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何者かになりたい人へ

「やまけんさんって何されてるんですか?」

この質問が嫌いだったな。「個人サロンのコンサルしてますって」答えたあとの相手の反応がよめるから。「そうなんですね」のあとに追加の質問はだいたいこない。”コンサル”って今まで会ったことがある職業の人とひとくくりにされて終わるだけ。自分自身もどこかしら誇りをもててないところがあった。とにかく自分に自信がなかったんだと思う。

”自分にしかできないことをしたい”
”四六時中、没頭し熱中できるようなビジョンをつくりたい”

そんなことをずっと思っていた。尊敬するあの人みたいになりたい。あの人と自分の違いは何なのか。尊敬する人の名前を数人書いて、共通点を書き出したりもしてたな。あのころは”考える時間”がすごく長かった気がする。趣味は考えることって言ってたしな。


例えば、好きだった人のひとりは佐藤可士和さん。『佐藤可士和の超整理術』は何回読んだだろう。

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プロフェッショナル仕事の流儀にでた映像もなんども見てイメージした。ユニクロや楽天、TSUTAYAなど超有名企業のロゴをつくり、柳井さんみたいなスーパー経営者と対等に話す希少なポジション。アートディレクターって言葉の響きに憧れて、自分のことをエデュケーションディレクターって言ってみたり。あんまミーハー心とかないのにある本のサイン会まで行った気が。笑

ずっと”何者かになりたい”と思っていた。自分だけが掲げられるアイデンティティの旗をさがしていた。



10年たって気づいたこと


佐藤可士和さんに憧れていたころから10年ぐらいたった。ユニクロの柳井さんのようなすごく有名な企業や経営者ではないけど、特定の業界でNo.1になっている売上規模でいうと100億を超える企業の経営者の方々や、いち読者として僕自身もファンだった累計100万部を超えるベストセラー作家から相談をされるような状態になっている。僕自身は会社経営では売上2億弱しか作ったことないし、本もまだ一冊も出していない。なので、不思議な現実が目の前にある。

”何者かになりたい”。そう願っていたときは何者にもなれず、自分にしかできない何かを考えるのを手放したときに、何者かとして人に紹介されるような存在になれた。

良くも悪くも、人生やキャリアってものは意図しない方に向かうものなんだなぁと思う。今僕がやっていることは、一年前でさえ想像できなかったわけで。


何者かになるための秘訣


じゃあ、どうすれば突き抜けた存在になれるのかを振り返って考えてみると、自分のアイデンティティについて考えることをやめることかなと思う。考えると多くの場合、エネルギーが停滞する。大切なのは、行動すること。その中で自分に合わないことを見つけていくこと。違和感のサインを大切にして、臨機応変に軌道修正すること。憧れの誰かになることをあきらめて、自分の得意を伸ばすこと。なんでもいいから、周りの人により多くの貢献をすること。

やりたいことが見つからずにモヤモヤするときは、考えるのを一旦保留にして近くにいる人で誰か一人を決めて、一定期間徹底的に尽くす経験をするのは役に立つことが多い。テスト前の勉強が進まないときに部屋の掃除をすると気がついたらやる気が出てくるみたいに、誰かのために行動しているといいエネルギーになったりする。

今日は、何者かになりたいともがいていたかつての僕へのメッセージを書いてみました。


追伸、

起業して二年間たった28歳の僕が、どれだけしょぼかったかこのブログをみてもらったらわかると思う。自分で勝手に思い悩んで、3ヶ月とか引きこもっちゃう訳だから。(そのときは、”サロン改革の匠”って屋号で活動してたなあなんてことも久々に思い出した)過去の恥ずかしい自分の姿が、誰かの勇気になるといいな。


追伸2、

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