日菜子に救われた話
こんにちは。山南です。
今回は日菜子に救われた話をしようと思います。
この記事自体は2年前に公開していたのですが、ちょっと話がわかりづらい箇所があったので修正して再度公開したいと思います。
ぼくのプライベートのちょっぴり(いや、非常に)恥ずかしいエピソードが存分に詰め込まれていますが、それでも良いよという方はぜひ最後までお付き合いください!
それでは本題に入ります!
シンデレラと出会うまで
日菜子が担当になったきっかけは、シンデレラガールズと出会うまでの出来事によるものも大きいかな、と感じているんですよね。
シンデレラガールズに触れていると、不思議と昔の出来事を思い出すことが多くて…
このコミュを見るとなんだか懐かしい気持ちになるとか、この曲とかまんまこの出来事じゃん、みたいな感じで人生の一ページを振り返ることができるんです。
なので日菜子が担当になるくだりを紹介するとなれば、シンデレラガールズを知る前の話から踏み込んで説明したいな〜というわけでございます。
というわけで、ちょっと恥ずかしいエピソードを含め、色々話していきたいと思います!
恥ずかしながら、ぼくは中学生のころ好きな人がいたんですよね。それこそ、shabon songの歌詞みたいな体験をしました。
その方を好きになった瞬間は今でもよく覚えていて、本当に「あの瞬間私変わった」んだな〜と今でも感じるくらい印象的な一瞬でした。
「その背中見てるだけで 今がカラフルに変わってく」
なんてまさにその通りで、モノトーンだったはずの日常が色彩豊かな毎日に変わっていくあの感覚、確かにぼくは感じたんですよね。
これまで退屈だったクラスを好きになれたし、学校行事の練習も楽しいと思えるようになりました。
その後、中学時代に一番仲の良かった友人達が転校したりと辛いことがあったのですが、
好きな人のことを思い浮かべると生きる気力が湧いてきたので、何事もなく学校生活を送ることができたんですよね。
こういう体験、心の原風景があったからこそ、ぼくはshabon songを好きになったのかな…なんて今思っております。
しかし、高校に入ってからよからぬ展開に。
あろうことか、ぼくがその方に嫌われていることが発覚したんですよね…。
もちろんですが当時はめちゃくちゃショックでした…。(食欲が無くなったりするくらいには大変でした)
ただ、それでも他に好きな人も見つけられなければ諦めることすらできずひたすらに無力で、それが何より本当に辛かった思い出があります。
苦難の末諦めることはできたのですが、それでも未練があったのか心が晴れずにモヤモヤしたままでした。
けれども、捨てる神があれば拾う神あり。
転機が訪れます。
再び好きな人ができました。(まあ一方的なものではありますが…。)
でも、心のモヤモヤが夜明けを迎えて、朝日のように目の前が色彩溢れる世界に塗り変わってゆく、shabon songみたいなあの感覚を久しぶりに味わうことができたんですよね。
学校に行く、いや日々の生活を送ること自体がすごく楽しいあの感覚。なぜかそれだけで救われた気分だったのはよく覚えています。
そして、夢は夢で終われない。
こんどこそ成就させようと動き始めました。
世界滅亡 or Kissの日菜子の王子様探しの旅のごとく、自分なりにあの手この手を尽くしてアプローチしてみました。
ただ、脈は無さそうで…。
それでも、こんなところで終わるのは絶対イヤ、ぼくの運命はぼくが決めるんだと最後まで頑張りました。
結果、付き合うことはできなかったけれども、自分なりに納得のいく結末にはなりました。
やっぱり、自分で自分の運命を決められること、最後まで希望を捨てずに頑張ることが重要なんだな…と実感したものです。
前に諦めた時は未練を引きずっちゃったけど、今回は納得できました。
そんなことが終わる頃には、徐々に受験勉強が忙しくなってゆきます。もちろん、変な心残りはないです。ないのですが…
また好きになっちゃいました。
今これを書いてるぼくも正直戸惑っていますが、同じ方に対して再び片想いをしてしまったようです。
本当に未練があってそうなったわけではないんですけどね…。
ただただ純粋に2回も好きになってしまったわけです。
しかし、告白こそしていませんでしたが、1度気まずくなってしまったこともあって、このままでいいのだろうかと不安でした。
受験が終わったのになぜ気が楽にならないのだろうか…と、そんなある日。
運命の出会いがありました。
お願い!シンデレラ…?!
