見出し画像

サイドFIREを目指す高配当株投資家の日本株銘柄選定基準

サイドFIREを目指して高配当株投資をしているやまと申します。

この記事は、「高配当株投資に興味があるけど、どうやって銘柄を選んだらいいか分からない」という方向けに書いています。


私も高配当株投資を始めた当初、「どうやって銘柄を選んだらいいか分からない…」と悩んでいました。

数十冊の投資本を読み漁り、実際に数百万円を投資して試行錯誤を重ねた結果、現在はこの記事で紹介している選定基準で投資を行っています。

高配当株投資を始めるうえで、参考になれば嬉しいです。

※こちらの記事の内容は過去に採用していた基準です。
現在の選定基準は以下のページで公開・更新しています。

https://yamatnt.com/criteria-high-dividend-stocks/

免責事項
この記事は株式の購入を推奨するものではありません。

あくまで一個人投資家である私の投資方針を紹介したものです。

記事の内容は参考程度にとどめ、株式を購入される際は自己責任でお願いいたします。


私の投資スタンス

株式投資は、投資スタンスによって銘柄の選定基準が変わってきます。

例えば、株価の上昇を狙って大きく儲けたい人と安定的に配当金を得たい人とでは銘柄の選び方は大きく変わります。


ここでは前提条件となる私の投資スタンスについてご説明します。

以下の3点です。

●高配当を続けてくれそうな銘柄に投資
●元本割れのリスクが低い銘柄に投資
●実績の数字で判断

順番に解説します。


高配当を続けてくれそうな銘柄に投資

長期にわたって安定的に高配当を続けてくれそうな銘柄を選んでいます。

なので、株価上昇はあまり重視していません。


元本割れのリスクが低い銘柄に投資

元本割れのリスクが低い銘柄を選んでいます。

たとえ高配当な銘柄でも、元本割れするとトータルで損になります。

そこで、割安と思われる株価以下になってから投資をするようにしています。


実績の数字で判断

決算情報の実績の数字をもとに投資判断をしています。

業績予想や定性的な情報は不確定要素が多いため、判断基準に含めていません。

ただし、配当予想は判断基準に含めています。

高配当銘柄は予想からの減配はそれほど多くないと感じます。

なので配当予想は比較的信頼度が高いと考えています。


候補銘柄の選定基準

決算情報から各指標を算出し、以下3点の条件を満たすものを投資対象としています。

●流動比率が2.0以上
●7年成長率が30%以上
●擬似配当性向が30%以上

順番に解説します。


流動比率が2.0以上

流動比率は「流動資産 ÷ 流動負債」で計算されます。

流動資産と流動負債はそれぞれ「1年以内に現金化できる資産」と「1年以内に支払わなければならない負債」。

つまり、流動比率は「1年以内に支払う額に対して、どれだけの現金を保有しているか」という資金繰りの余裕具合を表しています。


流動比率が2.0以上であれば、1年以内に支払うべき負債の2倍以上の現金を保有していることになりますので、資金繰りに余裕があるといえます。

資金繰りに余裕があれば、余裕をもって配当金を出すことができます。


7年成長率が30%以上

7年成長率は「最近3年の1株あたり純利益の平均値 ÷ 最初3年の1株あたり純利益の平均値」で計算しています。

純利益が成長しており、後述する配当性向も安定的に高ければ、企業の成長に応じた増配が見込めます。


擬似配当性向が30%以上

配当性向は、利益を配当にどれだけ回しているかを表す指標です。

「1株あたり配当 ÷ 1株あたり純利益」で計算できます。

この値が高いほど、企業は配当による株主還元に積極的と言えます。


私は「配当予想を含む3年平均の配当 ÷ 直近3年平均1株あたり純利益」で計算しています。

これは厳密には配当性向ではありません。

配当は未来の予想を含んでいるのに対して、1株あたり純利益は過去実績で計算しており、配当と純利益の期間がずれているためです。

そのため、擬似配当性向と呼んでいます。

配当も利益も右肩上がりを前提とすると、擬似配当性向の方が通常の配当性向より高い値が出ます。


擬似配当性向を採用している理由は、「配当性向30%程度」を掲げている企業を取りこぼさないためです。

