どれくらい出血したら・・・

こんにちは!


今回は「どれくらい出血したら死んでしまうの?」について書いていきます!


皆さん、ご存知だと思いますが、人の体の中には血液が流れています。血液はただ赤いだけの液体ではなく、さまざまな成分が含まれていますが、特に重要なのは酸素と栄養です。


血液がなくなるのは、水道管が破裂して家に水が出なくなってしまったようなものです。家では水道から水が出なくなっても、コンビニでミネラルウォーターを買ったり、ウォーターサーバーを設置したりできるでしょうが、人体は基本的に血管内に流れる血液しか頼るものはなく、何らかの原因で血液が届かなくなれば一大事です!


それでも、人体はさまざまな代償システム(肩代わりのシステム)が働いていて、手足の血管を細く縮めることで、大事な脳などには血を送るようにするなど、少しでも生命を維持しようとします。


その代償システムでこらえきれなくなると、その先には死が待っているのです!


では、どれくらいの出血量で死んでしまうのでしょうか?人体には体重の1/13程度の血液が流れているといいます。つまり、60kgの体重の人だと、60÷13=4.6L=4,600mlということになります。もちろん、性別や年齢によったり、個人差もあるでしょうが、60kgの人は、だいたいこれくらいの血液量となります。


意外に多いと思ったでしょうか?少ないと思ったでしょうか?先ほども人体の代償システムについて少し触れましたが、ある程度の出血までは耐えられますが、おおよそ30%くらいで血圧が下がり、意識も悪くなってしまう、40%を超えると致死的と言われています!


つまり、60kgの人では、

・1,400ml以上で、血圧低下、意識も悪くなり

・1,900ml以上で致死的となる!

ということです。


腕がばっきり折れた時の出血がおおよそ500ml、太腿がばっきり折れたら出血2,000mlくらいと、いわれていますから、太腿がばっきり折れるくらいの怪我は状況によっては命にも関わるということですね。腕の怪我が怖くないというわけじゃないですが・・・。また、出血の目安ですが、床や服などで30cm四方の出血が約100mlといわれています。


交通事故や高いところからの落下など、強い力がかかる怪我の場合は、複数箇所の怪我が発生することもあります。場合によっては皮膚の下で出血していて、見た目の出血はないけど、実は大量に出血してるなんてこともありますから、見た目の出血量だけに惑わされないでください!


逆に、だいたい2Lのペットボトル1本分の出血がなければ死にはしない!ということですから、普通に手の指を切ったくらいではあせることはありません。先ほどの目安でいえば、床や服で140cm(ちょっと大きめの小学生の身長くらい)四方の出血くらいなので、見た目でドバッと血が出てもあせらず、清潔なガーゼやタオルで圧迫して止血を図ってください。


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