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小鼻縮小術のデザイン

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

今回ご紹介するのは、『小鼻縮小術のデザイン』です。
以前色々な医師に手術を教えていた経験がありますが、『空間構築能力』というものが無いと、いくら教えても上達しないことに気が付きました。

手術は『切って縫うだけ』の単純作業ですが、この単純がゆえに難しい部分があります。
例えていうなら、お刺身でしょうか。魚を切るだけなのに、切る料理人によって味が変わってしまいますよね。あれと同じです。

『どこで切るか?』というのは、デザインだと思いますが、どうやって切るのかは、頭の中に浮かんでいる立体画像によります。
これは、頭の中にあるので、残念ながらお見せすることは出来ません。
じゃあ、患者さんはどうやって判断したら良いか迷うじゃないか!と思われたかもしれませんが、これは簡単です。

下から見た術前、術後を比べれば、一目瞭然です。
術後に小鼻の丸みが無くなり、ピラミッドのように見える、なんてのは非常に危険です。
まあ、そういうのが好きな人は別ですけど。さらに下からの写真は見せないなんてのも危険な香りがブンブンしますね。

今回は、私の手術デザインを角度を変えてお見せしますので、よくよくご覧下さい。
また、左右で違うラインになっているにも気が付いてもらえると非常に嬉しいです。

下の写真の中に黄色い矢印がありますね。
これは、この辺のデザインと鼻の外側のデザインが違いますよってことに気が付いて欲しいというサインです。
内側も外側も切りますが、内側と外側でデザインを変えるってところが職人技なんですね。反対側も見せますね。

こちら側は、小鼻の曲線デザインを見て欲しくて。何気にこのカーブを書けるようになるかならないかで、手術の出来は、かなり変わります。
たかだか線を引くだけと思われるかもしれませんが、この線を引くだけに15分から20分かかります
あっという間に線引いて、電光石火のごとくに切って、さっさと縫ってしまう。俺って早業!と満足する医者を私なら絶対に選びません。

同じ顔は二つとないので、同じデザインは二つとないと思います。
いつも悩みますが、最高の線を引いて手術したいと私は思っています。


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