2021/4/28 衆議院内閣委員会 塩川哲也議員質疑一部文字起こし

塩川:一昨日の記者会見で総理は高齢者のワクチン接種について触れました。やはり選挙の結果というのが政府のコロナ対策への批判も大きかったということを受けとめざるを得ないということでして、河野大臣にお尋ねします。
菅総理は一昨日の会見で7月末を念頭に高齢者のみなさん、希望する方全員に2回目のワクチン接種を終えるように政府としてはあげて取り組んでいきたいと述べておられました。
7月末までに希望する高齢者へのワクチン接種を終えると、これはどんな工程表を考えていて発言をされたのかご説明頂けますか。

河野大臣:変異株が急速に拡大している中でワクチン接種が非常に大事だと思います。自治体がやっている、このワクチン接種を国としても最大限支援して、出来れば7月末までに高齢者に接種をして頂きたい、そういうことでございます。

塩川:この7月末までに希望する高齢者の方へのワクチン接種を終わるという段取りはどんな風になっているんですか、自治体の取り組みを国として支援する、自治体の方はどうなっているのか。

河野大臣:自治体それぞれ接種体制を組んで頂いていますのでさらにそれの強化をするために必要な支援を国としても支えていきたいと考えています。

塩川:この自治体の接種計画、あの一昨日の本会議の質問でワクチン接種の問題の質問ありまして、河野大臣は高齢者接種の際には政府から自治体に対して2ケ月と3週間で接種計画を達成させて頂くようにお願いされてきたと述べておられます。この自治体の接種計画はどうなっているのか把握をしておられますか。

河野大臣:そりゃ厚労省、総務省で日々把握に努めているところでございます

塩川:高齢者の接種を7月末までに終えるという計画はどの程度あるんですか。

河野大臣:それの把握に努めているところでございます。

塩川:7月末までに終えますという計画を持っている自治体がどれだけあるのかというのはまだ把握をしていないということですね。

河野大臣:検討中のところもございますし、スピードアップを図るところもございます。

塩川:総理がこの7月末といった根拠が何か確認したいんですが。

河野大臣:先ほど申し上げたように、変異株が急速に拡大している中でなるべく早く一人でも多く、希望する方にワクチン接種をして頂くのが非常に重要だということでございます。

塩川:あのー河野大臣その本会議の答弁で、これまずうと述べておられることですけども、実際において2ケ月3週間で接種計画を達成させるようにお願いしてきたということですけども、この2ケ月と3週間の考え方ですよね、1回目と2回目があって3週間ずらすから3週間ずれるのは分かるんですけど、2カ月で65歳以上の高齢者の方が終えるという、その2ケ月という期間の設定というのはどういう根拠で示されているんですか。

河野大臣:自治体の方から何らかの目安が必要だということで2ケ月ということ、それに3週間ずれて2回目が始まるますので2ケ月と3週間ということです。

塩川:自治体の方から何らかの目安が欲しいということで2ケ月と答えたということですか、その2ケ月の根拠は何ですか。

河野大臣:厚労省に確認します。

塩川:ですから自治体によっては甲府市の事例も紹介されていましたけれども、9月までとかそれぞれの自治体の事情で考えておられるところになっています。その点では国のやることは自治体の接種計画をしっかりサポートすることだということになりますよね。

河野大臣:最初からそう申し上げております。

塩川:そうしますとね菅総理の7月末というのは返って自治体を混乱させているんではないですか。


河野大臣:そんなことはございません。

塩川:だって前倒しをする形になれば当然いろんな問題も出てくるしそういうことについて現場の話というのは受け止めておられませんか。

河野大臣:再三申し上げておりますように変異株が急速に拡大している中でワクチン接種を前倒しするというのはこれは国民全体の願いではないでしょうか。

塩川:その間に高齢者の接種に先んじて医療関係者への接種進めていますけども、医療関係者の方の接種をいつまでに終えるかその点についてはどうなっていますか。

河野大臣:5月10日には医療関係者に1回接種をして頂く分のワクチンの配送5月10日の週には終わりますので、あとは都道府県がコロナの治療にあたっている医療従事者、或いはワクチン接種にあたる医療従事者を優先して、今配布して現地で接種して頂いているところでございます。

塩川:供給の話はそういうことで5月10日に必要な量ということですけども、実際にその医療関係者の方が接種を終えるというそういう目安、総理でいえば高齢者の方7月末といってたようなことを医療関係者についてはどういう風にお考えでしょうか。

河野大臣:鳥取県のようにワクチン接種にあたる医療従事者の方が終わったとおっしゃっているところもあるし、様々都道府県が計画を立てて実行して頂いています。

塩川:この医療関係者の方の話のなかで、2回目の接種を終えた職員の方の半数以上に副反応があったという話もありました。発熱など体調不良で休むと年次有給休暇で休んでくれとか、点滴が必要だったのに費用請求されたとかいう話もあります。こういった実態はご存じでしょうか。医療従事者の方にこういう形での自己責任を求めるようなやり方は相応しくないと思いますがその点についてのお考えをお聞かせ願います。

河野大臣:医療従事者のワクチン接種は自ら決めて打たれていると承知しています。

塩川:医療関係者はまさにワクチン接種に従事をするということを行っている公的な仕事として行っているときに、こういった負担について自己責任というのはおかしいじゃないかと思うんですが如何ですか。

河野大臣:おっしゃっている意味がよく分かりません。

塩川:公的な責任としてやっていることに自己責任を押し付けるのはおかしいではないかということですよ。


河野大臣:ワクチンの接種は何度も繰り返しますが自己の判断で希望する方に打って頂いています。

塩川:医療関係者の方がワクチン接種されることが高齢者の方の接種にもつながっていくという点ではまさに公に役目を果たす医療関係者の方に負担を求めるようなやり方はおかしい。ということははっきりしてるんではないでしょうか。今後の高齢者の方の接種で副反応が懸念されます。ワクチンの安全性や副反応について、ていねいな説明やアナフィラキシーショックなど、副反応時の適切な医療体制を整えることが必要だと思います。この点について教えて頂けますか。

河野大臣:接種会場で当然にやっております。

塩川:必ずしも現場で整っていないという声も聞きますのでそういう点についての適切な対応を求めます。河野大臣ここまでで結構です。

以上

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