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ビジネスビジネスした世界から少し距離を置いてみようと思う

7月中旬に離れたヨーロッパに戻ってきて5日。

今回の目的は
一人働き方改革と執筆です。


前回丸々一ヶ月ヨーロッパにいたのに
結局メッセとzoomミーティングにほとんどの時間が取られて
全然進まなかった執筆。

「行ってもまた書かないでしょ?笑」

散々いろんな人に言われたけど
なんと今のところ奇跡的に毎日順調に進んでいます!(やったぜー)

前の一ヶ月から仕事の量を
かなり減らしたので時間が確保できてることもありますが
書き方を変えたのが一番。


前回は売れる本を書こうと思っているのに
「いかに効率的に速く終わらせるか」
ってことを考えながら書いてたことに対して
途中で違和感を感じて一旦書くのをストップしました。

だって、速く仕上げようと思った本に
みんなが読みたくなるような
エネルギーが乗るはずもないから。

そういうわけで
音声入力アプリを使ったり
一日がっつり集中して書いたりするのをやめ

書くという作業そのものを楽しんで
愛おしいと思える文字を
自分の中から紡ぎだすような意識に変えました。


この意識に変える前に
やっぱりあの本を読み直してから書かねばと思ったのが
昔読んですごくいいことが書いてあった
記憶がうっすらとある村上春樹さんの
「職業としての小説家」という本。

日本に戻ったときに
新宿御苑に仲間たちといって
みんなが話してる間に
一人芝生の上を裸足で歩きながら読んだんだけど
これがもう最高だった。

本を書くということにとどまらず
今後の僕の職業観や
働き方自体を根本から見直すきっかけになるような
エッセンスにあふれていた。



その中でも一番刺さった部分はこれだ。
引用の引用になりますが。

前述したレイモンド・カーヴァーは、あるエッセイの中でこんなことを書いています。
「『時間があればもっと良いものが書けたはずなんだけどね』、ある友人の物書きがそう言うのを耳にして、私は本当に度肝を抜かれてしまった。(中略)もしその語られた物語が、力の及ぶ限りに置いて最良のものでないとしたら、どうして小説なんて書くのだろう?結局のところ、ベストを尽くしたという満足感、精一杯働いたというあかし、我々が墓の中まで持って行けるのはそれだけである。私はその友人に向かってそう言いたかった。悪いことは言わないから別の仕事を見つけた方がいいよと。同じ生活のために金を稼ぐにしても、世の中にはもっと簡単で、おそらくはもっと正直な仕事があるはずだ。さもなければ君の能力と才能を絞りきってものを書け。そして弁明をしたり、自己正当化したりするのはよせ。不満を言うな。言い訳をするな」(拙著『書くことについて』)

痺れた。
もう一度、いう。

この箇所を読んだ時に
体全体に電流が走るぐらい痺れた。


お金を稼ぐでも、認知を広げるでも
それらが目的であればもっとコントローラブルで
効率的な別の手段はいっぱいある。

その中であえて本を書くという選択をとろうとするなら
大事なのは今の自分が書けるベストに挑戦すること。

つまりは、そこに多大なる時間を使うことを決め
他のことをやるのをあきらめること。
人生でなんでもできる中で
そこまでして本を書くということに
大きな大きなプライオリティを置きたいかどうか。

つまり、売れるかどうか面白いかは
究極的には二次的なことで
一次的には
「本当の本当にやりたいことは本を書くことか?」
という問いに対して答えを出すこと。
覚悟を決めることが、一番大事だとわかった。

そして、僕の答えはYESだった。
だからここに時間を一番使うと決めた。
少なくとも処女作となる今回の本については。


そんなわけで
この本で書かれている物書きとしての姿勢やあり方と
細かく具体的に解説されてる
日本を代表する小説分野でのベストセラー作家
直伝の具体的な手順方法を

ビジネス書という分野で
ベストセラー作家を志す新人作家の僕が
徹底的に真似して使わせてもらおうじゃないかと
思って今回書いてます。

毎日起きたらメッセを開く前に
(ちなみに朝起きたときにはネットが繋がらない
環境にいるのでそもそも開けないんですが)
毎日書くと決めた5000字を書く。

1時間書いたら10〜15分休憩し、また1時間書く。

前は「全体を」意識すると
気が遠くなりそうなので速く書こうとしていたが
今回は「今日のノルマ」を心を込めて
ある種淡々と書くだけなので気分がだいぶ楽だ


自分のペースもつかめてた。
書きやすい箇所だと大体1時間で3500文字ぐらい
書けるのがわかってきた。

無理なく集中力が持つのはざっくり3時間ぐらいかな
ってことも分かってきたので
1時間かける3セットでこの2日は9000〜1万字ぐらいを
書くようにしている。
(怠けたいタイプなので、基準は常に低くってことで
あくまでも自分の中で課してるノルマは5000字のまま)



