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ツイッターを使って「文章力を上げる」ための問題集3つ

ぼくのDMにはありがたいことに「ツイッターのコンサルをお願いできませんか」という相談や依頼が企業や個人からひっきりなしに届きます。でも今はツイッターに限らず、コンサル自体をほとんどお断りしています。それでも、せっかく相談してもらったのに、お役に立てなくて申し訳ないなといつも思っていました。

そこで先日少し時間をつくれたときに、ツイッター上で「ツイート案の公開添削・アドバイス」を実施しました。その内容を今回のnoteにまとめることにしました。

良くないところを指摘をしてくれる無料企画は、ツイッター上でよく見かけますが、フォロワーが数万人いる「実践者」に改善点の指摘だけでなく「代替のツイート案」まで出してもらえる機会はなかなかありません。なのでコンサルの代わりとまではいかなくても、少しでも役に立てればと思って企画しました。

ツイッターは”文章力を鍛える最高のツール”です。ツイッターを通して文章力を磨くことができれば、情報発信全般に役立てることができます。あなたがもし「文章力を鍛えたい」「ツイッターでの発信がうまくたい」と本気で思われているなら、読み流す前にツイッターコンサルになったつもりで下の3つの問題を解いてみてください。

きっと自分で回答を考えた上で、解説を読むときっと役に立つはずです。それでは、どうぞ。



【問題1】
このツイートの問題点をあげてください。

■相談者のツイート案(Before)

<良いところ>
・名前とツイートする内容が合致していること
・これからライターになろうとする人が犯す間違いを知っていること
<改善できること>
パッとみたときに0.5秒で「何が言いたいか」が伝わってこない
・絵文字の使い方によって文章が頭に入ってきにくい
・平仮名にできるところはして読みやすくする工夫が足りない

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■ぼくが代筆したツイート案(After)

<大事にしたいこと>
伝えたいことを一つに絞る
・冒頭にターゲットをもってくることで伝えたいことを明確化
・読み手が大事だと思っていることの逆をいう「常識否定」の書き方をすることで興味をひきやすくなる(情報発信は正論を伝えるのではなく「気づき」を与えることが大切



【問題2】
このツイートの問題点をあげてください。

■相談者のツイート案(Before)

<良いところ>
・冒頭を読めばお母さん向けに書かれた文章であることがわかる
<改善できること>
・文章が正論で共感されにくい
文章のレイアウトが工夫されていないので0.5秒で理解できない
・『』で強調させる箇所が一番伝えたいメッセージになっていない
・句読点の使い方が気になる

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■ぼくが代筆したツイート案(After)

<大事にしたこと>
ターゲットを絞る(今回はママ全体ではなくワーママに)
・ターゲットが誰かに伝えたいけど直接言いにくいネガティブなことを代弁(今回はワーママが旦那さんに言えないことを代弁)
・正論ではなく相手の大変さを承認する(人と目的によるが、ツイッターは正論をいうより共感に重きをおく方がいいメディア)
・冒頭の一行とレイアウト、「」での強調箇所を工夫して0.5秒で読み手が伝えたいことが伝わるように



【問題3】
このツイートの問題点をあげてください。

■相談者のツイート案(Before)

<良いところ>
・目立たせたい箇所に # を使うことで目立たせる工夫をしている
<改善できること>
・伝えたいことが多すぎて分散している
・知らないキーワードが冒頭にあって理解しづらい
・それ以外も知らないキーワードが多く「自分には関係ない」と読み飛ばしてしまう

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■ぼくが代筆したツイート案(After)

<大事にしたこと>
・冒頭で大げさに感情表現を入れて興味を引く
・何が「最高か」を書かないことで、その次の一文に目がいくように
・読み手に意図するゴールを明確に(今回であればリプをしてもらう)
・伝えたいことを一つに絞る
・「ツイート→リプのやり取りで仲良くなる→興味があればDM→来店」という行動設計をする(いきなり来店はハードルが高すぎる)


一気に全部はできないですが、まずは1点だけ意識してください。とにかく「分かりやすくする」こと。そのために伝えたいことを一つに絞ることです。誰に向けて書くのか、一つに絞るとしたら何が伝えたいを明確にしてください。

そしてレイアウトや、どこを漢字にしてどこを平仮名にすると読みやすくなるか工夫してください。はじめからうまくできなくても、分かりやすくなるように工夫するトレーニングを重ねることに意味があります。これができるようになると、ツイッターよりも長い文字数のブログ等を書くときにも、文章力は格段にあがります。




ツイッターについては、この竹村さんのこちらのnoteもとても参考になるので読んでみてください。


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