【田端大学レポート】お年玉企画の巻
2019年1月1日。
田端大学、年が明けて初めての投稿は塾長からのお年玉企画だった。
最もぶっ飛んだ新年の目標を掲げた人が、選ばれる。
条件はいつもと同じく、パンツを脱ぐこと。
たまたま、リアルタイムで投稿を見ることができた私は早速スピード勝負に出る。
田端大学の六代目MVPを「宣言した上で」取る。
昨年から掲げていたものを、軽いジャブの感覚で打ってみた。
すると、塾長から愛の鞭が飛んでくる。
案の定、跳ね返された。
さすがは塾長、田端信太郎。
2019年もブレずに、しっかりと斬ってくれる。
(もはや想定内の予定調和)
他の塾生の真面目な投稿が続き、とうとう塾長があからさまなネタバラシをする。
そう、この企画はあくまでも大喜利なのだ。
一個人の「2019年はそろそろ結婚したいと思っています」みたいな、ありきたりなストーリーは求められていない。
だからこそ塾長は「最もぶっ飛んだ」という形容詞をつけて、他者を惹きつける言葉で語るように促している。
ここで、したためていた本命の目標を投下した。
内容は以下の通りだ。
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WHO
自分(YAMATO)と、相方
WHAT
M-1グランプリ2019 優勝
WHEN
2019年12月末
WHERE
テレビ朝日
WHY
初のアマチュア優勝を果たしたいから
HOW
M-1グランプリという『テレビ番組』の構成作家に『(地上波で放送される)決勝の舞台にいてほしい』と思われるようにアピールする。
M-1グランプリは漫才の賞レースであると同時に、全国ネットで生放送される(なんなら毎年、高視聴率を叩き出す)モンスター特番でもある。その決勝の舞台への進出を選考しているのは、当番組の構成作家である。よって、純粋に面白いことはもちろん、M-1グランプリ決勝戦という「番組」に映ってほしい面々が残る。
例えば、今年で言うと和牛は二年連続準優勝を果たしており、三度目の正直を賭けたドラマ性があるので勝ち上がることは堅かった。同じく霜降り明星は2017年にABCお笑いグランプリで優勝しており、昨年はコンビの二人ともがR-1グランプリに出場するなど勢いがあった。そのような主役級のドラマに華を添える、かまいたちのコント&漫才のダブルチャンピオン。トムブラウンの「吉本以外」からの下剋上など、きちんと物語になる面々が選出されている。
そこに素人が食い込もうとすることは、素人らしさで勝ち上がる必要がある。昨年の失敗としては、しゃべくり漫才を「プロっぽく」やろうとしてしまったこと。それでは、本業の方々に勝てるはずもない。現に、過去に決勝進出を決めた唯一のアマチュアコンビ・変ホ長調は素人独特の破壊的な間の悪さで会場を盛り上げた。「これが決勝に進出していいのか、面白いけど」という絶妙な隙間を攻める必要がある。
今年はその隙間を徹底的に分析して、戦略的に突いてみたいと思う。アマチュアの漫才コンビで決勝に進出するだけでも美味しいが、優勝を掲げずに挑戦することはしたくないので志は高く。
本気で勝ち上がろうと思います。やで。
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昨年、田端大学で相方を見つけて、M-1グランプリに挑戦したからこそ、信憑性がある。
ただ、闇雲に大きいことを言っているだけではない。
そして、素人ながら一度は本物のステージに上がり、パンツを脱いだことで得た「戦略の実感」がある。
それを認めていただけたのか、見事お年玉をいただくことに成功した。
この企画に挑戦した総勢19名の塾生の中から、選んでいただけた。
塾長のおっしゃる通り、お笑いは頭脳戦である。
芸人さんは舞台上でふざけているように見えて、観客の緊張と緩和を巧みにコントロールしている。
そして、お客さんに気づかれぬようフリを散りばめて伏線を張り、オチに笑いのピークを持ってくるなど、裏では緻密な計算が成されている。
私が英語ディベート世界大会にて日本一に輝いたとき、プレゼンテーション(べしゃり)の技術はお笑い芸人さんを研究することで身につけた。
「お笑い」は科学的に解明できて、論理的に説明できる芸術(属人的で再現性のないもの)であるからこそ、面白い。
そんな「お笑い」という奥の深い世界に、2019年も身を投じてみる。
塾長の期待を背負い、今年も漫才の頂点を目指して、舞台に立ちます。
もちろん、パンツは脱いだ上で。
あとがき
ぼくのツイッターアカウントをフォローしていない人は、是非とも夢の実現を見守ってください。やで。
サポートいただき、誠にありがとうございます! こころ着火マンとして、これからも人々の心に火を灯せるよう邁進します。 『いつ死んでも後悔のない生き方を』 「普通」という呪縛が支配する母国・日本で奮闘する、七転び八起きの帰国子女の物語。 今後とも何卒よろしくお願いします!!