ敷地で暮らしていた祖父の兄(長男)の家が本家です。
曾祖父は長男で、高祖父は二男ですが実質家を継いでいる形になります。

長男は、二男に親と墓を引き継がせたようです。
ですから、我が家の場合。高祖父の兄を探す必要は無いとなります。

ちなみに長男宅は、テレビドラマ化された有名なノンフェクション小説で
詳しく家庭状況を知ることが出来ました。

長男宅とは、祖父の時代までしか付き合いは無く。
現在どこにいらっしゃるのか、ご子孫を見つける事が出来ませんでした。

ということで、大まかではありますが。
戸籍内では本家と言えるお宅は判明しました。

家を継いだ方が、墓や仏壇を継承しますから。
江戸期の調べをしたいのでしたら、本家の情報が必要になってきます。
まずは、本家の現在の居場所を探すのが中級編の取っかかりだと思います。

戸籍で本家が分かってしまった方や、我が家が本家だよ。と言う方は
ここからが中級編です。

まずは、自家or本家の墓に行きましょう。
墓情報の宝庫です。墓石に書いて有る内容を、片っ端から読んでみる事をお勧めします。写真を撮ったり、書き写しても良いと思います。
古い墓は、屋号や氏素性(源平藤橘)を側面や足元に掘ってある場合もあり。隈無く探すことをお勧めします。

我が家の場合、源姓であったようです。墓石に記入されていました。
江戸期の墓が、山の上にあり。
確認したところ、8代前の妻までしか墓が有りませんでした。
考えられるのは、そこで分家している可能性です。

同時に、本家と交流があれば「自宅用の過去帳」も見せていただけると
非常に役に立ちます。墓石には続柄は書かれていませんが、過去帳には
「〇〇の父」「〇〇の子」「〇〇の母」など書かれている事が多いです。

過去帳(仏壇・お位牌含め)と墓が、一対だと思うと良いでしょう。

上記資料が用意できたら、ここからが文献調査になります。
村誌や色々な資料を確認をします。
※国立国会図書館デジタルコレクションもオススメです。

では、我が家を調べた際はどうだったのか。
というと・・・。
8代前の名前は、村内の同姓で別のお宅で代々襲名されていた
名前だという事が分かりました。
※襲名=代々同じ名前を使う

襲名とは、現当主の名前が「太郎」さんなら、父も太郎、祖父も太郎、曾祖父も太郎・・・と延々太郎さんを名乗るということです。
本来の名前も有るはずですが、外向きは太郎さんで通すので太郎さんしか記録に残っていない場合が多いです。

地域にも依りますが、太郎さんを代々名乗る家が同じ地域に何軒もあることは少ないです。特に、太郎さんが土地の名士であったり、それなりの立場のある家なら他の人が名乗る事は無い様です。

郷土史家さんに確認しました所、我が家の名字(以下M氏)が代々襲名していた名前は他家では絶対に使われない名前であるとのことが分かりました。

色々な調べの結果。8代前の子供が分家。
当家の祖になったことがわかりました。
そう、M家の総本家が判明したのです。(探すコツもあります)

さて、ここからは総本家の情報を入手したいところです。
ここで私がしたことは、総本家にお手紙を差し上げ。ご協力を仰ぎました。
お宅に残っている口伝などを伺ったり。
古文書を見せていただきました。

また、図書館などで郷土史(〇〇市史、〇〇村史と言われる物がメイン)を読んでみました。ベタベタの庶民だから、そんなのに名前は載ってないよ。
と、思うなかれ。

消防団員、在郷軍人などに、先祖の名前を見つける事が出来きました。
場合によっては、全然知らなかったけれど村議会の議員だったの?という事実が分かる事もあります。
(町議会議員は母方の曾祖父でM家ではありませんが)

こうやって、中級編を進めていきます。
まだまだ、上級編と思われる物があるのですが。
詳しく書くと、とても労力が必要な為。
非常に分かり易い先駆者さんのページをご紹介します。
こちら以上の情報は、今の所無いと思っています。

まずは、何が自分にできるのか手をつけられる所から試してみてください。