在家の法　第270号

★「幸福の法則（在家の法）」第270号　 ＜地球では不思議な物語１１　地球の指導霊１＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　今回からは地球の指導霊数人に話を聞いてみたいと思います。まず、女性の指導霊Ａです。

　「あなたの身の上とお役目について教えていただけますか」
　「はい、皆様、機会をいただきありがとうございます。私は日本神道系に属するものでございます。現在は高天原に住しております。この度は日本での真理の流布に関して陽になり影になり指導をしております。」
　「Ａ様、ありがとうございます。今の日本人に対して何か助言がありましたらお願いします。」

　「わかりました。では、限られた文章ですので一つだけに絞っていいます。現代の日本人はかつての維新の頃と同じく黎明期にさしかかっているという自覚を持って生きなければなりません。明治維新の頃、多くの勇士が我が身を顧みず大儀のために尽くして亡くなっていきました。幕末の時期ですから、当時において開国を促すために行動するということは即、危険を伴う時代であったのです。誰かに密告されて捕らえられて処刑される、そんな危険の中でも日本の将来を思うと黙ってはいられない、そんな志士が命を捧げて維新を成し遂げた時代でありました。

　彼らの頭にあるのは自分の欲得のことではなく、日本という国の行く末でした。この時期に日本は外国と交わって追いつくように努力をしないと、いつまでも鎖国を続けて沈黙しているとやがて諸外国に太刀打ちできないほどの後れを取り、征服されてしまうという危機感であったのです。神国日本を奴隷の国にしてはなるものかと歯を食いしばって向かって行ったのです。

　そして開国することができて、明治維新を迎えて日本には文明開化の時期が訪れました。それまでの質素で封建的な生活から一変して、便利な生活や言論の自由を得て、国民は戸惑いながらも、それになじんでいき、やがて自分たち独自の文化として取り入れていったのです。それから日本の富国強兵、殖産興業が始まっていき、少し行きすぎて軍部の台頭と天皇を頂上にした独裁政治へと行き着くわけです。そして、その結末は二発の原子爆弾と共に無条件降伏をして敗戦の痛みに国民が泣いたわけです。

　その間、私たち日本の指導霊も右往左往しながら何とか良い方向へ進めようと頑張ってきたのですが、結果的には失敗であったかも知れません。しかし、単なる失敗ではなく、この今の時期を迎えるためのやむなき選択であったのです。」

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