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【ヤポニカ学習帳】8弦ギターの使い道や練習方法

こんにちは、ギタリストのYamatoです。

今回は新年度という事で新連載企画【ヤポニカ学習帳】(ジャポニカのヨーロッパ読みとヤマトのヤをかけた全身全霊のギャグ)を執筆していこうという事で、ある一定の層にはすでに認知されているけども、一般的にはまだまだ認知されていなかったり、存在は知っているけども使い道や使うまでの練習方法などがまだまだネット上でも少ない【8弦ギター】の練習方法を、自分用に作った練習用の譜面等を皆さんと共有していきたいと思い連載に至りました。

私も「8弦ギターを使いこなせているのか?」と聞かれたら「そこまで使いこなしているわけでもない」というレベルなのですが、その分最初のとっかかりとしてはハードルも低く、多弦ギターの入り口に入ろうかどうか悩んでいる方には最適なのでは?なんて甘い考えですが、今後お付き合いいただければと思います。

第一回目の今回は以前Twitterでちょい出ししていた、ハーモニックマイナースケールを8弦ギターで弾く場合の練習方法をご紹介していきたいと思います。

・ハーモニックマイナースケール

そもそもハーモニックマイナースケールとは?というところからの説明です。

構成音は
・P1
・M2
・m3
・P4
・P5
・m6
・M7

この様に構成されていて「ナチュラルマイナーの7度がM7に変わっている」というスケールです。
個人的にはナチュラルマイナーは悲壮感が少なくマイナーっぽさが少ないので、ハーモニックマイナーがマイナー系スケールの基本だと思っています。

この構成音を指板上に当てはめると下記のようになります。

画像1

赤い線で囲まれた部分が基本となる第1ポジションとなっています。
※画像に表示されている音名はすべてスケールに含まれている音です。

ちなみにこの画像は「Bハーモニックマイナー」のポジションです。
なぜ鍵盤奏者からは嫌われそうなBハーモニックマイナーを用いたのかというと、7弦開放のBをルートにした方が8弦開放のF♯よりも捉え方が個人的には楽だと感じたからです。

・8弦ギターなのに7弦をルートにとらえた理由。

前項目でさらっと書いた7弦開放弦をルートにした理由ですが、私は7弦ギターでKey=Bマイナーに多少慣れているたので「今までの感覚に低音弦を追加する」という見方/考え方だと、思いの外苦労も少なく6弦ギターから7弦ギターへの持ち替え時よりもスムーズに持ち替えが出来たと思うのでそうしました。

また、ロック/メタル系のギタリストあるあるなのですが、「最低音弦の開放弦をKeyにしがち問題」は多くのギタリストにわかってもらえると思いますが、あまりにもそれに慣れすぎていると他のKeyが出てきたら右往左往せざるを得ないので、いきなり全く違うKeyに行く前の練習として「2番目に低い弦の開放弦をKeyにする練習」も兼ねています。
※これに関しては本当に私は色々なKeyの練習をできていないので、自分への用途が強いですw

これは8弦ギターだけじゃなく、7弦ギターでKey=Eマイナーだったり、6弦ギターでKey=Aマイナーなんかで練習するもの、様々なKeyに対応する練習の第一歩だと思うので、8弦ギターをお持ちでない方でも是非ともお持ちのギターで練習してみてください。
※あらかじめその感覚の練習をしておくだけで、人生で初めて8弦ギターを持った時の違和感がだいぶ少なくなると思います。

・スケール練習

なんだかんだ書いてきましたが、なんだかんだ考えるよりも実際に弾いてみてから覚えるというほうが性に合っている人間なので、上記の「8弦ギターだけど7弦の開放弦BをKeyとしたハーモニックマイナー」を8弦ギターの指板上を自由に行き来できるようにするために、まずはシンプルなスケール練習をするのが一番だと思います。

・EX-1

画像2

先ほど赤い線で囲まれていたポジションをタブ譜に置き換えたものですが、このようにまずはルートスタートのポジションでの練習をして、実際に指板上のどこにスケールの音が配置されているのかを、視覚/知覚/触覚/聴覚に刷り込ませるのが大事だと思います。

私の場合Eハーモニックマイナースケールの運指や響きに長年慣れていたので、Bハーモニックマイナースケールの練習中でも気を抜くとEハーモニックマイナースケールの構成音を弾いてしまい、非常に気持ちの悪い響きになることが多かったので、しっかりと意識して練習をするのをおすすめいたします。

ハーモニックマイナーに限らず、ご自身の経験上あまりなじみのないスケール練習をする際は、なじみのあるスケールに意識や動きが引っ張られないよう気を付けましょう(特大ブーメラン)。

こんな感じで、ルートスタートの第1ポジションからM2スタートの第2ポジション…最後はM7スタートの第7ポジションの練習もおこないましょう。

第1ポジション~第7ポジションまとめ
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ちなみに1,2,6,7は【’】が付いている物もありますが、これはオクターブ違いでのポジションです。
ポジションは変わっていますが、運指パターンやインターバルは変わっていないため【’】での表記にいたしました。

この様にスリーノートパーストリングスで、第1ポジションから第7ポジションの各ポジションを練習して、そののちに隣り合ったポジションをつなげ合わせる練習をおこなえば、指板上に散らばっている構成音をスムーズにつなぎ合わせることができるようになるので、8弦ギター以外でも有効な練習方法なので、ぜひ一度お試しください。

・EX-2

続いては先ほどのEX-1で確認していただいた各ポジションの、隣り合っているポジションを連結する練習です。

縦ラインの動きを覚えて、ローフレットからハイフレットの横ラインもつなげれるようになれば、指板上のどこにスケール構成音が有るかがよりはっきりと見えてくるかと思います。

画像3

・EX-3

先程は上昇フレーズでしたので、お気付きの方も多いかと思いますが、続いてはハイフレットからローフレットへ下降していくパターンです。

画像4

・最後に

思い付きでほぼ自分の8弦ギター練習用に作った今回の企画いかがだったでしょうか…?

余り反響がよろしくなかったとしても、今後の8弦需要を見越して可能な限り続けていきたいこちらの学習帳ですが、一応次回の記事は出来ているので、少なくとも何回かは続きますw

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先日個人でおこなっているレッスンの予約ページ(フォーム?)をマイナーチェンジしました。

オンラインorスタジオを選んでから、何回コースか選んでいただいて、その後希望日を選んでもらう流れになっています(設定上ではそうしましたw)。

それと「こいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJO内で、私も所属している全国ONLINE GUITAR LESSONには様々な先生がいらっしゃるので、気になる先生を探してみるのも良いかと思います。

2020年10月から、Twitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!

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