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大炎上した櫻井翔さんの言葉は適切だったのか?:ニュースゼロの真珠湾特集を見て感じた日本人の怒り

大炎上している櫻井翔さんの発言

ツイッターを眺めていると、何やら元嵐というアイドルグループの櫻井翔さんが発した言葉が炎上しており、それに対して大きな怒りを表している人が多くいるという印象を受けた。

高学歴アイドルとしてニュースのキャスターにまで抜擢され、とても冷静に見える彼だが、これほど多くの人が怒りを表しているということは一体、どれ程、酷いことを言ったのか?と単純に興味が湧いた。

彼がキャスターを長年、勤めてきたニュースゼロ(NewsZero)が、真珠湾攻撃から80年を記念した、真珠湾攻撃特集という番組を放映しており、櫻井さんが元帝国海軍軍人で魚雷担当であった吉岡さんへのインタビューで発した【ある言葉】が大炎上しているというものだった。

そのある言葉とは、アメリカ軍を相手に攻撃したという吉岡さんに対して、

(アメリカ人を)殺してしまったという感覚は?』

というものだったという。

私もその質問に一瞬、目を疑った。

何という恐ろしく陳腐な質問をしたのかと。。

しかし、言葉の切り取りか何かで、実際にはそんな言葉を直接かけていないのではないか?と報道を少し疑ってみた。

しかし、その後に、実際の映像を見たら、確かにはっきりと言っており、更に衝撃を受けた。

衝撃を受けたのは、その馬鹿みたいな質問だけでなく、その言葉を受けて、両目の奥がさっと曇り、深く悲しい思いなのか、それとも怒りなのか、何かの強い感情をぐっと堪えた吉岡さんの表情だった。

私はその表情を見て、どっと涙が溢れた。

自分の目の前にいる戦争のことを何も知らない若者に対して、言いたいことは山ほどあっただろう。
戦争が終わってから70余年の間、ずっと心の奥に秘めてきた複雑な思いを咄嗟に言葉にできない苛立ちもあっただろう。

若者の(もう彼も若者と言える年代でもないが、、)この愚問に対する吉岡さんの返答がまた素晴らしかった。

私は戦艦を攻撃してこいとの命令を受けた。人を殺してこいとの命令は受けていない。しかし人がいることはわかる。我々の世代は、戦争はしてはいけないということを一番知っているはず。

吉岡政光さん(103)は100歳になるまで、自らの戦争体験を語ってこなかったらしい。しかし、このままでは戦争の真実を語る人が消えてしまうと思い、閉ざしていた思いを語る決意をされたという。

吉岡さんと真珠湾攻撃

吉岡さんは、80年前、空母『蒼龍』から、九七式艦上攻撃機で出撃した。

Q.標的にしていたのは、どういう戦艦?

A. 『真珠湾にフォード島という島があって、戦艦と空母が停泊する反対(西側)は戦艦だと聞いていた。私たちは予定通り左側(西側)をやることになっていた』

吉岡さんは、パイロットの後ろで魚雷を操作する偵察員だった。湾内に停泊する船から目標とする戦艦を探し、魚雷を放つ任務だ。

海軍の公式記録を元にした文書には『二飛曹、吉岡政光』とある。

吉岡さんらの名前の下には『コロラド型戦艦に全魚雷概ね命中 轟沈(ごうちん)」と書かれているが、吉岡さんが実際に魚雷を命中させたのは別の船だったという。

吉岡さん:『先に行った人が爆撃をやっているから、煙がいっぱい上がっているし、煙が邪魔をして見えない。かろうじて戦艦らしいものを、よく見ると『あれはコロラド(型)だ。あれをやろう』と』

しかし、吉岡さんがコロラド型戦艦だと思ったのは、戦闘能力はなく、演習の際に標的の役割をする『ユタ』であり、元々は攻撃の対象には入っていないものだった。

吉岡政光:「砲塔に砲身がついてない。『これはユタだ』 と気づいたが、もう仕方ないなって。』

Q.『倒したのがユタだったことは、複雑な気持ちだったのでは?』

A.  『今でもそう思っている。もう少し時間があれば。ほんの0.何秒の問題ですからね。。』

ユタへの爆撃をいまも悔やむ吉岡さんだが、任務のことだけが頭にあったという。

吉岡さん:『下からの攻撃や飛行機で撃たれて死ぬとか、全然、忘れていた。魚雷を落とすことしか思っていなかった。俺だって同じ立場(軍人)だから、やらなければこうなる。戦死するなんて思っては戦争できない。』