「配当性向30%程度」の企業は、実績値の配当性向は29.8%などになっている場合があります。

そのため、少し高い値が出る擬似配当性向を使います。


候補銘柄への投資タイミング

株価が割安かつ高利回りであると考えられるタイミングで投資します。

以下の4つの基準を満たす場合に割安かつ高利回りと判断しています。

●7年平均PERが12倍以下
●7年平均PER×PBRが10以下
●3年平均配当に対する利回りが3.75%以上
●52週高値と52週安値の平均値以下

順番に解説します。


7年平均PERが12倍以下

PERは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純利益」で計算されます。

純利益に対する株価の割高さを判断する目安になります。

値が高ければ割高、低ければ割安と判断されます。

PERはおよそ15倍が市場全体の平均です。


私はPERを「株価 ÷ (7年間の平均)1株あたり純利益」で計算しています。

純利益を7年の平均で判断する理由は、一時的な利益上昇や減少の影響を緩和するためです。

7年平均PERが12倍以下であれば割安として判断しています。


※PERは業種によって平均が大きく異なるので、本来は「12倍以下だから割安」と判断するのは短絡的です。

私は投資判断の簡略化のため、この記事で紹介している他の指標と組み合わせて総合的に判断することを前提に、業種によらず一律としています。


7年平均PER×PBRが10以下

PER×PBRはグレアム指数と呼ばれ、投資の神様ウォーレン・バフェットの師匠として知られるベンジャミン・グレアムが考案したものです。

PERは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純利益」、PBRは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純資産」で計算されます。

値が高ければ割高、低ければ割安と判断されます。

グレアム指数は純利益と純資産の両面で割安度を判定し、22.5以下なら割安と言われています。


私はグレアム指数を「7年平均PER×PBR」で計算しています。

PERを7年平均で計算する理由は、前項と同様です。

純資産額は過去平均よりも現在値の方が妥当性が高いため、PBRは通常の計算方法で算出しています。

7年平均PER×PBRが10以下であれば割安と判断しています。


3年平均配当に対する利回りが3.75%以上

一般的な配当利回りは「(その年の)配当 ÷ 株価」で計算されます。


私は配当利回りを「(3年間の平均)配当 ÷ 株価」で計算しています。

配当を3年の平均で判断する理由は、一時的な増配や減配の影響を緩和するためです。

また、配当予想は信頼性が高いと考えているため、配当予想を含めて考えています。

配当利回りが3.75%以上(税引後3%以上)であることを高利回りの条件としています。


52週高値と52週安値の平均値以下

52週高値と52週安値の平均値以下であることを条件としています。

長期投資前提なので、本来は短期的な高値や安値をあまり気にする必要はないですが、購入価格は安ければ安いほどよいです。

株価が52週高値と52週安値の平均値以下になるのは、数か月の間に現実的に起こりえるので、少しでも安い価格で買えるよう条件に追加しています。


まとめ

私の日本株選定基準についてご紹介しました。

以下の手順で日本株への投資を行っています。


①以下の条件を満たす銘柄を選定

●流動比率が2.0以上
●7年成長率が30%以上
●擬似配当性向が30%以上


②株価が以下の条件を満たしたときに購入

●7年平均PERが12倍以下
●7年平均PER×PBRが10以下
●配当利回りが3.75%以上
●52週高値と52週安値の平均値以下


この記事が高配当株投資に興味がある方の参考になれば嬉しいです。


「この記事の条件を満たす具体的な銘柄を教えてほしい」という方向けに、以下の記事で私の購入候補銘柄購入検討株価を紹介してます。

https://yamatnt.com/high-dividend-list/

興味のある方はチェックしてみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?