心はどこへ向かうのか
夜風を浴びるために散歩へ出かけた。
立ち寄ったコンビニで聞こえる罵声。
店長らしき人が大学生くらいのアルバイトの男性に怒鳴り散らしている。
どうやらゴミのまとめ方が違うらしい。
お店にはそのふたりと、わたし。
ヒートアップしているのかレジ前にいるわたしになかなか気づかず、呼ぼうにも声を掛けづらい雰囲気。
アルバイトの男性と目が合った。気付いたら元気に「いらっしゃいませ」と、サッと来てくれた。
伝えたいことが心の中でボールのようになったが、言葉にのりきらず、マスク越しに口角を上げた。
アルバイトの男性に伝えたかったこと。それは――。
(店長らしき人、すごい言い方きついね!嫌なこと言われたけどそれでも元気にレジ打ちしてくれてエラい!帰り道にホント、いいことあれ!)
*
自分より立場の弱いものに対して、まるで自分が人間的にエラいかのような話し方をする人はいるもんだ。
先輩後輩はあれど、人間的な優劣はないはずなのに。
何を勘違いしているのだろう。
言い返さないタイプの人や立場が弱い人がサンドバック的なものになってしまう。
上司は後輩に、後輩は新人に。
大人が子どもに、先生が子どもに。
いつだってはけ口がないのは子どもや、会社で年数が浅い人。
そういった人が悲しまなくていいようにしたい。
褒めたり、おかげさまで、なんて言ったりして。
共感してくださった方は、共に身近なところから始めてみませんか。
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