医療・健康トラの穴

初めまして!

とある病院で医師をやっています山岡

(仮称)と申します。

専門は救急医学で、医学博士です。


今、コロナだなんだと連日ニュースや新聞、

ワイドショーなどで騒がれていますし、

話題に上ることも多いと思います。


誰しもが健康とか医療に関しては

非常に気になるところなのではないでしょうか?

今回、医療・健康トラの穴と題して、

医療従事者の立場から、医療や健康についての

情報や裏話などを書いていこうと思います。


最初のお題ですが、今、第6波真っ盛りの

「コロナ」について書いていきます。


ただ、コロナについても、その他の事柄についても

そうですが、このブログに記載した内容は、

もちろん私が現時点で正しいと思った内容ではありますが、

その内容やその内容に沿って起こった結果などについて、

私には保証できるものではありません。


あくまで様々ある情報の一つとして判断材料の一つに

していただき、個々人ご自身のご判断、ご責任で

行動を決めていっていただきたいと思います。


特にコロナについては発生して数年しか経っていない

病気ですし、日々、情報は更新されていますので、

余計に情報のアップデートは目まぐるしいものとなっています。


現時点での情報を元に書いていきますが、

日々、情報収集は欠かさないようにお願いします。

私も新たな情報が入れば、適宜ここに書いていこうと思います。


「コロナ」

コロナ、コロナと言いますが、コロナというのは

コロナウイルスを指しており、そのコロナウイルスにも

複数種あって、今、問題になっているのは2019年に

発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のことです。


同じ新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)でも、

すでにウイルスの遺伝子変化が起きており、

今、日本で流行し、1日で5万人以上の感染者を

出しているのは、オミクロン株と呼ばれるタイプのものです。


「オミクロン株の危険性」

昨年の夏頃に流行したデルタ株は、呼吸の障害などで

重症化しやすく、特に高齢の方や基礎疾患のある方

(元々病気をお持ちの方)は重症化のリスクが高いと

されていました。


実際、私のいる病院でも、人工呼吸器や人工心肺を

使って治療しなければならない重症な患者さんが

多くいらっしゃいましたし、亡くなってしまった方も

いらっしゃいました。


翻って、今は新型コロナウイルスがオミクロン株に

大部分が置き換わったとされていますが、

感染者は過去最高を記録し、入院治療が必要な患者さんは

多いものの、人工呼吸器や人工心肺を必要とするような

重症の方というのは、かなり少ない印象です。


今のオミクロン株による感染症で重症化しないとは

言えませんが、デルタ株以前の新型コロナウイルスに比べ、

重症化リスクは低いと感じています。


せいぜい危険度はインフルエンザくらいなのかなと

いうところです。まだまだ情報の集積は必要ですが、

今のところはそういった印象を持っています。


デルタ株の流行した時期など、救急車を呼んでも

受診できる医療機関がなく、いわゆる「たらい回し」に

されたというニュースもありました。


日本は先進国であり、いまだ世界有数の経済大国です。

医療体制に関しても整備が進んでおり、そう簡単に

医療崩壊することはないと思いますので、過度に

ご心配には及びません。


「予防法」

肝心な予防法についてです。そこが気になる方も多いと思いますが、

現時点で、これさえすればOK!という魔法の一手は

存在しないというのが私の答えです。


拍子抜けされてしまったかもしれませんが、

それが医療従事者から見た現実なのです。


ただ、何も対策がないわけではありません。

人は様々な病原体から身を守るために、

「免疫システム」が備わっています。

簡単に言えば、邪悪な宇宙人の侵略から

僕らを守ってくれる地球防衛軍みたいなものです。


コロナに対しても、侵入してきたところで

免疫システムがしっかり対処してくれれば、

発症しなかったり、発症しても重症化しない

ということになります。


良質な睡眠やバランスの取れた栄養、心理的

ストレスの少ない生活などが免疫力の

向上につながりますので、睡眠、食事、休息など

について、もう一度見直してみると良いかと思います。

うがい、手洗いは心がけておこなっていくと良いかと思います。

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