サムネ

西野亮廣のチームのつくり方〜明日から真似できる、3つの行動〜

日本一の会員数を誇るオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を主宰する、漫才コンビ・キングコングの西野さん。

この度、不思議なご縁で、彼のためにラップを作詞をすることになり、初めて直接お会いする機会をいただきました。

そのときの西野さんの振る舞い、コミュニケーションの取り方が非常に巧みだったので、チームビルディング研修の講師として「西野亮廣のチームのつくり方」を解剖してみました。

明日から真似できる3つの行動にまとめましたので、是非とも使ってみてください。

西野亮廣
日本の絵本作家、お笑いタレント。日本一の会員数を誇るオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を主宰する、よしもと男前ランキング4位の人(中間発表時点)。
筆者(YAMATO)
『フツウ』じゃなくてもいい世界をつくる、意識の低い研修の講師。いつのまにかチームになっている遊び≒学びを、学校や企業にて提供する傍ら、日英で作詞作曲する音楽家の顔も持つ。

漫才を愛してやまない筆者は「M-1グランプリ2001」にて、一方的に西野亮廣の存在を知る。イントネーションを変えるネタが印象的だった。(余談)


愚か者を演じよう

西野さんのチームづくりは「助けを乞う」ところから始まります。

それはまるで、のび太くんがドラえもんに助けを求めるシーンくらい定番の型になりつつある。

「ドラえも〜ん」が、物語の始まりの合図。

そこに「どうしたの?西野くん」と集まった人たちに対して、彼は自分の弱みをさらけ出します。

今回の流れを例にとると「ラップ作りが得意な人、助けて!」という彼の叫びに対し、前日の呼びかけにも関わらず、10名を越えるラッパーが集まったのです。

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※ 画像はイメージです。

そして、彼は集まった作詞家たちに対して「俺はラップのことは全然、分からないから、みんなの力を貸してほしい」と自己開示をします。

この自己開示が、チームをつくる上では、とても重要です。

なぜなら、この一言によって、集まった人たちの発言するハードルをぐっと下げているからです。

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逆の世界を考えてみると、分かりやすいかもしれません。

例えば、西野さんが「俺はラップに関して超詳しいから、みんなの力を貸してほしい」と言ったとしましょう。

すると、周りは「専門家である西野さんの前で下手なことは言えない」「しょうもない発言だと思われたら、どうしよう」など、意見を言い出すことに不安を抱きやすくなります。


上の例えは極端ですが、日常の中でも「みんなの意見が欲しい」と言いつつ、自分の中で答えが既に出ている上司に付き合わされるミーティングは少なくありません。

そういった会議においては「正解」が存在しているので、参加者は答えを間違えないように発言を選ぶことになります。

しかしながら、意見の出にくい場は、多種多様なアイデアの交流も起きず、良い作品づくりに繋がりにくい傾向が強いです。

なので、西野さんのように愚者(無知な人)を演じることで、場の発言のハードルを下げることは、それぞれが自分らしくあれるチームの土台作りには欠かせません。


【結論】
愚者を演じることで、賢者の仮面を被らなくていい(チームメンバーが自分らしくあれる)空気を設計することが大切です。


圧倒的に肯定しよう

集まったメンバーの提案に対して、西野さんは口癖のように「いいね」「すごい」「天才」と肯定します。

圧倒的な肯定から始まるコミュニケーションが、参加者の心理的安全性を担保していることは想像に難くありません。

心理的安全性とは、チームのメンバーが、そのチームに対して、気兼ねなく発言できる/本来の自分を安心してさらけ出せる、と感じられるような場の状態や雰囲気。

まずは、全てを受け入れる。

その上で「ここはもっと、こうできるかも」と相手の意見を否定することなく、議論を積み上げます。

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チームづくりにおいては、チームのメンバーが「自分の意見が聞いてもらえる、言ってもいい」と思える空気づくりが欠かせません。

それを、圧倒的な肯定(アクナレッジメント)を通じて実現しているのが、西野流でした。


よくあるやらかしの例を挙げるなら、ひたすら「うん」とだけ相槌を打つパターンのコミュニケーションは危険です。

なぜなら、相槌を打っている張本人は肯定しているつもりでも、それが話している相手には伝わりにくいからです。

その「うん」が共感のものなのか、ただの相槌なのか、解像度を上げられるといいでしょう。

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相手の話を受け取ったときの思い、その感情の解像度を上げて、相槌を返すと心地よいコミュニケーションをつくりやすいです。

「いいね」「面白い」「その視点はなかった」「最高」

「なるほど」を連呼することも「うん」と同様に危険だったりします。ちなみに、西野さんのお気に入りの相槌は「それ、天才」でした。

自分が考えるほど、相手には思いが届いていないことが多いです。

だからこそ、しっかりと言葉にして、丁寧に伝え続けることを意識しましょう。


【結論】
圧倒的に肯定することで、チームのメンバーが意見しやすい(聞いてもらえると思える場)をつくることが大切です。


最大級の感謝を伝えよう

西野さんは必ず、誰かが何かを提案した際に「ありがとう」と返します。

最大級の感謝を伝えることで、それぞれの力を引き出し、チームとしての結束力を強めていました。

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返報性の原理を、巧みに使いこなしているとも言えるでしょう。

返報性の原理とは、他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理。

「ありがとう」と相手に好意を伝えることで、その人からの好意が返ってくる。

その前向きなエネルギーを循環させることで、チームを育んでいるとも解釈できます。


ちなみに、返報性の原理は、敵意にも当てはまります。

例えば、西野さんが「なんでこんなこともできないんだよ、バカだな」と蔑むようなコミュニケーションを取った場合、受け取った相手は「お前の指示が悪いんだよ」と思うことでしょう。

原因としての善い行いをすれば,善い結果が得られ,悪い行いは悪い結果をもたらされるのです。

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因果応報、類は友を呼ぶ。

前向きなエネルギーを周りに振りまくことで、周りもその力に応えてくれるので、使う言葉には気をつけましょう。


【結論】
最大級の感謝を伝えることで、チームメンバーの前向きなエネルギーを引き出すことが大切です。


最後に

いかがでしたでしょうか?


いざ「西野亮廣流のチームビルディング」を解剖してみると、実はすごく単純なことの積み重ねで、人が巻き込まれる場づくりを実現されていることが分かります。


変なプライドを持って、できないのにも関わらず、賢く振る舞わない。

できないことは、できないと言う。


中途半端に、ふわっとした解像度で、無駄な誤解を生んでしまう相槌は打たない。

自分の思っている/感じていることは、ストレートに表現する。


相手には伝わっているだろう、私たちは以心伝心だ、などと過信しない。

声に出して、感謝の気持ちをきちんと伝える。


この3つの行動が取れるだけで、人を巻き込む力は圧倒的に増すでしょう。


その巻き込み力がチームを生み、そのチームが変化を生む。


日本というチームが、よりオモロくなることを願って。


YAMATO

まんちゃ_横顔


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