木村一貴

神奈川県川崎市にあるやまと診療所武蔵小杉という在宅診療所で在宅診療医をしています。

木村一貴

神奈川県川崎市にあるやまと診療所武蔵小杉という在宅診療所で在宅診療医をしています。

記事一覧

固定された記事

やまと診療所武蔵小杉のミッション

やまと診療所武蔵小杉院長の木村一貴です。 2020年8月、院長になることが決まった際に、 やまと診療所武蔵小杉という診療所がどうなったらいいのか? ということを考えま…

木村一貴
1年前
3

担当者会議

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 当院では、可能であれば担当者会議に参加させていただくようにしています。 患者さん、ご家族、診療所、訪問看護ステーション、 …

木村一貴
1年前

病院の仕事と在宅診療の仕事

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 大学を卒業してから14年間、病院で働きました。 循環器内科医【心臓を扱う医師】として、 心臓カテーテルによる治療を行いました。…

木村一貴
1年前
1

グロービス経営大学院

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 2022年4月からグロービス経営大学院という大学院に通っています。 医師という職業から、起業家という経験を一度してみて 在宅診療…

木村一貴
1年前
6

インフォームドコンセント<情報提供と選択>

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 人生の最期の期間を伴走し、見送らせていただく在宅診療では 患者さんの病状を説明し、選択肢を提示することがあります。 例えば…

木村一貴
1年前

診療所のミッションと起業

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 こちらの記事の続きになります。 現在、やまと診療所武蔵小杉のミッションにしている 「人それぞれの幸せを考え続ける場所」 この…

木村一貴
1年前

事業の終焉

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 こちらの記事の続きになります。 自分の中では もう続けるのが難しい。 では、助けてくれるって言って下さった方々になんて言おう…

木村一貴
1年前
2

2020年新年と不安の連鎖

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 こちらの続きになります。 多摩大学名誉教授・シンクタンク「ソフィアバンク」代表の田坂広志さんは、 我々が逆境を越えられない理…

木村一貴
1年前
1

資金調達

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 https://note.com/yamatokimura/n/nd9090a3a3a98 こちらの続きです。 素晴らしい味方になってくださる人が現れてくれた。 自分の…

木村一貴
1年前

老衰と点滴

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 先日、やまと診療所のドクター内でオンラインで意見交換がありました。 テーマは 「老衰の患者さんに点滴を続けるか?」 ■老衰…

木村一貴
1年前
4

納得解

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 在宅診療では、患者さんの内科疾患を全て診ます。 病院の治療と異なり、 臓器別で診るわけではないため、 ガイドラインなどの治療…

木村一貴
1年前

強力な味方

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 自分の以前の起業のお話。 の続きです。 病院に販売してみて、 事務長に会うことができた病院からの成約は0。 でもどうしよう。…

木村一貴
1年前

やまと診療所武蔵小杉の在宅診療でできること

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 病院での診療と在宅診療は異なるため、 在宅診療でできることは限られます。 まず、できないこと。 できないことは、 手術、カテ…

木村一貴
1年前

月刊致知2023.7 学を為す故に書を読む

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 月刊致知という人間学の月刊誌を購読しています。 今回は2023年7月号の購読をして感じたことを書きます。 <紀文食品社長 堤裕さ…

木村一貴
1年前
1

趣味③温泉と岩盤浴

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 最近、温泉や岩盤浴が好きです。 岩盤浴は妻とLaQuaに行って久しぶりにしてみたら ハマってしまって、2〜3か月に1回くらいのペー…

木村一貴
1年前
1

人生会議

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。 やまと診療所武蔵小杉では、 人それぞれの幸せを考え続けることが大事 と考えています。 患者・家族の幸せってなんだろう? 幸せ…

