モノノケソウルフード音楽ネタまとめ1巻分

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先日大好きだった漫画「モノノケソウルフード」が3巻で完結しました。

大阪を舞台にした「バンド×飯」な新感覚漫画で、バンドマンには刺さりまくりな素晴らしい漫画でした。

バンド漫画らしく作中には小ネタとして音楽ネタが挟まれているのですが、なかなかSNS等で言及されているのを見かけなかったで、自分でまとめてみました。

見落としや間違い等ありましたら教えてください。

それでは今回は1巻の内容をまとめていきます。


・#01 「メシ喰えや!」

INU「メシ喰うな!」(1981年発表)

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INUは大阪出身のパンクバンド。
ボーカルの町田町蔵は町田康名義での小説家としても活躍中。
処女作「くっすん大黒」はモノノケソウルフードと同じく、
全編大阪弁で書かれている。


P14 ライブハウス"Luv Beat"

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砂原良徳「LOVEBEAT」(2001年発表)

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砂原良徳は電気グルーヴの元メンバー。愛称は"まりん"。
本作ヒロインの砂原"摩耶香"とその母"倫子"の名前をつなげると
"まりん"になる。


P18~19 久地楽のTシャツ

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ノイ「NEU!」(1972年発表)

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クラウトロックの代表的な名盤のジャケットから。
ノイは旧西ドイツのバンドで、
元クラフトワークのメンバーで結成されている。


P27 ジンくんのTシャツ

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ニューオーダー「Blue Monday」(1983年発表)

ブルマン

フロッピーディスクをモチーフにしたジャケットが元ネタ。ジンくんは低い位置でベースを弾くが、ニューオーダーのベーシスト・フッキーも低い位置でベースを演奏することで有名。
ちなみに発売当時は特殊デザインだったために費用が高く、
1枚レコードが売れるたびに2ペンスの赤字になったらしい。
レコードは1,200万枚売れた。


P44 寝古川のセリフ「クハラカズユキやろうが
           柏倉隆史やろうが」

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クハラカズユキ

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元ミッシェルガンエレファントのドラマーで、
現在はThe Birthdayのドラマーとして活躍中。
モヒカンヘアーがトレードマーク。


柏倉隆史

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ポストロックバンドのtoeやthe HIATUSのドラマーとして活動中。
その他にもサポートドラマーとして多数のライブに参加している。


・#02 「私が喰おうホトトギス」

戸川純 with Vampillia「わたしが鳴こうホトトギス」(2016年発表)

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戸川純の歌手活動35周年を記念して発表されたアルバム名から。
「玉姫様」「好き好き大好き」などのヒットで知られる。
ゲルニカやヤプーズのボーカルとしても活動。
また、女優としても多数の映画やテレビに出演。


P52 夜森の歴代在籍バンドのライブシーン

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上から順番に、

CASIOトルコ温泉

かしお


たま

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戸川純

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P54 夜森のTシャツ

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ROVOの2017年ツアーTシャツ

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ROVOは山本精一、勝井祐二らによるインストゥルメンタルバンド。
ギターの山本精一は関西の多数のバンドへの参加や、また、老舗ライブハウス難波ベアーズの店長を務めるなど、大阪のバンドシーンにおける重要人物として知られる。

P62 HOTEL “BOREDOMS”

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BOREDOMS

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山塚アイを中心に1986年に結成されたバンド。大阪を拠点に活動。
ニルバーナの全米ツアーのオープニングアクトを務めるなど海外でも活躍。
前述の山本精一も参加している。


P66 下段コマ右のペンギンの絵

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ペンギンカフェオーケストラ「Music From the Penguin Cafe」(1976年発表)

ペンギン

イギリスの音楽家サイモンジェフスによって結成された音楽楽団。
アンビエントやミニマル、ポップなど色々な要素が混ざった実験音楽を演奏した。


・#03 「Shan喰ri-La」

電気グルーヴ「Shangri-La」(1997年発表)

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石野卓球とピエール瀧によるテクノユニット、電気グルーヴによる最大のヒットシングル。
シルヴェッティの「Spring Rain」をサンプリングした曲。


P93 久地楽のTシャツ

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電気グルーヴの2008年のツアー「叫び始まり 爆発終わり」のツアーTシャツ。