朝10時ぐらいにはそれらが終わり
1時間ぐらいメッセを返したりすると
そのあとは一緒に旅に来ているメンバー8人と
ゆったりとした時間を過ごす。

みんな第一線でバリバリビジネスをやっているけど
時間の使い方が抜群にうまい。
メリハリがある。

休む人はこうやって休み
こうやって遊びながら仕事するのか
というのをまじまじと見せつけらています。



そう、これが第二の目的の働き方改革。

少ない時間で世の中に価値を生み出す
ライフスタイル・ワークスタイルを選び
それにあった働き方をクリエイティブに構築している人たちと
一緒に2週間という時間を過ごすこと。

そうすることで
自分の中に「ゆったり働く」
「働くことは人生の一部」というのを
目と体で覚えさせることができる。

一つの基準ができる。

今は楽しいからついつい働きすぎてしまう。
けど、こういう逆張りの基準を作ることで
がっつり働くこともできるし
がっつり休むこともできるという

両方の選択肢の中から
そのときの自分にあったいい塩梅で
時間の使い方を「自由に」選ぶことができる。

この基準を作らないと
楽しさと好奇心の奴隷になって
時間の使い方がいつの間にか選べない
不自由なものになってしまうのが僕の悪い癖なので。


そして普段とは違う
人たちと接して新しい視点や基準を学びながら
執筆という一つの作品作りに
午前中の一番集中できる時間を当てていると
自分の中に新しい感覚が生まれてくる。

例えばその一つは
「僕はビジネスと同じぐらい作品作りが好きだ」
って気づき。


今までサービスや事業はいっぱい作ってきた。
作品づくりのような感覚もあった。

ただ、それを作るかどうかの基準は
やっぱり利益が出るかどうかにかなり影響を受けるし
全体の中でやるべき優先順位に従って
今やるか先に伸ばすかを決めてきた。

でも今回は違う。
自分が一番作りたいものを作る。
急がず、効率を気にせず、本当に自分が納得できるものを作る。


そんなことをやっていると
今までビジネスに対して当たり前のように
持っていた感覚さえ
少しずつ、でも確実に、変わり始めている。

一番は、ビジネスビジネスした
意識や時間の使い方からはちょっとの間
少し距離置こう
ということ。

ビジネスは今でも大好きなので
自分がやってるビジネスはがっつりやるし
支援している案件もしっかりとやる。

でもビジネスのためのビジネスみたいなものは
ちょっと今の僕のエネルギーと合わなくなってるように感じる。


新卒に入った会社が人材教育のコンサルティング会社。
独立してからは色々とあるけど
Webマーケティングのコンサルから
個人事業主の経営支援を本業としてやってきた。

目の前の人たちの売上が上がるのが僕の仕事。
売上をあげて幸せでいられること。

だから集客から商品作り、セールスや
ビジネスモデル作りなどについて
数千人にコンサルティングをしてきた。

この経験で蓄積してきた
僕のスキルやノウハウ、経験や実績や
人とのつながりや評判は
間違いなく僕のビジネスの基盤になっている。

でも今はどう売るかではなく
「どんな作品を作りたいか」
「どうなると社会がもっと良くなるか」

ってことについて調べ、対話し、構想を練る時間が
必要だと直感的に感じている。

社会の課題を解決するために
広めたい作品が広まるようにするために
「ビジネス」を使いたい。

目の前のクライアントに真摯に向き合う
ことも大事だけど
その先のお客さんのことまで考えられる
視野の広さや時間的な余裕が今は欲しい。


だから、1つ小さな意思決定をさっきした。
お金を払ったら誰でも参加できる場で
それが呼ばれたものであっても
集客のことについて話すのは当面やめようと思う。

僕は新しい進化のタイミングがきたと感じたときに
自分にとって当たり前だった何かを必ず禁止する。

その先に自分の想像を超えた
可能性が眠っていることを
これまでの経験の中で知っているから。


ということで
今回はヨーロッパに再び戻ってきてから
得た新たな感覚と意思決定について書いてみた。

残り10日弱でまだまだ
いろんなインスピレーションが湧いてきそうなので
それはまたシェアしますね。


追伸、

そういうわけで僕が集客について一般の場で
教えるのは少なくとも年内では
すでに決まっているこのイベントで最後だと思います。

これです。
https://t.co/nxhv5IH6mr?amp=1

場所は北海道ですが
パネルディスカッションでご一緒する
僕の先輩方のメンバーを考えても
めちゃくちゃ参加する価値はあると思います。

もしご興味がある方は
日程を調整して日本全国どこからでも
航空券をとって是非参加してくださいね。

「今の僕」が集客について伝えらえる「全て」を
限られた時間の中で伝えますね。


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