2021/6/30日 参議院財政金融委員会、一部文字起こし。

音喜多議員: ・・麻生大臣ご自身が野党時代の2012年に講演会で、日銀はお金を刷れ、じゃんじゃん刷れ、かって高橋是清氏が財政出動を行った事例を持ち出して、日本が世界で最も早く不況を脱出したと賞賛しておりました。
また、当講演では家計や事業体系と国家財政はまったく違う、国はいよいよになってお金がなくなったとすればどうすりゃいいか、簡単です、刷ればいいと喝破され、大規模な財政出動の必要性について肯定的にお話をされており、その動画が今ネット上で大きな話題になっております。
これをもって、今の麻生大臣と自己矛盾しているんだ、変節だと責める積りはございません。
経済や財政は生き物であり、状況によってとるべき考え方や○○は変わります。
財政規律を捨てて良いとも申しません。しかし、デフレにコロナが重なった今は、まさに麻生大臣がおっしゃったような積極的な財政出動をするべき時ではないでしょうか。・・

麻生大臣:あのー、西田MMTを先走って10年前からそんな話を言っているほど○○ではないんですが、あのー、デフレ不況というようなもの、我々正直やったことがなかったんですよね、世界中やったことがありませんから、従って、今回の不況も最初の内は、これはデフレによる不況だと日本は分かりませんでしたし、財務省ももちろん、日銀も分からなかったから対応を間違えた。
はっきりしてるんじゃないでしょうか。それを認めた上でないと話が前へ進みませんから、ということであの当時そういう話を申し上げたと思いますけども、あの不況、デフレによります財政の重要性というのを述べさせて頂いたんですが、あのー、1992年が赤字公債を再発行するように、多分92年だと記憶しているんですが、あの頃の国債発行総額は270兆円だったんで、金利が5%位だったと思います。今、一千兆円を超えているんですから、それで金利は5%じゃないでしょう、0%に近いですから、これどう考えても我々が習った経済学とまったく違いますから、おかれている状況というのは、そういったことを考えた上でちょっとやっていかなきゃいかんですけども、極めて低い低金利というのはある程度財政投融資、等々につきましては金利が低いということはそれなりに有利な話でありますんで、そういった話を踏まえた上で私どもやっていかなきゃいかんということで、これまでのコロナの対応等々踏まえまして、これ再感染拡大防止等々やるのに合わせまして、それに伴って雇用の不安が起きていたり事業継続が難しくなったり、経済構造改革、色んなことを言われたり、対応するべく予算というのを投入せざるを得ないという状況に対応して、私どもそれなりに対応させて頂いたと思っています。
結果としてあの大きな財政出動となったわけですけども、これ国債というものが、安定的に償還されるように財政運営というものをきちんとしたことを考えておかないと、金だけどんどん刷って、あいつら返すあてはないんだというようなことをマーケットでそれなりに思われたら間違いなく財政状況というのは大幅に具合の悪いことになります。
国債を償還出来ないし、ということで私どもというのはやっぱりご先祖様、我々の先輩などやられたように、債務償還に対する態度というのはきちんと維持していく姿勢を持って、そういった意味で、経済の再生と財政の健全化を両立するというのをきちっとしっかり支えていく必要があるんだと、思っていますんで、加えて日本の場合は少子高齢化という中長期的な国難といえる最大の難しい問題、構造的な課題を抱えておりますんで、私どもと致しましては特に注意していかないといけませんし、あと2年いたしますと団塊の世代と言われる1年間200万人以上子供が生まれた時代、今80万人、あの時200万人というあの時代の世代が全部75歳以上に入ってきますんでそういった時になりますと後期高齢者が一挙に増えるという状況になります。
財政としてはその分だけ支出が大幅に増えるということを覚悟せなあかんということになりますんで社会保障の持続可能性というのを高めることがありますんで、私どもとしては歳入とかいうのを含めまして歳出には取り急ぎコロナによる対策に、先ほどの小林さんのいわゆるフローの部分にえらく○○、ことに合わせてフロー対策色々やっておりますけども、私どもと致しましてはそれプラス今後のことを考えるとストックというものを考えないおかないと歳入超過になってこれ以上借りられなくなっていうのもこれから起きてきますんでそういうために対して劣後ローンを組むなど色んなことをやらせて頂くというようなことを考えて、非常に難しい舵取りをやらなきゃいかんというのが今回の財政だと思っています。
以上
○○は聞き取り不能の言葉。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?