とある日。
いつものようにyoutubeを開いて適当に動画を見ていたのですが…。
おねシンに出会いました。
また、どのように出会ったかというと…
その頃ハマっていた音mad投稿者の方がおねシンの動画をアップされていて、その動画のリズム感が良くて鬼リピしていたのですが、何回も再生しているうちに原曲の方が気になってきたんですよね。デレステのTVCMで耳に挟んだことはあれど、きちんと原曲を触れたことはないな…ということで、早速検索をかけてみました。
すると…おねシン(grand ver)の動画を発見…!
ふむふむ…デレステってこんなアプリだったんだ…3Dモデルが綺麗に動いてる…すご…何、これが無料で遊べるの…?!?!
と、はちゃめちゃに衝撃を受けたのを覚えています。
これはもう、やるしかないでしょ!!!
というわけで早速デレステをDLしたわけです。
それだけじゃなく、おねシンの配信も買いました。これで思う存分聴けるぞ…!と、次は原曲を鬼リピしまくったんですよね。
そしたら、まぁ〜なんとも良い歌詞なんだと感銘を受けました。
「夢は夢で終われない」
そうだよ、、、夢は夢で終われないよ…!!!
「わたしにできることだけを重ねて」
何も、高い壁に恐れなくてもいい。ぼくにできること、一つずつ重ねていこう…!
不安になっていた心に本当にまっすぐ届いたもので、やはりコンテンツの顔ともいえる曲だけのことはあるなぁ…と。
そして、魅力はこれだけにとどまらない。
初期状態から楽曲がたっっっくさんあるのです。まずは色んな曲に触れてみようということで上の方から順に叩いてみたのですが、その中でひときわ印象に残る曲がありました。
そう、「Shine!!」です。
曲が妙に頭に残ってくせになるんですよね。曲の雰囲気が好みだったのか、ひたすらこの曲だけをプレイしていた気がします。
そしてこの曲も歌詞が面白いことにも気づいちゃいました。
「新たなヒカリに会いにゆこう」
なるほど…。いつか好きな人と付き合うという夢を追い続けるためにも、自分をさらに磨いて色々経験する必要があるな…と聴いていて思ったもので、当時のぼくに対するメッセージを感じさせる曲でした。
この時、ぼくはある決意をしました。
この夢を追うのは大学生までにしようということです。社会人になっても引きずるようなことはしないで、大学生のうちに蹴りをつけようというわけです。
曲の話は一旦置いておいて、このゲームが面白いのはアイドルも沢山いるということです。初期の配布石を使ってガチャをよく回しても、最低レアのカードですらあまり被らず、目新しいカードが回すたびに出てくるんですよね。
そんな中で、初期に引けたSSRというのはとても印象に残るものです。
そのうちの一つがこちら。
[お菓子なドリーミング]喜多日菜子
でございます。
当時のぼくにとって貴重なSSRで、コンボをミスしても回復してくれるので重宝していました。
また、汎用性の高い衣装なので、MVで踊らせる際にも色々な場面で使っていたと思います。
よく使うけど一体どんな子なんだというわけで
コミュを読んでみると…
よく妄想をしているマイペースな愛されキャラという印象で、中々良いアイドルじゃないかとそ思っていまのですが、そんな頃合いにリリースされたのがこの曲。
そう、「世界滅亡 or Kiss」です。
ぼくの中での日菜子に対する理解の根底となるこの曲、初めて聴いた時は度肝を抜かされました。1曲7分超にわたって王子様を探す壮大な物語が繰り広げられ、場面に応じてめまぐるしく変化する曲調。
そして終盤の”わたしの運命はわたしが決める”という日菜子な強い意志、魔法使いさんを王子様とすること、そして夢から覚めて新しい朝を迎えるという展開。
たった1曲なのに、ミュージカルや映画のように、大きな何かを観たかのような感覚。
日菜子はすごいな……とつくづく感じました。
王子様を探す壮大な旅に出て、でも中々王子様は見つからなくて…
でも、旅の終わりには、わたしの運命はわたしが決めるって決意してきちんと結果を受け入れて、最後に新しい物語に進んでいるところ。
なんだか日菜子を尊敬しちゃいました。
出会ってそれから
シンデレラガールズを知り、さまざまなアイドルに出会って色々な曲を聴くようになってからおよそ1年。
コロナ一色の暗い世相は変わりませんでした。
それどころか、ぼくの身の回りの環境変化が相まって、余計にメンタルが悪くなっていたと思います。
