ギタリストのつめみがきVol.6
先日お話をした、桜井正毅氏喜寿を記念して製作された1本限りのギターがついに入荷した。
桜井だけに”桜”を口輪やヘッドはたまた糸巻のプレートにまで”合計77枚の桜の花びら”を散りばめている。
クラシックギター奏者にとってデザインはそれほど重視しない、と長年思ってきたが、デザイン第一主義の方もおられると思う。
2017年に発表された50周年記念モデルよりもさらに進化を遂げたこの作品。
”一音一音締まった感じがして、とても作りたてとは思えないほどの小気味よさを感じる。
実際に演奏した動画をご覧ください。
見た目としても、演奏会で注目を集めそうな予感がする。
桜井氏の代表的なモデル”パリコンモデル”なので、まさに桜井氏そのものともいえます。
ナットとサドルにカーボンを使用しており、それが音色のシャープさにつながっている。
ぜひご自身でその音色を確かめていただきたいと思う次第である。
限定1本なので、売れてしまったら最後。
記念品として、しばらく銀座の店でお披露目するのも悪くはないかな?とも考えてしまう。
販売が商売にもかかわらず、気に入った作品は妙に売れて欲しくなくなる。
何とも不思議な感覚である。
(Arcangel アルカンヘル)