サケビ


8年ぶりの全国ツアーだった。ちなみに追加公演のタイトルは「飲尿始まり 食糞終わり」。


P95 ジンくんのTシャツ

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イギリスのパンクバンド、ザ・ポーグスのロゴTシャツ。

ポーグス

フィドルやバンジョーなどのアイルランドの民族楽器、ケルト音楽を取り入れている。
クリスマスソング「ニューヨークの夢」で知られる。


P101 ジンくんのセリフ「奇跡の香りファンク」

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松浦亜弥「奇跡の香りダンス。」(2004年発表)

アヤヤ

ハロー!プロジェクトに所属していた松浦亜弥の人気曲。
つんく♂プロデュースによる変態曲に仕上がっている。


P121 夜森のTシャツ

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石野卓球が主催するテクノレイブイベント「WIRE06」のグッズTシャツ。

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2006年は横浜アリーナで開催され、1万8千人が動員された。


・#04 「喰われ系」

倉橋ヨエコ「盗られ系」(2002年発表)

倉橋ヨエコ

シンガーソングライター倉橋ヨエコのアルバム「婦人用」収録曲。
現在は廃業(活動休止)中だが、唯一無二の世界観と独特な歌唱法からカルト的な人気があり、現在も熱狂的なファンが多い。


P123 タイムテーブル

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関西ライブシーンで活動しているバンド名がもじられている。
元ネタは上から順番に、

neco眠る

ねこ


オシリペンペンズ

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クリトリック・リス

クリトリック


DODDODO

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羅針盤

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ちなみに作中トリとして登場するハタタガミの元ネタは作者Twitterによるとあふりらんぽとのこと。

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あふり



P142 夜森のセリフ「自己嫌悪で忙しいんで…」摩耶香のセリフ「反省文提出すんの?」

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タイトルと同じく、倉橋ヨエコ「婦人用」収録の人気曲「夜な夜な夜な」の歌詞より抜粋。

トラレ


・#05 「喰・ドリーム・ビリーバー」

ザ・タイマーズ「デイドリーム・ビリーバー」(1989年発表)

デイドリ

原曲は1968年に発表されたMonkeysの代表曲「Daydream Believer」だが、作中にタイマーズのアーティスト写真のパロディが登場するためこちらが元ネタか。

P171~172 怒涛のアーティスト写真のパロディ

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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「 candy house」初回限定仕様ジャケット

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パーラメント

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The Who

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元ネタわかりませんでした。。
エイフェックスツイン?


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ザ・タイマーズ

タイマーズ



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右から順番に

ピクシーズ

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レッド・ツェッペリン

ツエペ



人間椅子

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Vtuver(元ネタ不明)


クラウス・ノミ

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P177 久地楽のセリフ「俺が浪花のルー・リードや!!!」

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ルー・リード

ルーリード

アンディウォーホルのバナナの写真で有名なVelvet Undergroundのギター・ボーカル。
ソロ名義でも活躍。後のミュージシャンに絶大な影響を与えた偉大なミュージシャン。
後に続く「ホルモン イッツ マイワイフ」はVelvet Undergroundの名曲「Heroin」(1967年発表)の歌詞「Heroin, it's my wife」のパロディ。


P178 「クラフトワーク」「キンブラ」「ザ・ジャム」

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それぞれスーツを着ている印象の強いバンド。

クラフト

クラフトワークは1970年に結成されたドイツ出身のバンドで、電子音楽の先駆者的存在。


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キンブラことキングブラザーズは兵庫西宮出身のロックバンド。ストレートかつ荒々しいサウンドが魅力。


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ザ・ジャムはポールウェラーが結成したパンク~モッズの3ピースバンド。1977年にデビュー。イギリス出身。




1巻のまとめは以上です。

めちゃくちゃ多かった!タイトルのパロディ含めて22個もありました。

大阪を舞台にしているため、関西のバンドのパロディが多めです。

漫画なのでモノノケムジカの音楽を聴くことはできませんが、彼らの発言や着用しているバンドTシャツを見ると、それぞれが普段どんな音楽を聴いてるのかなんとなく伝わってきますね。

それでは次回は2巻と3巻の内容をまとめていきます。




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