映画「濃紫の葡萄」完成

ご支援いただいた皆さまのおかげで、映画「濃紫の葡萄」が完成いたしました。
まさか自分の作品が実写で見られる日が来るとは思っておりませんでしたので、本当に嬉しく思っております。

「濃紫の葡萄」は同人誌「かわいい女」に収録した漫画です。
pixivでも見られますので興味のある方は読んでみてください。

だんぼーとしいめろは共通の趣味で出会いました。それも、暗く陰惨なゲームのエンディングトロフィーを集めているという…SNSがなければまず巡り合わない共通点です。2人の生きてきた背景が1点も接していなくても、出会えて話ができることがSNSのすごいところで、虚しいところでもあると感じて、この漫画を描きました。大人になると、好きだけでは付き合っていけないのは、恋愛以外でも、男女性別問わず、いつもそうなる気がします。SNSには無限の出会いがあり、言葉のない別れもたくさんあると思います。言い表せない感情の出来事に傷ついた人が読んでくれたらと思って描きました。

映画「濃紫の葡萄」は脚本が原作とは異なります。だんぼーとしいめろ2人の関係性は濱村監督によって華やかに描かれていて、物語の結末も漫画版とは違います。(私の漫画では表せなかった)画の美しさや、細部のこだわり、オリジナルキャラクター…楽しんで拝見いたしました。特に2人のデートシーンはほのぼのと嬉しい気持ちで眺めました。漫画ではそういう楽しいシーンが皆無なので…2人の仲良く話すシーンが見られてよかったです。しいめろの話し方が本当にイメージ通りだったので、初めて声を聞けたときはとても感動したのを覚えています。

自分のキャラクターが実写になるということはものすごい衝撃だなと…今世でこの気持ちを味わえたのは皆様のおかげです。ありがとうございます。

濱村監督が私の漫画を映画にしてくださったこと、死ぬまでずっと感謝すると思います。悲しいことばかりだった私の人生の走馬灯を1つ明るくしてくださって、本当にありがとうございました。

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