超人出演Movieにおいて、もっともアクションがない変わった映画
マーベル、DCと様々なヒーロー像が描かれる今日。アイアンマンのように、公衆の面前で公にして、自分の私生活の公開も辞さないヒーロー。バットマンのように同じお金持ちでも、自分を隠してヒーロー活動を続ける形もある。
そして、X-メンなどが、ミュータントとして、ヒーローであり、差別の対象として描かれる物語もある。
どれもヒーローという「ヒト」を超える存在が現れてからの物語である。
今回は、世界的には、超人という存在を「妄想」として、捉え、ヒトが超人ではなく、変人であるという解釈が面白い。なぜならば今回の中心である「デヴィッド・ダン」は、明らかに普通の平凡な人間だからだ。一つの言葉で、前向きにヒーロー活動するのではなく、明らかに苦しそうに暮らしている。主人公(タイトル)のミスター・ガラスも超人であるが、自分の存在理由の証明に全てをかけている。その存在理由の解明。明らかに自分の思い描いいたゴールーに向けて、暴走を繰り返す。
このユニバースの個人的に面白いところは、「現実にありそう」なリアルな感じが大きく描かれている。さらに本当に最初から構想していたんだろうとしか思えない、3作品の世界感である。シャマランが復活していないと描かれていないオタク的な映画でもある。
ヒーロー(超人)をどう描くのか、いろいろな解釈が出てきて本当に面白い。
そして、根底にあるのは、「臭いものには蓋をする」という人間が持っている、これまで繰り返してきたことなんだろう。
この作品は、ミステリー作品であり、マーベルのようなド派手な戦闘などない。超人を出しておきながら、通常のアクション映画よりもアクションがないのに、最後までハラハラできる変人作品。
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