吉岡さんたちが約2週間かけて真珠湾に向かっていた最中の1941年12月2日にある暗号が発信された。指示したのは、連合艦隊司令長官の山本五十六だった。
その暗号の訳文が、愛知県豊川市にある資料館に保管されている。そこには『新高山登レ 一二0八』と書かれている。

吉岡さん:「『ニイタカヤマノボレ』は、予定通り、ハワイ攻撃しなさいと。12月8日にやりなさいということ。もうこれは帰って来れないという気持ちになった。』

決死の覚悟で臨んだ真珠湾攻撃のあと、吉岡さんは南太平洋などを転戦した。日本海軍は、翌年のミッドウェイ海戦で大敗し、吉岡さんが真珠湾攻撃の時に乗っていた空母『蒼龍』もアメリカ軍によって撃沈された。

吉岡さん:『ミッドウェーには行かなかった。ミッドウェー以降は、日本が勝てるかな。飛行機も故障が多い。なかなか(数も)そろわない。だんだん古い飛行機を使いながら、乗る人はろくに訓練していな人が乗る。誰も口に出していないが、勝てるとは思わなかった。』

そして、迎えた終戦。

戦後、吉岡さんは、海上自衛隊や民間企業に勤務された。

吉岡さん:『私は、あまりしゃべりたくなかった。最近になって、戦争のことを話す人が非常に少なくなったことに気づいて。戦死した人の慰霊にもなるだろうし。』

Q.『戦後、ハワイに行ったことはあるか?』

A. 『一回もない。何回か機会があったが断った。戦死した人に会うのが『お前はまだ生きているのか』という感じで。行っちゃいけないなと。。』

真珠湾攻撃から80年を前に、戦争を生き抜いた自分をこう振り返っておられる。

吉岡さん:『終戦まで実戦に参加して、いっぺんも“人を殺す”と思わなかった。命令が軍艦を攻撃するか軍事施設かで、『人をやれ』という命令を受けたことがない。責任逃れではないが、人がいると考えたら爆撃はできない。ハワイに行きたくないのも、みんなあそこにいたはずだと。』

吉岡さんに伝えたい思い

『このインタビューでの質問はあまりに失礼で酷いものなのではないか?』

とツイッターでつぶやいたら、とても多くの方が同じ様に思われていたようで、たくさんの返信が寄せられた。

それらの言葉には、自分の家族、親戚の中に帝国軍人がいらっしゃる方のものも含まれていたり、普通に『こんな無神経な質問をよくできたな、、』という呆れを表したもの、吉岡さんに感謝の気持ちを伝えたい❗️という強い思いのものなど、種々様々だった。

私も、現在103歳のご長寿の吉岡さんが、この80年の間、辛い思いを一瞬足りとも忘れずに過ごされたことを思い、天寿を全うされる前に、何はともあれご自身を罪悪感の鞭で叩く様なことだけはされて欲しくないと思う。

反日メディアの意図はどうであれ、大多数の日本人は、吉岡さんのような軍人さんたちが命を賭して戦ってくださったからこそ生まれることのできた命であり、守られた皇室であり、日本領土であると深く感謝しているということを伝えたいと思った。

そのためにこの記事を書くことにした。

このインタビューに対する多くの日本人の感想

以下に私の思いに対して返信された方々のお言葉をそのまま掲載していこうと思う。
⬇️

・なぜ、どうして感謝の気持ちを言葉にしてくれなかったのか。文字通りこの方々が命懸けで戦ってくれたからこそ今がある。このありがたさを思ってほしい。 吉岡さん、我々は感謝しております。日本のために戦ってくださり本当にありがとうございました。

