見出し画像

【小鼻縮小術の失敗の体験談】修正ができないものもありますか?

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

小鼻縮小術で、よく聞く失敗では、『小鼻の丸みが無くなった』、『鼻の穴がコンセントみたいになった』、『小鼻の左右差が気になる』等です。

こうした失敗?をどう治すのかは別として、修正できないものも非常に多いと思います。

なぜか?

それは、小鼻という組織を切り取って縫い合わせた手術なので、小鼻という『部品が不足』しているからです。
ですので、修正方法は、大きい方を小さい方に合わせるか、縫い合わせている部分を切り離して、違う部分に縫い合わせるかというお話になってしまいます。
もちろん、移植とか新しく代用部品を作るとかも考えられますが、はっきり言って『あまり格好よく仕上がらない』というのが現実だと思います。

前置きが長くなりましたが、今回の方は、他院小鼻手術後に左右差が気になるから、修正して欲しいというリクエストでした。
これを切開して、左右を同じサイズに?????と、はてなマークが頭の中を駆け巡りますが、『小鼻ももう少し小さくしたいので』と言われたことで、『切り取っても良いんだ』という解放感みたいなものが浮かんできてしまいます。
こういう気持ちになると、かなり前向きになってしまう(良いのか悪いのか)性格なので、よーし、左右差を付けたデザインで頑張ってみるか。という訳でデザインしたのが、これです。

画像6

前医の傷は切り取らないと、傷が2本になってしまうので、ここに線を引いて、左右の小鼻の長さを計測して、こんな感じで切除幅を決めます。

画像6
画像6

とまあ、こんな感じの線を引きました。線を引いたらデザイン力の発揮はおしまいで、あとは切るだけ!!なんていうほど単純ではなくて、傷が硬いのでうまく切らないと、ざっくり!とした感じで切れてしまうので、慎重に慎重に切っていきます。

中の組織もボロボロになっているので、気楽に縫うとドツボにはまります。なので、組織の状態のよさそうな所を探して少しずつ縫い進んでいくという、気分は、足場を探しながら崖を登っていく登山家みたいな感じです。

こうして出来上がった状態がこれです。

画像6

頑張って、これが私の限界です。
この後どうなった?って、気になった方は、私のコラム『美容外科話』を見て頂くとして、こういう修正手術を受けなくて良いように術前によく検討して頂きたいと思います。

鼻の他院修正手術例については当院サイトの美容外科話にまとめております。


ブログでは手術後の腫れについてご紹介しております。

スクリーンショット (8)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?