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【#一分小説】適音《第十四話》

 やあ、いよいよ来週の14日が、我々にとって最後の学会となるわけだ。
 昨日今日入ってきたような小童から、お偉方まで300人は優に超える観衆の前で御披露目するっていうのは、毎度のことながらシビれるもんがあるわな。

 「ある程度の覚悟」とか口にすること事態、全くもって不自然ではあるけども、その心構えさえあれば、Bプランも、Cプランも、もはやAプランだとも言える。
 流れに乗って、思い通りに生活すればいい。

 実質は同等なのかも分からないがね。「見放す」より「見守る」の方が、端から見ても据わりがいいでしょう?
 あ、このことは教授連中には内緒にね。
 あの世界の摩訶不思議な不文律も、私は決して嫌いではないからね。

(つづく)

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