・私たちを守ってくれてありがとう って、伝えたいです。

・吉岡さんに感謝を伝えたい日本人は沢山いることをわかってほしい。
「お前は!私たちが命を懸けて守った日本で、生きているんだぞ!!」 と、ハッキリ指摘されて然るべき場面であったと思います。 そういう答えを、されなかった。 吉岡氏に、心から謝罪と、今日の日本がある事への感謝を申し上げたいです。

・たまたま番組を見ていましたが、敬意に欠ける発言だと感じました。

・人としてどうよ。百歩譲って言わされたとしてもそれは言えんと断る理性もなかったのか。

・これは絶対あきまへん。櫻井翔氏は非常識過ぎる。

・本当に残酷な酷い質問。

・言われた方の気持ちを考えると何とも許し難い!

・土下座しても足らないと思う。

・櫻井翔さんは、己の愚行に気づく事が出来るのだろうか… 情けなくて言葉がみつからない…

・人を慮る心って日本人の心の有様の基本だと思うけど、どこかに吹き飛ばしてきちゃったのかなあ。。

・国家・家族を守るために戦った方がインタビューを受けてくださっているのに、その前提がわからない人が質問をしているなんて....涙が止まりません。

・本当に酷い。人生残りわずかの人に浴びせる言葉ではありません。言葉の暴力です。 日本人なら出来ません。

・櫻井翔には、呆れてしまった。 日本のために命を掛けて戦ってくれた先輩に、よくもそういうふうに聞けるものだ。人間性を疑います。

・絵になれば何でもする連中。マスコミの本当に嫌なところです。日本のテレビは腐ってる。

・聞かされたんでしょうが、普通、ある程度の見識があれば断りますね。質問の仕方、言葉の選び方、いろいろあったでしょうに。

・櫻井さんくらいのキャリアがあれば、台本にものを申すこともできたのではないかと。 残念でなりません。

・普通の人間なら、局側から渡された質問に対して異議唱える所では?

・櫻井翔さん。じゃあ貴方ならどうした? 命懸けで戦うしかなかったお方に、くだらない質問するなよ。

・自分が今生きているのも 日本を守るために戦ってくださったみなさまのお陰と言うのが分からないのですか? あまりにも薄すぎて軽すぎて情けないです

・だからベトナム帰りの兵士がPTSDになったんじゃん。殺さないと殺される状況。 誰が喜んで殺すよ!はらわたが煮え繰り返る!

・言葉の拷問です。

・この質問の何がダメかと言うと、お国のためという大義があったとはいえ、軍人にとって一番心がえぐられる質問だから。罪悪感にさいなまれ戦後も苦しんだり、生きた心地がしてこなかった方々の気持ちをまるで理解できていないから。

・櫻井氏から罪を感じないか?というニュアンスのやや圧のある発声による愚問に明らかに狼狽から怒り、言葉選びから絞り出された返答に心を締め付けられるような思いがした。反日テレビ局は潰した方が宜しい。このままでは韓国の反日運動を笑う資格などない洗脳された日本人になってしまいます。

・吉岡さんの答えが素晴らしい、極限を乗り越えてこられた意志の強さを感じました。

・涙が出て涙が出て鼻水で鼻が詰まりどうしようもなかったです。

・戦後の現代を生きる我々には想像もできないくらいの辛い思いで日本国を守る為に戦って下さった帝国軍人に対するあまりに残酷な言葉をかけてしまった事を、局としても、番組としても、キャスターとしても、インタビュアーとしても、日本人としても、心から謝罪した方が良いですよ。酷過ぎますよ。

・怒りを通り越して 悲しくなった…。 なぜ 祖国のために戦って下さった方に対し こんな酷い質問をしたのか… こんな酷い番組は 1日も速く無くなって欲しい。

・戦争の経緯や何が正しいとかの話じゃなく国と愛する人たちを守るために戦った方々は無条件で尊敬されるべきだろ。そうした方々あっての今の我々。そうした敬意のない国や国民を誰がこの先護ってくれるの?自衛隊は人殺しとほざく連中が戦ってくれるの?