木村一貴
1年前
1
やまと診療所武蔵小杉のミッション

やまと診療所武蔵小杉のミッション

やまと診療所武蔵小杉院長の木村一貴です。

2020年8月、院長になることが決まった際に、
やまと診療所武蔵小杉という診療所がどうなったらいいのか?
ということを考えました。

ドラッガーはマネジメントという本の中で、
マネジメントを考えるにあたって
「事業は何か? 顧客とは誰か?」
ということをまず考える。
という点を指摘しています。

例えば、ポルシェの顧客は誰か?
「自動車を売る事業」と考え

もっとみる
担当者会議

担当者会議

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

当院では、可能であれば担当者会議に参加させていただくようにしています。

患者さん、ご家族、診療所、訪問看護ステーション、
ケアマネジャー、デイサービスなど、
さまざまな職種で集まって患者さんの話をする貴重な機会。

普段はそれぞれの事業所とお話する機会はありますが、
1対1の話し合いの連続で誤解が生じることもあります。

私達診療所が関わることができるのは

もっとみる
病院の仕事と在宅診療の仕事

病院の仕事と在宅診療の仕事

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

大学を卒業してから14年間、病院で働きました。
循環器内科医【心臓を扱う医師】として、
心臓カテーテルによる治療を行いました。

病院での仕事は、
心臓疾患にかかった人を治療すること。
そして家に帰すこと。
外来と入院。検査と治療。

心臓を扱う医師としての醍醐味は、
不整脈や心筋梗塞など、
今にも心臓が止まりそうな患者さんを歩いて帰すことができることだ

もっとみる
グロービス経営大学院

グロービス経営大学院

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

2022年4月からグロービス経営大学院という大学院に通っています。

医師という職業から、起業家という経験を一度してみて
在宅診療所の院長に。

診療所のマネジメントという仕事は医師の仕事とは違うかもしれない。
という気持ちと、
前にダメだった起業という選択のどこがダメだったのか知りたい。
という想いで通うことにしました。

東京、名古屋、大阪、仙台、福岡、

もっとみる
インフォームドコンセント<情報提供と選択>

インフォームドコンセント<情報提供と選択>

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

人生の最期の期間を伴走し、見送らせていただく在宅診療では
患者さんの病状を説明し、選択肢を提示することがあります。

例えば、
最後の最後で食事が摂れなくなった時に、
どのように過ごしたいのか?

口から摂れなくなったら、自然の経過を望むのか?
水分だけの点滴で対応して欲しいのか?
胃瘻や経静脈栄養など、人工的に栄養を入れることで
可能な限り長生きしてもらい

もっとみる
診療所のミッションと起業

診療所のミッションと起業

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。
こちらの記事の続きになります。

現在、やまと診療所武蔵小杉のミッションにしている
「人それぞれの幸せを考え続ける場所」

この「幸せ」というワードは、
事業の終了と共に心に刻んだ部分があります。

前の事業では患者さんに良いことができると思ったけれど何にもならなかった。
途中で中断してしまったことで色々な方に迷惑をかけてしまった。
周りの人を幸せにできなかっ

もっとみる
事業の終焉

事業の終焉

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。
こちらの記事の続きになります。

自分の中では
もう続けるのが難しい。

では、助けてくれるって言って下さった方々になんて言おう。
株式も購入いただいて、これからって時に。

なんて情けないのだ。
自分は本物にはなれなかった。
味方になるって言ってくださった方々に顔向けできない。

ネガティブな思考がぐるぐる。
そのまま更に1ヶ月が経過しました。

ぐずぐずし

もっとみる
2020年新年と不安の連鎖

2020年新年と不安の連鎖

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。
こちらの続きになります。

多摩大学名誉教授・シンクタンク「ソフィアバンク」代表の田坂広志さんは、
我々が逆境を越えられない理由は、実は、その逆境に「正対」できなくなるからだ
とおっしゃいます。

