見出し画像

小鼻縮小術のデザイン。

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

今回ご紹介するのは、タイトル通り『どうやってデザインしてるの?』という話です。ここで、下から見た状態を見て下さい。

画像4

何気に右と左で切る量が違っていることに気付きませんか?全く同じに見える方は、残念です。

人間の体は左右対称でないので、左右対称に同じようにデザインすると、『左右差が強調される』という結果が待っています。

私のクリニックにも他院修正のご相談で『左右差が気になる』というのは、上位にくる内容です。

次に右と左の小鼻に書いた曲線を見せますので、穴が開くほどよく見て下さいね。

画像4

画像4

左右で小鼻は、カーブの仕方が違うので、これを見ながら、頭の中でカーブを描きながらデザインを書きます。

最後に、正面から見た状態もお見せしますが、微妙に切っている場所が違うことも分かるはず?です。

画像4

こうしたデザイン方法について、手術書では、『何ミリどうのこうの』と書いてあるので、まじめに本を読んだ先生の手術は、『直線的なデザイン』『直線的でコンセント鼻の仕上がり』という感じになってしまうことが多いのです。

ちょっと残念ですが、この微妙さは、なかなか伝えるのが難しいので、『医者のセンス』によってしまうという結果になってしまいます。

大事な事なので、繰り返しますが、担当する医者のセンスで小鼻が悲惨な形状になってしまうという事なんです。

患者さんサイドからすると、『お医者さんのライセンスも持ってるし、きちんとトレーニング受けたって書いてあるし、専門医だって持ってるから安心』と思うのかもしれませんが、試験は、ペーパーテストと面接だけで『実技免除』だという事を知って頂きたいと思います。

誰も担当する医者のリアルタイムでの技術チェックをしていないのです。

ああ、なんて危険なんだ!と思ったあなた。そう、非常に危険なんですよ。経歴とか資格で判断するのは。

じゃあ、どうやって判断するの?という話になるのですが、その医者が行った症例の術前、術後を穴が開くほどきちんとチェックするのが正解だと思います。

特に何万例の手術経験と書いているけど、症例は数例しか載っていないなんていう場合は、超危険です。

私は、業界的に非常に経験値が多いのか?と聞かれると疑問があります。

というのも、私のクリニックは、非常に時間をかけて丁寧に手術をしている(つもり)なので、症例数は多くないのかもしれないからです。

ただ、まずい料理を作る人が1万皿つくっても、美味しくならない様に、美容外科手術は数をこなすだけでは、うまくならないと私は思っています。

数が大事なのは、トレーニング中だけです。

いずれにしても、『術前に』チェックチェック!!ですよ。

最後に誤解がないように付け加えますが、一般的な外科手術では、症例数が非常に大事です。

これは、『速く正確に』手術をすることが非常に大事だからです。この点の違いについても知っていてもらった方が良いと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?