・戦地に行かれた方も口を閉ざす。 行けなかった人も口を閉ざす。 それほどの事なのです。 役所仕事で倉庫管理してた亡くなった祖父は無口でした。 戦地にいって無事に帰ってきた親戚とも語らない…。 そういうことだと察するしかありませんでした。

・そういえば、私の曾祖母が大叔父が、戦地に行き無言の帰宅をした際に「誰も骨で帰ってこいなんて言った覚えがない!何が名誉ある最期だっただ!」(意訳)と、軍関係の人に啖呵を切ったと、祖母が話していたのを思い出しました。

・特攻隊生き残りの方とお話する機会があった 部屋の机に戦闘服を着て戦闘機の前に立つ姿の写真があった。 遠慮しながら尋ねると 「17の時の写真だよ。死んだ仲間の事は一生忘れられない、彼らがいて今の俺がいる」と。 自分にはこれ以上の話を聞く資格はないし心構えも出来ていないと感じたのを覚えてる

・色んな映画も見てるだろうに「戦争」というものに対する認識力というか、体験してないものに対する想像力が貧困なんでしょうね。その素になるアンテナもないんでしょう。単なる「殺し合い」としか思ってないんでしょうね。

・戦争はしてはいけないという事を知っている…それは裏付けが出来ますからね。支那事変も何度も講和を模索しているし、対米開戦も何度も回避しようとしています。それでも、そんな日本でも、戦うしかない状態にした、「如何なる小国であろうと銃を取る」(パール判事)状態にしたのは誰なのかですよね。

・ほんと、誰だって戦争は嫌だし、人を殺めたくない。 私達の為に戦ってくれたとは言え その基本的人間性の暗部を癒せるものでは無いでしょうに。 気の毒に過ぎる。 守ってきた日本人に言われる言葉としては。。

・誰も戦争などに行きたくはなかった。しかし国のため家族を護るために苦しい戦いをして下さった。そう言う先人達のお陰で今の平和がある。いい年をした櫻井がそんな事も分からんのかと情けなくなる。仮にテレビ局に言わされたとしてもね。

・国を守る=家族を守る だからこそ、戦える。 人を殺すと思えば逃げ出したくなった筈。 そういう質問は野暮だ と思えるのが大人ってもの。

・彼は軍人の立ち入ってはならない心の領域にドアを蹴破るが如くに踏み入ってしまったのです。

・櫻井翔は戦争と言う意味を知らないようだね、互いに殺し合う兵隊が悪いんじゃない戦争がそうさせる戦争が悪いんだよ。

・軍人は、私怨で殺人している犯罪者とは違うコトが分かってないのでしょうなぁ。国権、それに属する知人・家族の為に戦ったのに。左翼の「軍隊は殺人者の団体」と言う歪んだ教育の賜ですな。ソレと最近の汚れ仕事は他人任せの風潮が。

私が嫌いなメディアの意図

私が今まで生きてきた中で見た数々のテレビ、新聞、雑誌の戦争特集は、元帝国軍人の方であろうが、一般人の戦争体験者であろうが、どんな方にインタビューをしたとしても総じて、

『戦争はいけない。平和が一番」

というメッセージしか結論に持ってこない。

そんな事は子供でも分かっている。

今の日本の周りは火種だらけだ。
次はどう回避するかというもっと本質をついた質問をしないと意味がないのではないか。

戦争は、それを起こす人が悪いのだ。

任務として戦地に送られる軍人さんは、戦えない我々に代わって、尊い自分の命を賭して国を守ってくださる存在だ。アメリカでは、軍人は、現役あれ、退役であれ、一般人からも最高の敬意を持って称えられる存在であるのに日本はなぜこうも鞭を打ち続けるような残酷なことをし続けるのか。心が痛む。

戦争を憎んでも、軍人を憎むことは許されない。


追記:今回のニュースゼロでの櫻井翔氏の発言の騒ぎの後、【吉岡さんへ自分のメッセージを送りたい】と沢山の方々が思いを共有してくださいました。その方たちに朗報です。条件を満たせる方は是非、この機会をご利用ください。
詳しくはこちらの記事へ

【今回は『大炎上した櫻井翔さんの言葉は適切だったのか?:ニュースゼロの真珠湾特集を見て感じた日本人の怒りについて語っていきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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