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過去の反省。

先日、ロシア人からもらったナイフをタクシーの運ちゃんにくれてやった。大義に渡され、こちらもしっかり受け取り、お礼を言ったが正直要らなかった。彼が5ラリかそこらで買った安物だし、買って一週間も経たぬうちに先が曲がっていた。安物買いの銭失いとはこういう事かと再確認。

貰ったって邪魔になるだけだし、自分の流儀としては、刃物なんて携帯したくない。こんな陳腐なナイフを常に持ち歩くのは、とても惨めに感じる。誰かを殺すにしても、何か切り裂くにしても、その時用意したらいいと思うし。第一に先の曲がったナイフなんて用無しである。ただ彼は、持ちものを減らしたかったのだろう。きっと彼は私の事を馬鹿だから、あげたら何でも喜んで受け取ると思い違いしたのだろう。そんな訳ない。そこまで馬鹿じゃない。

だが、彼から色々な物を受け取ったのは事実。ナイフ以外にも食べ物や珈琲。知識に色々な機会を設けてもらった。
何を反省したかと言うと、受け取った割に礼儀が足りなかった。
ナイフは確かに完全にゴミを渡されたも同然だが、他にも与えられた物はあるし、受け取らない選択もあったはずだ。
もう手遅れなので、どうでも良いのだが。


変わったおじさんだった。

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