逆境が立ちはだかった時、事実を受け入れて対策を考えるのではなく、
過去に後悔し、未来への不安を考え続ける。
それによって逆境を乗り越えられないのだと。

2019年

もっとみる
資金調達

資金調達

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

https://note.com/yamatokimura/n/nd9090a3a3a98

こちらの続きです。

素晴らしい味方になってくださる人が現れてくれた。
自分のやりたいことに共感して協力してもらえることになった。

とても嬉しくなりました。

でも、現状は1人なので、
今後は一緒に動画を作ってくれる人や
病院に売ってくれる人に協力してもらって、

もっとみる
老衰と点滴

老衰と点滴

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

先日、やまと診療所のドクター内でオンラインで意見交換がありました。

テーマは
「老衰の患者さんに点滴を続けるか?」

■老衰について
老衰。
定義が難しいのですが、

ご高齢の方が徐々に体力が低下していき、
食事が取れなくなり衰弱していくことだと思います。

食事摂取が少なくなり栄養が取れない状態が長く続くと、
血液の中のタンパク質が少なくなります。

もっとみる
納得解

納得解

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

在宅診療では、患者さんの内科疾患を全て診ます。
病院の治療と異なり、
臓器別で診るわけではないため、
ガイドラインなどの治療指針を全体で適応することができません。

また、たまたま同じ疾患がある方でも
患者さんの家族、同居家族などの介護状況、金銭状況、人生観などによって
治療方針が大きく異なります。

日々、これで良いのかな?と迷うこともあります。

そのた

もっとみる
強力な味方

強力な味方

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

自分の以前の起業のお話。

の続きです。

病院に販売してみて、
事務長に会うことができた病院からの成約は0。

でもどうしよう。

販売してみて、している間は動画作りも止まってしまう。
自分1人ではどうしようもない。

途方に暮れつつ、次の手を探します。

始動プログラムでピッチをして意見をいただいたメンターの方から、
以前、その方のメンタリングプログラム

もっとみる
やまと診療所武蔵小杉の在宅診療でできること

やまと診療所武蔵小杉の在宅診療でできること

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

病院での診療と在宅診療は異なるため、
在宅診療でできることは限られます。

まず、できないこと。
できないことは、
手術、カテーテルなどの特別な治療
レントゲン検査、CT、MRIなどの特別な検査はできません。
診療所によってはレントゲンの機械を持っていく所もあるようです。

できること。
<検査>
採血、尿検査、心電図
エコー(腹部・心臓)
コロナ検査(PC

もっとみる
月刊致知2023.7 学を為す故に書を読む

月刊致知2023.7 学を為す故に書を読む

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。
月刊致知という人間学の月刊誌を購読しています。
今回は2023年7月号の購読をして感じたことを書きます。

<紀文食品社長 堤裕さん>
1年に四季があるように、人生にも春夏秋冬の周期があります。春に芽が出て、夏に盛りを迎えて、秋に刈り取りをしたら、冬の間に次の春に向けた備えをしなければいけない。会社や社会にもっともっと役に立てるように、自分という人間に深みをつ

もっとみる
趣味③温泉と岩盤浴

趣味③温泉と岩盤浴

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

最近、温泉や岩盤浴が好きです。

岩盤浴は妻とLaQuaに行って久しぶりにしてみたら
ハマってしまって、2〜3か月に1回くらいのペースで行っています。

最近は、横浜駅近くのインスパという施設に行っています。
ワーケーションスペースがあるので、
パソコンをいじって疲れたら岩盤浴みたいな感じで
過ご死ます。

また、武蔵小山にある清水湯という温泉に毎週行ってい

もっとみる
人生会議

人生会議

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。

やまと診療所武蔵小杉では、
人それぞれの幸せを考え続けることが大事
と考えています。

患者・家族の幸せってなんだろう?
幸せの中で我々が関わることができるのはほんの一部です。

患者さんが苦痛がなく過ごせるように。
「わたしは、こう生きたい」を実現できるように。
それを支える家族の負担が少なくなるように。

後悔が少なくなるように。

考え続けたい。

もっとみる