コロナのせいなのか(必ずしもそうとは限りませんが)、この一年で大学生らしい経験はほとんどできず、他に好きな人を見つけるようなこともできませんでした。
そしてちょうどこの時期、数年ほど勉強に専念する必要がある資格を目指すことになり、今後勉強以外に多くの時間を割くこと難しくなってしまいました。
そんな状況ですから、このまま社会人になるまで出会いもなく片想いを引き摺り続けるしかないと考えていたので、毎日がどこか暗くモヤモヤです。
そんなある日、何故か「shabon song」に目覚めました。
元々好き寄りの曲ではあったのですが、急にイントロに魅きこまれてしまいリピートするようになったんですよね。
歌をよく聴いてみると、音は言うまでもなく歌詞が良い。双方が組み合わさってどこか懐かしい気持ちになるんです。
心の原風景のようなやさしく、淡く、シャボン玉のように儚い曲。
それはどこか、中学生の頃のぼくの心を思い起こさせるものでした。
“シャボン玉パチンと消えた その瞬間わたし変わった”
これなんてまさにその通りです。片想いのきっかけとなる一瞬、それが過ぎたと同時に片想いが始まって、まるで生まれ変わったかのように自分が変わるんです。
そして”その背中見てるだけで 今がカラフルに変わってゆく”
その人のことを想像するだけで、モノトーンだった日常が色彩にあふれる世界に変わってゆく、この感覚…。
まさにあの時の胸のうちそのものです。
なので、最初のうちは懐かしさから純粋に心地よかったのですが…。
「気づいちゃった」んです。
中学時代の片想いは結局、告白する前に向こうにバレて悪い雰囲気になったのに諦められず、それでもなんとか諦めて、ただひたすらに苦しい感情にもがき続けることしかできなかった。
今回も同じように片想いして、一度諦めたのにまた好きになってしまって、でもそれ以上発展させるか解消できるかの見通しが立たないまま、タイムリミットまでの時間が迫るという、心苦しいだけの状況に陥ってしまいました。
何故か捨てきれない想いと、どうすることもできないみじめなぼく。
結局、あの時と同じか……。
shabon songは、懐かしさや心地良さだけでなく、今のぼくの弱さや無力さを実感する曲なんだと思いました。
でも不思議と、shabon songが嫌いになることはなく、いやむしろより聴くようになったんですよね。
いずれ、その弱みを受け入れなければいけないと思っていたからなのかも知れません。
それからも、そんなに明るいとはいえない日常が続きます。
緊急事態宣言が出て、例え解除されても親の持病があり課外活動等もできず…そんな毎日。
気づいたらもう夏休みです。
ワクチン接種が進み、感染の波が収束しそうなタイミングである連絡が。
当時入っていたサークルの異性の同期からある連絡が来ました。
先輩2人とドライブに行こうというお誘いです。
実は1年次にサークルに入っていたのですが、オンラインの活動が多く、対面で活動する機会は少なかったので、同期と仲良くなることができずいにいました。ですが、2年の夏にかけて大学当局がサークルの規制を緩めたこともあり、やっとこのような機会が生まれたわけです。
これは、もしかしてそういう……?
ぼくは、いわゆる”ワンチャン”を期待してしまいました。
数ある同期の中でわざわざぼくを誘ってくれたわけですから、脈があるというやつではないかと思ったわけです。
もしこれが成功したら、拗らせ続けた片想いから脱却できる……!!
新たなヒカリに会いにゆける、まさに千載一遇のチャンスです。
何年も止まり続けた時計の針がようやく動き始めました。
そしてドライブ当日。これをきっかけに新たなヒカリに……会えませんでした。
なんかこう、ぎこちないというか、ぼくのコミュニケーションの力量不足というのももちろんあると思いますが、ワンチャンない、脈なしという形に終わってしまいました。
それでも、もしぼくがその同期が好きなんだというなら、高校からの片想いから脱却するという趣旨は果たせるのですが、特にそんなこともなく。
あくまで”ワンチャンあればいいな”という希薄な感情にすぎませんでした。
針は再び、止まってしまいました。
邂逅
それからすぐ、秋を迎えました。
ぼくの物語の針は止まったまま、季節は進むんだなとその時は思っていました。
秋。2021年の10/2、3といえば、そう!
