(55) ブロックのお手本 (斜めではなく、上に身体を伸ばす工夫)🏀 (Gary Payton II : 191 cm)、(追記:ルーニーの片腕封じリバウンド)


ブロックの成功例(体と腕が、まっすぐ上に伸びて、高いブロックになる

(黒)203 cm vs 191 cm(白)


ブロックの失敗例(体と腕が、斜めになりすぎて、低いブロックになる

(白)213 cm vs 188 cm(青)

https://youtu.be/5nzcSi_by18?si=O3EbgCjd5NwkPuWH&t=3101

スリーを止めに行く時、
ボールに行くと、腕が斜め前になりすぎる
ので、
ボールより上の空間に手を伸ばす意識で、ジャンプした方がいいように思う。







詳細:


キーガン・マレー(203 cm)のスリーを止める、
ゲイリー・ペイトンII(191 cm)のブロック

トランジション・スリーの場面
正対して
距離を詰めながら
この距離で、ブロックへ跳ぶモーションに入る
横から見ると、けっこう距離が空いている。(191 cm vs 203 cm)
右足を一歩踏み出し
ジャンプ(この時点では、右足が前なので、左腕を前に伸ばしにくい:わざとそうしてる?
左手をまっすぐ上に挙げ斜め前に行きすぎない」ようにしている。
空中で右手を下ろし、その反動で、左半身を前にして、体を綺麗にまっすぐ上に伸ばしている。
(シューターの手ではなく、シューターの手より上の空間に、手を伸ばせている)
この距離から
シュートモーションに合わせ、両手をふり挙げジャンプ。
左腕をさらに伸ばすため、
右手を下ろし、左半身を前にする。
ブロック成功
空中で体が反転し、
相手の横に着地する
まっすぐ上に、身体を伸ばせている
右肩を下げることで、左肩が上がる





ブロックの失敗例(ステップバックスリー)
 カリー(188 cm)vs ノヴィツキー(213 cm):身長差 25 cm

体と腕が「斜め前に」泳ぐノヴィツキー
斜めに腕を伸ばすと、高さが低くなる
(シュートチェックと反対側の)左腕を、下におろしていない
左肩をさげれば、右肩があがるので、右腕をもっと上に伸ばせる)




ブロックの失敗例 KD(クローズアウト)

腕を挙げるタイミングが、ゲイリーペイトンIIより、ちょっと遅いKD
腕が斜め前に伸びてしまっている




ペイトンII は語る


ーーウィザーズと契約後、最初の4試合で16スティールをマークしました。いきなりこれほどのインパクトを与えたことに自分でも少し驚いていますか?

GP : そんなことはないですよ。自分の仕事をやってきただけです。
可能な限り、ボールに手を伸ばし、デフレクションを得ようとしてきました。

可能な限り手を伸ばすと、半身状態になると考えられる。
反対側の腕や肩を下げることで、ブロックの手を上に伸ばせる。

両手を挙げた状態から、
左腕を伸ばし、右腕を下ろす






ゴール下では、ボールに行っても、
腕が斜めになりすぎないので、大丈夫だと思われる。

このあと空中で、右腕を下げる渡邊選手(大会MVPをブロック)










ダブルクラッチブロック














追記;シュート直前、ボールは一瞬、無防備になりがち

渡邊選手はブロックに跳ぶ準備だが、ブロックへ跳ぶ前に、
左手で横下から、ボールに触る(回転をかけにいく)チャンスも、凄くほんの一瞬だがある。

ブロックを躱すのがうまい選手相手には、ブロックにいくぞと見せかけて、
その直前の段階でボールに触って回転をかける
技術を、持っていて損はないと思う。)




渡邊選手がネッツ時代に、
相手エースのドライブをなかなか止められなかったのは、
相手に腕を差しにいく技術」を知らなかったからのように思える。

この技術を知っていれば、
サンズでは、ネッツのときよりも、相手エースを止められると思う。


追記:腕の取り合い勝負
   相手に腕を、内側(胸)に入れられると、なかなか止められない。
 (ドライブの上手い選手は、フリーハンドをDFに差し込むのが上手い。

腕の取り合いの勝負(OFの勝ち)
渡邊選手の左腕が、先に相手の内側に入っていれば、止めれたと思う。
あまりに一瞬だが、ここでOFのボールが無防備になっていたのなら、
                           左腕か右腕でボールを弾くのがいいDFと思う。
(左腕なら横下から、右腕なら上から触って、回転をかけに行く)



互角の状態から、
腕を先に差し込まれた(DFの負け)。



DFが先に腕を伸ばすケース
(渡邊選手より、ロイス・オニール選手の方が、対人DFは上手いと分かる)

DFの右腕がじゃまなので、右にいけないOF
レッグスルーで、左に行こうとする
DFは抜かれそうになるが
瞬時に、左腕を、
相手の内側へ差し込む(相手の肩がロックされる)
OFは左に行けなくなる。
止められたので、レッグスルーで、また右に行こうとする。
OFは左腕をあげて、DFに腕を取られないようにしている。
OFの腕が、DFの内側に入ったので、
OFは抜く体勢に入れる

DFは、右腕を、KDの肩より内側に伸ばした方が、おそらく良い。
(KDが右にドライブしようとしたとき、KDの左肩をロックして止めれるため)




どちらも腕を伸ばさないケース

互角の状態から、
どちらも腕を伸ばさず
(位置的に、渡邊選手の左腕の方が、相手の内側に入れる状態)
ひとまずDFの勝利
止められたのでロールターン(逆方向にいくしかない)
この切り返しは、OFの方がちょっと早かった。
前に入ろうとするも、腰が浮いているので、押し込まれてしまった。



クラクストンも、腕の取り合いに負けている

この時点でDFのほぼ負け。
(相手を右に抜かせないためには、右腕を差し込んでおく必要がある)
















追記:ルーニーのOFリバウンド(相手に腕をあげさせない=片腕を封じる工夫

サボニスの左腕、左肩を上から抑える、ルーニー
DFが正対や半身でボックスアウトしてきたときは、
相手の腕肩の上に、自分の腕や胸をもっていくと、腕の振り上げを封じることができる。

ポジションは良くないが、サボニスの左腕を封じているルーニー
(サボニスは右腕でリバウンドを取るしかない:ボールが手前に落ちたので取れた)
上の画像とは別場面だが、やはり、サボニスの片腕を封じようとするルーニー
ボールが高く跳ねて、ルーニーがリバウンドゲット
3ピリ6:40 プレイオフ1回戦 ウォリアーズ vs キングス 第7戦(2023/5/1)

白40の
左腕を封じ込めるルーニー
白40は右腕を伸ばすしかない


相手の腕の上に、自分の腕を置こうとするルーニー



ヨキッチと正対
ヨキッチの左腕を上から抑える(ヨキッチは左に重心が傾く)




ビッグマンが、OFリバウンドのポジション争いをするときは、
自分の腕を先に、相手の腕の上に被せてしまう」のが有効なのだと思われる。



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