山下ゴム男が読んだ本 -万葉樵話-

読了日 : 20230220
•副題の「教科書が教えない『万葉集』の世界」はただの販売戦略で教科書が教えようと教えまいとどうでもいいことはわかりきっている。この本は、教科書などにとらわれる知性が著したものではない。というか、僕は、学校とは無縁の状態にいる少なからぬ人が、ずっと教科書というものにとらわれていることが不思議でならない。
•中身が濃くて面白く、僕は本を読む際にとるメモはできるだけ少なくしているつもりなのだけれど、本書のメモは、A4 のプロジェクトペーパー14枚に及んでしまった。
著者多田一臣氏は頭脳明晰で知識が豊富だ。すごい人だと思った。
•万葉集の時代の、自分が生きている世界とはかなり違う世界を感じ想像する時間は、至福と言っていいほどに幸せな時間だった。
•おすすめ。こんな本が増刷を重ねるような日本になってほしいと思う。

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