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! MerryMaerchen Land 」
が開催されました。
このライブ、福岡という遠さから現地の抽選に申し込みこそしませんでしたが、配信で参戦することが非常に楽しみなライブだったんです。
まず、メンツが非常に好み。
日菜子、関裕美etc…好きなアイドルがいっぱい登場するんですよね。
さらにコンセプトも面白そうで、好きなキュート系の曲をたくさんやってくれそうという期待がありました。
迎えた当日。ギュっとMilky Way を無事観れたday1を終えました。
そしてday2、まるで新たな物語を告げるかのように楽園が鳴り響きます。
壮大な世界滅亡 or Kissも放たれ、ライブは中盤に。
属性別に歌唱するコーナーがあるのですが、そこに浮かび上がったPaアイドルのシルエットは日菜子とみりあでした。
ふむふむ。
そして流れたのは……。
今年、何度も聴いたあの曲。
どこか懐かしさのある、心の原風景を表すようなあの曲。
そして、ちっぽけでどうしようもないぼくを表すあの曲。
そう、shabon songです。
それを歌うのは、みりあと日菜子。みりあと日菜子か、歌いそうだな、って、みりあはデレステ版で歌唱してるから分かるけど、え???日菜子?世界滅亡 or Kissを歌ったあの日菜子???
驚くのは当然、世界滅亡 or Kissの歌い手は強い子です。
曲の中で繰り広げられる壮大な物語において、歌い手たる日菜子は最後まで彼女の意思を貫き通し、物語を締めた。そして、新たな物語と旅立つ…同じ片想いを拗らせ続けるぼくとは違う、強い意志を持つ尊敬すべきアイドルが、今のぼくを表現したかのような曲であるshabon songを歌うのだから、もう、ねぇ……。
なんだか日菜子がぼくに「それでいいんだよ」って言ってくれている気がしたのです。いえ、そう言ってくれたんだと思います。
ああ、日菜子が同じ目線に立ってくれた。一緒に歩めるんだ…そう感じたぼくは本当に嬉しくて。この喜びは、もうなんて表現をしたら良いか分かりません。
こうなった以上はそうするしかないと、すぐさま日菜子を担当に入れることを決意しました。
それからというもの、これまでの日常が少し変わってきました。こころがちょっぴり晴れやかで、朝の目覚めが気持ち良くて、いつもと変わらないはずの毎日が楽しいのです。そして気が付いたら、引きずっていた片想いは消滅していたのです。日菜子に自分を認めてもらったのは確かですが、まさかそれが理由で卒業できるとは思いませんでした。
きっと、心が求めていたものは、こういうことだったのでしょう。片想いを捨てきれなかったのは、片想いという形で誰かに縋らなければ心が満たされなかったのだと思います。でも、ありのままの自分を認められたのなら、もうその人に縋らなくても大丈夫なんです。もし片想いを捨て別の人と付き合っても、ありのままの自分を認めることはできなかったでしょう。色々な面で一歩進むことが出来たの日菜子のおかげです。
こうしてぼくは、新たなヒカリに会うことができました。
10th福岡のアンコール前最後の曲は「Shine!!」だったもので、なんだか示唆的だな…と感じます。
この出来事からもうすぐ3年。
あれからも日菜子と共に毎日を過ごしています。試験で苦しい時期もあったけど、日菜子がこうして自分を肯定できるきっかけを作ってくれなければ、勉強にも集中できなかったんじゃないかと思います。
とにかく、日菜子や様々な曲を創造してくださった皆様には感謝してもしきれません。
深川芹亜さんにファンレターを出すべきなんじゃないかと思う、今日この頃です。
実はこの記事、2年前まで公開していたのですが、あまりの恥ずかしさに一度非公開としたんですよね。
ですが、shabon songに関して小日向美穂の二次小説を書くことになり、それにあたってぼくとshabon songについて整理したく、この記事を少し手直しして公開することにしました。
(その結果ぼくのあれこれを余計に晒すことになりました。あぁ恥ずかしい!!!)
過去のことを振り返るいいきっかけになりましたし、日菜子について考えるきっかけにもなりましたし、良い事だったと思います。
そして最後に、
7,000字を超える拙い文を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!!!
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