見出し画像

市販のMiniPCにLinux(Almalinux)をインストールする手順Webixライブラリの構築方法 P007

 前回までにAlumalinux OS上にApache2とPHP8.2とMariaDBを構築し、Webixライブラリを動作させる環境が整いましたので、今回は、Webixライブラリの構築について説明します。Webixライブラリは、Javascriptで記述されたリッチクライアントGUIを簡単に動作させるためのライブラリで、さまざまなコンポーネントが揃っています。今まで紹介しました記事をみていただければ、何となく理解できるかと思いますが、実際にコーディングして動作させると実感としてとらえることができると思います。ぜひ、この記事も含め参考にしてWebixのアプリを作ってみてください。パソコン向けだけでなく、スマホやタブレット向けの業務アプリを簡単に実装できます。Webixは、UI側のライブラリですので、そのライブラリからAjax通信(REST API相当)でサーバにDB検索の依頼や更新依頼を受けるアプリも必要ですが、こちらは、PHP言語での実装が簡単で早いです。データはJSON形式でやりとりして、JavascriptでもPHPでも連想配列で扱うことが可能で、簡単です。デバックやログ出力も紹介していますので、ぜひ動かしてみてください。業務アプリを自分たちで作るというやり方が現実的になります。カスタマイズや仕様追加も可能で、1機能は2日間で作り上げることも可能です。(仕様決めからDB設計、コーディング、検証まで2日間)
それではWebixのライブラリ構築ですが、今回は、オープンソースであるGPLライセンスのライブラリをダウンロードして構築します。オープンソース以外に有料ライセンスもあります。(コンポーネントが増えることと、QAサポートを受けれます)
また、トライアル無料期間もありますので、構築して動かしてみて、採用するかの判断も可能です。サイトは、英語ですが、翻訳で十分、日本語で理解できます。
まずは、GPLのソースをダウンロードします。ダウンロード先のURLでは、ユーザ情報の記述が必要ですので、必要事項を記載することでダウンロードサイトに行けます。

少し古いかもしれませんが、2024年2月時点でZIP形式なら3.8MBでした。
ダウンロードして、PC上で解凍します。
以下のようなファイル構成になっています。

解凍したフォルダ構成を少し変更してサーバに転送します。
codebaseの配下には以下の情報が格納されていますので、その情報を全て、一つ上のフォルダにコピーします。

以下のような構成になります。

この状態をサーバ側に転送してWebixの環境を構築します。
格納先は、/var/www/html/webix_GPL_1020です。
Javascriptからは、以下の指定でライブラリやスタイルシートを指定します。
Apache2のdocumentrouteが/var/www/htmlなので、以下のように指定すれば、使用できます。

    <script src="/webix_GPL_1020/webix.js"></script>
	<link href="/webix_GPL_1020/skins/compact.css" rel="stylesheet" type="text/css"> 

サンプルでは、画面のスタイルをcompactに指定しているので、スタイルシートとしてskins/compact.cssを指定しています。その他のスタイルを指定したい場合は、記述を変更すれば、別の画面スタイルになります。
snippetでスタイルを確認して、指定できます。
小さいコンポーネントにしたい場合は、compactを選択しましょう。標準は、Materialになっています。そのときは、
<link href="/webix_GPL_1020/skins/material.css" rel="stylesheet" type="text/css">と指定します。

有料ライセンスにもいくつか種類がありますが。pro指定のコンポーネントだけを追加で使用したい場合は、COMPANY PACK $2499/年よりCUSTOM PACK $848/年で十分です。(2年目から継続の場合は、少し安くなります。メールでdisscountの確認が必要ですが)ライセンスによって、開発者数などが異なりますので、詳しことは、サイトで確認してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?