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LJL一週目を終えて 全チームの現在地

先日LJL開幕前レビューを書いていただけに、今日のLJLはなかなか楽しく見れた。予想よりも強いところ、そうでもないところが出てきて、果たして「LJLで勝つ」には何が大切なのかというのを考えるいい機会になった。「コーチ」の大事さってのがあって、コーチ入れ替わったら順位も入れ替わるだろうし、なんならTOPレーナーより大事ではないか、くらいの学びを得た。そんくらいVayne取らされたのは傍目から見てもやばかった。Summerの予想の際には今のこの気持ちを思い出したい。

前置きはこの程度で、今回のスターターのままだったら、という前提で各チームの順位予想等を行っていきたい。まだ各種データサイトもスタッツも更新されていないので印象論が強く、今回各チーム3回づつ当たるので順位の変化もあるだろうけど、現在位置として今日だけである程度出た気がするのでまとめておいて、3月には「いやー外れてたわ」と思い返したい。各チームの所感は前回記事を参照ということで。以下敬称略。

1位 DFM

初日終了段階2勝0敗。
押しも押されぬ優勝候補と思いきや2018Summer決勝の相手USG相手を残してるのに2試合ともギリギリの勝利で初日のLJL2019を大いに盛り上げた

結局、DFM潰しはセロス潰しに帰結すると思うのだが、それを完遂するには、TOPやBOTやJGの寄りを抑える必要があり、その「筋力」があるチームは限られている印象がこの2試合でより強まった。韓国人ADCを置いたCGAですら、MIDの1on1(+JG)では上回ったかもしれないが、(副音声のはれっち曰く)”ぽんさんの「相手のエズが一瞬で消える魔法」”の準備を完了させてしまった。ただ、初日で天敵、BCの34コーチ「メタチャンプをピックさせる」を使わせてしまったので、今季は「セロス動物園に5つバン割いても他出てくるから無駄やメタ」から「あえてメタチャンプ開けたろメタ」に変わる可能性がある。もちろん彼らはメタチャンプでも十分扱えるハンドスキルを持ち合わせているが、これの効果は「メタチャンプを”取らされた”」となること。特にCeros、Yutaponは謎のプールから出てくる変幻自在の手が持ち味。「メタチャンプを取らされた」となると彼らは”オンリーワンのプレイヤー”から”LJL屈指のプレイヤー”になる。要は”DFMの土俵”から降りたLOL勝負ができるようになるわけだ。彼らの土俵となればNAの雄、前世界大会ベスト4のCloud9ですら大苦戦したのはご記憶の通りだ。また「取らされる」とは「相手の術中」であり、BC戦のように「奇襲を受ける側」に回ることになる。毎回OPが開けられたからと取り上げていては、逆にバンピックの読みやすいチームとなるのでそこは軍師かずーたの腕の見せ所だと思われる。今季はMIDの有望な新加入選手が多く、そんなLOLの「筋力勝負」に持ち込まれたときが見もの。毎年毎年「衰えた」「全盛期ほどではなし」と言われながら長期覇権が続き、なんなら去年はうっかりジグスでC9ジェンセンに格付けしちまいそうになった逆ボジョレーの「皇帝」は今年もその座を維持できるのかに期待したい。一点、心配されたGeangとの連携も穴がなく「総合力」の高いチームで「挑戦を受ける側」の資格は十分ある。


2位 BC

初日終了段階1勝1敗。
3人のメンバーチェンジ+コーチで完全に別チームとなった。もうこれ実質完全体PGMでしょ。なら2位予想でしょ、くらいの勢い。

自分でも昨日の段階で「BCは全く別チームになった」と書いてたのに、それでもV3戦は驚いた。なんなら3位予想がV3だったからだ。Vayneを相手に取らせたところで、ああそういやコーチ変わったなと思い出したくらいだったがそこからは圧巻。DFM戦も「負けてなお強し」の印象。オフェンススタッツが高かったCogcogはタンクカルマでEviに仕事を十分にさせず、Onceも昨季プレーオフでTussleに何もさせてもらえなかった2018の最後から一気に印象を変え、Moyashiは相方が変わっても相変わらずの動きを見せ、何よりRokiがイキイキとキャリー系を使えている。かつて「皇帝殺し」に最も近づいた男Rokiが、休み→2部→1部を経てとうとうトップフォーム、本来のキャリースタイルで1シーズン暴れそうな雰囲気がある。RokiとMoyashiは「実力を十分発揮した」という感じがあるが、ほか3人は昨日の2戦がスタッツ的な意味でなく動き的な意味で彼らのLJLベストバウトちゃうか、というほど各メンバーが自信を持って戦っており、まるで魔法にかかったかのよう。その魔法をかけたのはおそらくコーチでしょう。この調子が維持できれば間違いなく本物。

