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猫考察382

これを書いているのは6月3日 明日の朝ドラは震災の日の事をドラマで放送する
前にも書いたけど あれから十年 主人公も言っていたが あの日何も出来なかった… 
そう思っている人達は 沢山いて 自分の心の時計の何処かもあの日で止まってしまっている部分がある だから簡単に小説やドラマで震災を扱って欲しくないのが本音だ 思い出すと哀しくなる 無力さを思い出す 初めて石巻に着いたあの光景は忘れないし 古川の町並みも酷い物だった ガラケーの電池はすぐ無くなり 連絡も取れない 仲間は海沿いに沢山いて それよりも自分の家の中は全てが倒れ落ちて壊れている 良く玉とピーが怪我もなく逃げずに居てくれた 本当に今思えばそれだけが救いだった その後は何とかなる… 米は無くても魚を釣ったり取りとったり 本気で罠作りしないととその晩は考えていた 結局配給とかで何とか過ごせたけど

山猫軒の1番の創設理念は轢死を少なくする
 
あの日沢山の人が亡くなった 車にはスプレーで丸とバツが書いてありバツの車の中は絶対に見るなと
亡骸がまだ残っているからと… 自衛隊 消防 警察
皆必死に泥だらけでも動いてた 当然住民も
 
腰を痛めてた自分は得意な事 動物の世話と壊れかけた住宅の中にペットが残されてないか 亡くなっていたら番号と写真で後で飼い主さんに渡せるように 生きていたり怪我してたり保護出来るなら簡易施設に そんな毎日を過ごした
 
哀しい話だが いなくなった家族を探している方々が本当に多かった 生きて会えるのが1番だけど惜しくも命を落とした方々も沢山いて とても悲しかったのは 遺体が見つかった方をまだ遺体が見つかってない方々が 良かったねと心から言っている 一緒に泣いている場面を見るのが辛かった
自分の家族の消息も日が経つと生き残っているかわかってくる 一週間があっという間に過ぎ1ヶ月になり 正直生存は難しい話に現場は重くなり 張り紙を見るのも辛くそれでも貼って歩く方々を励ます言葉が見つからなかった 知らないふりをするのがやっと自分に出来ることだった…

だから 飼い猫にサヨナラを言って別れて欲しいです ありがとうとサヨナラを 沢山の思い出と写真や映像や 当たり前に残っている状態で
サヨナラも言えないで 突然居なくなってしまった…
猫でも大切な家族の一員 交通事故で亡くなったりしたら 飼い主さんは自分を責めるし 自分にその傷は治せない だから 早く見つけてあげたい
居なくなってから1年経つ猫もいる たまに暇な時や近くを通って時間があれば近所を彷徨いたりするけど 見つからないのが申し訳ない 
でも 自分の山猫軒のせいにしてくれて良い 
それ位のお金と時間を貰い仕事で受けるのだから
ヘナチョコ バカ野郎と蔑んでくれて良い
甘んじて受け入れます その通りだから… 
でも 見付けられたら誰よりも嬉しいです 又のご利用の無い事を祈りながらサッサとお暇します
猫も飼い主さんも疲れているだろうから 

山猫軒は亡くなるときにサヨナラを言ってほしいから立ち上げたのです 何も言えずに消えた見つからなかった あの悲しみと傷は治らないのを知り過ぎてしまったから 僅かな骨や当日着てた服だけあっただけ良かったなんて そんな良かったなんて無い方が良いに決まっている 現実は厳しく時間はそんなに優しくもない そんな人達を知っている
大切に育ててきた家族を亡くす悲しみは少なければ少ない程良いに決まっている  
死ぬなら順番 年上から死んでいく これが理 

どんな理由でも飼い猫ならば探します  虐待以外ならば それは捕まえたらわかるから 
では又

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