IDOLiSH710月28日更新分 4部16章・17章 月雲了推しの感想

こんなことってあるんだな

見ました?聞きました?君は目撃したか?
月雲了の魂の孤独を…………
V系の歌詞?

ノースメイアから帰ったアイナナちゃん、セト王子とかいうポスト了ちゃんのチョロチョロ説得と大きな悲しみを乗り越え、なんか目の中のキラキラで前が見えてるか不安になってきた…童話の人たちか…?という気持ちで終えた15章

でもアイナナおよびこのIDOLiSH7というゲームのとんでもない没入感やキラキラ感の大元がその「この世の優しくて美しいキラキラ大満足全部詰め」なところなので…すごいね
そんなゴリゴリに輝くキラキラがあると生まれるのがドス濃い影でその暗さの全てがいま月雲了の双肩に任されてしまっているの、頼もしい以外の感想がない。助かる。

完全にノースメイアの雪で漂白されて素直で元気キッズになって帰ってきたŹOOĻのみんな、了さんに「もうなんか、俺たち勝つこととか負かすこととかマジ興味なくなったからやめようぜ…」みたいなシラける提案をするまで大人になってしまっていて…ほんとに了ちゃんだけが置いてけぼりで寂しくなっちゃったな…
人間、満たされない時や悔しくて悲しくて感情がぐちゃぐちゃになってる時の攻撃性のことを、満たされて幸せで元気で健康になったら「恥ずべきことだった」みたいな顔するし、まだその渦中にいる人間に「お前は間違ってる」「早く俺たちみたいに元気で健康になれ」みたいなこと言うけどさ〜〜!いや、君たちが元気で健康になるまでに必要だった余所からの愛情、幸福、奇跡みたいなものの力をそいつにも与えてやらないで、どうしてそんな「傷つくことが間違い」みたいなこと言うんだろうね…
もちろん、「元気で健康な状態」の人間が幸せになるためのリソースをその「ぐちゃぐちゃの状態」になってる人間に差し出すことは義務ではなく、義理がなきゃやんなくていいことではある。でも、そう言うのを誉めそやして肯定して「みんなを救いたい」みたいな顔してるアイドルだったらその身を平等に差し出せや!!!!???!!!!!おい!!!!!!お前が救う予定の全人類には「あなたから悪に見える人間」は入んねえってことか!!??!!!なあ!????というお気持ちヤクザみたいな感想を持ってしまうよね…。

だからŹOOĻくんたちがパーティーを台無しにしたの「あーあ…やっぱりアイドルはひどい…裏切るじゃん…」という気持ちになったし、テーブルの上で踊る了ちゃん、完全に「自分はこのぐらい傷ついてるんですけど」アピールの極致でつらくて泣いちゃいそうだったんだけど、悠の「了さんもレッフェス成功喜んでくれていた気がする」みたいなセリフで『エ!!??気づいてくれてたの!!??!』と感動してスマホ落とした。

悠、ŹOOĻ結成の時は、一番了ちゃんに近いところにいたのかもしれない。裏切られて傷ついてもがく過程が似ているし、負けず嫌いで不器用だけど頭がすごく良くて才能があるところも。

今回の更新で1番手が震えて、声を上げて泣いてしまって「この感想を書き留めておきたい」と思ったきっかけのシーンは「売り上げより価値のある財産…?オレたちが?そう思ってた………?」のところ……………
悠…はるか……悠だけが、了ちゃんの声を聞いて、了ちゃんのことを本気で解ろうとしてくれていて、了ちゃんが孤独から逃れるためにした沢山のひどいことの中に一欠片だけ埋まってた愛情みたいなものを掬い上げてくれて、こんなに優しい美しい奇跡ある!!???????もうだめ この世界の月雲了は救われてしまう 救われるという確約が描かれてしまった 神さま…祈っちゃったよね…もうね…

月雲了の安い挑発、鋭い攻撃、ずる賢いやり口(これは月雲了が己を守るための鎧で、これはみんな(遍く全ての人間)が常日頃見ないふりをしながら誰かを傷つけるためにつけているものでもある)に邪魔されて、月雲了の本音や寂しさや辛さを誰も救えない状況だったのに、アイドルへの憎しみや執着の果てに作り上げたŹOOĻという殺人兵器(のつもりで本人は作り始めた)が、まさか月雲了自身を救うことになるなんて、物語として美しすぎるでしょ…結局己を救えるのは己自身だけみたいなことなんだよな。なにかをやり遂げて、何かに向き合ってみて初めて、自分の胸に刺さったガラスの欠片に気づくみたいな…雪の女王のカイとゲルダの話?月雲了のために涙を流してくれるゲルダはいないという孤独が、月雲了の一番の悲しさだったんだけど、悠がゲルダだったのかもしれないし、悠を手に入れたのは了ちゃん自身なので、マジで救われてほしい。でも涙でガラスの欠片は多分流れたりしないし、返り血の呪いで月雲了は幸せにはなれないのかもしれないな…どうなるんだ今後…助けてくれ………

あと、陸は了ちゃんを間接的に救うかもしれないけど、一織というガラスの欠片ぶっ刺さりキッズが側にいるので、早くそっちに気づいて涙を流してあげられるといいですね…という気持ち。

人間は基本的に自分が幸せに生きるために一所懸命なので、多くの人を幸せにするのを目的にしてしまうと死ぬ。多くの人を幸せにするには自分自身がまず幸せになって「幸せだよ!」と言うことだけがただ1つの方法で、それがアイドルなんだよな…呪いじゃん…

この呪いの果てを絶対に見たいので、今後もシナリオ大はしゃぎで楽しみにしています。
月雲了とかいう人間の弱さの権化みたいな男を登場させてくれて本当にありがとう………BIG LOVE………KANSYA………


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