3位 USG

初日終了段階2勝0敗。
なんだかんだでやっぱり強い。下位候補相手には十分だが、一方「明確な強み」と「安心感」が欲しい。それが作れるかがポイント。

初日2勝と気持ちいいスタートだが、両方共に公募組で油断は禁物というか「まあ勝てるでしょう」くらいの差があった。ガリオBOTも相手の狙いを外すためで、明確に効いていたわけではないが公募チーム相手に「筋力」で押し切った感がある。RJはHollisにリサンドラという非キャリー系を使わせた結果、リサンドラ単体では綺麗なイニシエートが数回あったが他のダメージが足りず押し切ることができたし、SGも奇手パンテで序盤以降のプランがなかったのか筋力で押し切った。韓国人スカウトに定評のあるUSGだが、Dasherも紛れもなく「実力者」のイメージ。マイナス点の一点目は、まだ比較的謎の多いDasherをお披露目してしまった点。組み合わせの結果だが、なるべく上位と当たる際に無駄な情報は与えたくないだろう。もう一点はDasherの連携面、連携が不十分なのかTakaとのサイドレーンではどうにもセルフィッシュな印象を受けた。かなり貯金があったから良いものの五分状況でアレをやるとBO1では致命傷になりかねず、差が開いたからサービスで行ったのかが判別がつかないがそこら辺が少し割引要素。今日のラクショーな2試合で日本のレベルを舐めてかかってしまうと危険。BCより下にしたのはその足のすくわれやすさを加味した結果。”安心感”のポイントはapaMEN、去年か一昨年もTOPでやっていたが、ミニオン守るためのTPをネクサス前で冷静に行える判断力はさすが。2試合目の試合を決めきったのもapaMEN。日本の有望TOPレーナーが多いがゆえに皇帝と同じく逆ボジョレーの評価を受けがちなあぱさんだが、今年もUSGの強さを支えるのは間違いないと思われる。

4位 CGA

初日終了段階1勝1敗。
DFMに負けはしたが、データ不足で未知数だったMID/BOTの補強は成功。
メカニカル勝負に持ち込めれば勝機は十分。

ギャンブル感もあった両キャリーを外国籍選手にするという、今までありそうでなかった手法をHachamechaという外国籍枠使わず外国籍と戦えるJG、というオーパーツを持つがゆえに使える唯一のチームだが、その賭けは十分に成功したように見える。サッカーではストライカーに外国籍入れたほうが強いやん野球でも出来れば四番打たせたいでしょ、ならLOLでもキャリーが外国籍のほうがいいでしょ、的な他がやりたくてもできない事ができる。DFMにこそ負けたが(DFMでは定石だが)ハイマーもブラッドも奇手の類で、それにまんまとしてやられた、それが初日に来たのは新人の洗礼として良いほうだと思われる。下手に楽勝な2試合だとLJL舐めてえらい目に合いかねないし、兜の緒を締めるのに前回1位相手ならまあいいでしょ的な。Napは相変わらずEviにすら引けを取らないレーニングがあり、HachamechaもStealに序盤いじめられてもUltのタイミングでは戦線復帰、なんならLv上だったりするJG力がある。MIDの対面が対リサンドラ、対ハイマーで、ゴリゴリのキャリー対決で上回れるかがまだ少し疑問というだけで、普通のLOLで”助っ人外国人”がRokiやDasher、MoyashiやEntyに通用するなら(TOPはほっといても通用する)プレーオフ圏内になりそうなくらい。相手はそこ。


5位 SG

初日終了段階1勝1敗。
負けた相手はUSG、前回2位相手だから仕方ないと割り切るにはちょうどいいくらい。TakaとOdduGiのキャリー力は高そう。

CSで良かったとは聞いていたTakaだが、それでも0-10のチームでしょ、と思っていたが、全然一部でも戦える片鱗はUSGのDasher相手に見せたDasher相手にある程度戦えるMIDが「日本人枠」というのはCGA並のオーパーツとも言える。ただ懸念点はJGのSmile、AXIS戦では久々のiSeNNに抑え込まれ、USG戦では最序盤は良かったものの以降のプランが不足していたように見えた。「外国籍枠」を使っているのだから、「及第点」ではやはり物足りない。今日の試合を見た他チームも「iSeNNが抑えれるなら」と圧を掛けてくる可能性もあり、その弱みを晒してしまったのがなかなかに厳しい。MID/BOTの破壊力は上位にもそこまで引けを取らないように見受けられたので、そこの修正がなされれば上位もありうる。OdduGiが2試合ともケイトリンだったが、メタの上下動が激しいチャンプで他の引き出しもあるなら期待大。Smileさえ活躍すれば実質3外国人枠、みたいなもんでそら強いわとなる。逆にJGが崩されると本当にどこもキツイのがLJL。上位陣のJGのジャングルハラに負ければ頼みのMIDも青バフ無しで闘うカツカツになる。本当にそこが怖いし4位までとの差はここにあり、それも結構大きな差と見ている。


6位 V3

初日終了段階0勝2敗。
昨日「初戦がいちばん大事なチーム」と書いたが、考えうる最悪の結果に。来週の初戦SGに負けるともう相当苦しい。

面子自体は旧DFM系を揃えた、つまり実力自体はある面子なのだが今日で2敗。最大の誤算はコーチ経験の厚いMaplestreetから薄いHW4NGの変更だったかもしれない、と言うほどVayneを取らされた1試合目のBANPICKひどかった。相手BCがバン枠一つ損してるのに、それでも負けていると誰が見てもわかるバンピックだった。それに加え前評判以上だったBCの仕上がり、久々のNeoのメンタルとメタ的に古い気がするオラフピック、とショックや不安要素はものすごく大きい。どうしてこうなった。瞬間瞬間はいい部分もあった、Aceもきつい試合できついRokiイレリア相手に1デスで済んだとか、Pazもブラッドのスプリットを負けてる状態で足止めできたとか、そういういいとこ探しから始めたほうがいいくらいコテンパンだったが、この状況を今までバラバラだった5人と経験の薄いコーチでなんとかできるか、できないと大変なことになる可能性すらある。まずは”あの頃のNeo”に戻らせることが出来るのか、チームの雰囲気何とかできるのか、なんとかできずにコーチがプレイヤー復帰しましたみたいな付け焼き刃は絵に描いたような7thルート一直線なので気をつけていただきたい。あの尊い犠牲を忘れずに。立ち直せれば上位進出はある、メンバーチェンジ繰り返せばAXISと不名誉な最下位争いとなる。


7位 RJ

初日終了段階1勝1敗。
AXIZには勝てたものの、それでもやっぱり相当きつい。
腹決めてHollisにはキャリー系任せたほうが結果良さそう。

詳しいスタッツが手元にないのでなんとも言えないが、見てた印象的に相当チームの勝ちパターンが限られるかなと行った印象。BOTサイドがさすがにブランクがあって厳しいが、それでもBOTの影響力はまだ少ないメタ。USG戦はスタッツが出ておらず、勝ったAXISも久々というのがあって慎重に入ったとしてもTOPやMIDと変わらないdmgなのが気になった。BOTはセーフティにしてればTOPとMIDとJGが勝手に勝ってくれるチームならそれでいいが、RJはそういうチームではない。格上相手にはタンク多めだったりCC多めの構成にしたいところだが、Hollisがそんなに得意でもなく、かつキャリー系のときほどの違いが出せなさそうなのがなかなかに苦しい。逆にそこを割り切って戦えれば、比較的メンバーチェンジの少ない(ワイバーンも古巣で当時のメンバー)ぶんだけチームの足並みは揃えられる。そこに不安のあるV3は抜いてもおかしくない。腹決めてグループグループでMID貫通にすべてをかけるチームにするのが一番成績良くなりそう。


8位 AXIS

初日終了段階0勝2敗。
思ったよりいい部分も探せばあった。
でも上積み要素がないとキツい。

新加入のチームなので、これくらいは織り込み済みかもしれないが、今日当たったのが同格チームで、来週からが本当の正念場だったりする。Smile相手にある程度iSeNNが戦えていただけにSG戦は勝ちたかった。SmileはSummerにブランクがあった選手でバリバリ状態でなかったわけで、これからバリバリ相手にどれだけ行けるかが鍵。SG戦ではNoAのダメージが出ており過去データが示すようにNoAの殺意とキルへの嗅覚は足りていた感がある、逆にGariaruがリサンドラというCC係だったとはいえ、それでもあまりにダメージが足りなかった。Gariaruにキャリー系使わせる余裕ができればよいのだが、チーム事情的にそれが難しい、何か一つ逆転の要素を考えてそれに全振りするくらいのアレが欲しい。例えばGariaruがサポーティブだとチームダメ足りないからNoAにスーパーキャリーやらせる前提でみんなタンキーとかそれくらいの一芸が必要に見える。逆に一芸でもBO1で1引けば勝ちだと思っていろいろ試して欲しい。漫然とレーンやってだとじわっと負けてしまう可能性が高いし、逆に挑戦者なのでこれ試してダメなら派手に散ろうくらい開き直られると他チームにとって怖い存在になる。


まとめ

今季は他7チームと3回づつ当たる21試合制。なのでまだ2/21しか終わっていないが上4つと下4つという2グループかなーという感を受けた。特に下位チームは負けが込むほどメンバーチェンジ等しがちだが”LJL;あるある”で頻繁なメンバーチェンジしてるところは沈む。というのがある。下チームは今の面子をどれだけ信じて盛り上げるか、が鍵になりそう。上4つは4つになっただけでも「はいはい3強3強」とならずに見れるのが嬉しい。ぜひどこも脱落しないまま最終節まで行って欲しい。

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