見出し画像

『マツコの知らない世界』をつくった元ディレクターに聞いた、1億人の心を一瞬でつかむ秘訣

去年一年を通して痛感したことがある。

売れる企画のつくり方と、
マスにウケる企画」のつくり方はまったく違う。

今日は、ぼくを含めたビジネスパーソンや経営者が、今後もっとできるようになった方がいい、「より多くの人の心を一瞬でつかむ企画づくり」について書きます。


そのまま伝えると全員がニッチ過ぎる

まず最初におもったのは、僕自身の本の企画。10万部以上のベストセラーを生み出す編集のプロと企画づくりをするとき、話の前提にはいつも「OLや主婦の人でも手にとってもらえるか」がある。ぼくがこれまで対象にしてきた個人事業主や経営者の人向けに、どれだけ良い内容を書いても10万部は目指せない。自分の専門分野の話をそのままするだけでは、”ニッチすぎる”のだ。

多くの人に届く企画を考えるときは、普段こうしてnoteを書いたり、twitterで情報発信をするときとは、まったく違う脳みその使い方をしないといけない。

自分の存在をまったく知らないし、興味もない。そんな多くの人の心をつかむのに使える時間は、1秒もない。本でもwebメディアでもyoutubeでも、ぼくたちは、直感的瞬間的にそれを見たいかを判断する。つまらなければ、すぐスマホで別のすっと指をスライドさせて別のおもしろいものを探しはじる。


「マスに届く企画」には、視点と技術がある

そんな中で、1億人以上を対象に戦い続けている人がいる。テレビマンだ。100万人に見られても、番組は視聴率不足で打ち切られる。これがどれだけシビアなことなのか、想像するのは難しくないと思う。

テレビがおもしろいかどうかの話は、一旦置いておく。(ぼくもテレビはほとんど見ない)テレビが担うべき役割や、マスメディアのあり方の話も。

ぼくが今日伝えたいのは、人の興味を引きつけ心をつかむ技術についてだ。全国民を相手にして、毎週毎週、興味を持ってもらえるかどうかで戦っている現場には、確実に「マスにウケる企画」のロジックと技術がある。

去年の後半ぐらいから、このテレビ業界の第一線で活躍してきた、ディレクターや放送作家といったプロフェッショナルたちが、戦場を”業界の外”へと移す流れがある。ひとつはyoutubeだ。彼らプロのチームが先導して、今年は相当数の芸能人がyoutube業界に参入することになるだろう。


「楽しい」かどうかが、ビジネスでもっと大事になる

ビジネスに、エンタメの要素を取り入れられるかどうかで、伸びが全然ちがってくるとぼくは見てる。なぜなら、集客でも採用でも突きつめると、人が集まる企画を考えられないことが根本的な課題だからだ。

理由は、簡単。みんな思考停止で、同業界でのうまくいくとされてきた、フォーマットにしたがっているからだ。店舗ビジネスなら、力をもつ集客サイトに広告を払って掲載する。近隣にポスティングをする。インスタとブログをまめに更新する、といった具合だ。右を見ても、左を見ても、みんな「同じ枠」の中で行動し、微改善をくり返していだけだ。

お客さんのサイドは、そのやり方が見飽きている。各自がどれだけがんばってても、商品を買ったり来店するまで、差はほとんどなく見える。採用市場でもほぼ同じことが起こっている。

突破口は、同業界の外にしかない。他の業界から、「新しさ」「楽しさ」を生み出すヒントを探す。その中で、特に学べるのが、マスを対象にしている人たちの視点と技術だとぼくは思っている。


売れ続ける人に共通する”2つの要素”とは

先日まさに、テレビマンとして業界の第一線を走り、いまは業界の外での新たな挑戦をはじめている方と話せる機会をいただけた。TBSで細木数子さんの『ズバリ言うわよ』や『マツコの知らない世界』といった、人気番組をつくってきた坂田さんという方だ。

2時間ぐらい話を聞いたけど、すべての話が知らない世界で、めちゃくちゃおもしろく、勉強になった。最後に少しお願いしてvoicyで、「おもしろい企画のつくり方」について少し話してもらったけど、そこでもすごく大事なキーワードを教えてもらった。(voicyは最後に貼っています)

「売れ続けるタレントさんが持ってる要素はなんですか?」という質問に対して坂田さんの回答はこうだった。

「違和感と正しさですかね」

違和感の方はなんとなく、わかっていた。興味をひくためには、新しさや意外性が大事というのはぼくも普段意識をしているから。ただ、「正しさ」という視点は、企画づくりや人のプロデュースのときに持ったことがなかった。なぜ正しさが必要なのかは、その理由を聞いてみてすごく腑に落ちた。

こんな視点が他に山ほどある。これはメディア関係者や、SNSをやる人以外でも、ビジネスに携わるすべての人が知っておいた方がいい内容だと確信した。


坂田さんに無理言ってお願いしてみました

「ぼくが初めて知った情報を、もっと多く人に知ってもらいたい」。そう思ったので、普段オープンな場で話される機会がほとんどない坂田さんに、無理言ってイベント登壇をお願いし快諾をいただいた。

ぼくは普段プロデューサーとして関わらせてもらっている、ブランディングのプロのこてつさんと、TBSの坂田さんをゲストで呼んでのトークです。

・ヒット企画を生み出す視点
・おもしろい企画をつくる脳みその鍛え方
・人気番組の裏側
・エンタメの要素をビジネスにどう持ち込むか

などを、たっぷり伺いたいと思います。終了後は同じ会場にて、お酒を飲みながら交流できる場もつくったので、そちらもお楽しみに。


■ゲスト情報

TBSプロデューサー 坂田栄治さん

ダウンロード

1975年生まれ、埼玉県出身。東京農業大学林業学科卒業後、1998年に東京放送(現・TBSテレビ)に入社。大ヒット番組『マツコの知らない世界』『細木数子のずばり言うわよ』をつくりあげたのプロデューサー、総合演出。『ウンナンの気分は上々。』『ズバリ言うわよ!』『上田晋也のニッポンの過去問』『有田ジェネレーション』などを担当。

twitterはこちらから

ブランドプロデューサー 
久々野智 小哲津さん(くくのちこてつ)さん

画像2

「新しい時代をつくる」をテーマに、商品やブランドや企業の魅力を高め、世の中に届ける仕事。対象は、海外ブランド・国内の人・もの・企業・番組・イベント・TVCM・広告など幅広く、現在も15社の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問などを務める。27歳で起業した会社の社長として15年で年商25億円、累計売上300億円企業に育てるが、さまざまな出来事がありその会社が他の人のものとなった逆境をきっかけに、ブランディングプロデューサーの道に進む。

twitterはこちらから

■モデレーター

ビジネスタレントプロデューサー 山田研太

画像4

ビジネスタレント事務所を経営。ある分野で突き抜けた実績や技能をもつ人の天才性を編集し、メジャーにしていく仕事。これまでは女性起業家を中心に延べ1万人以上の個人事業主の経営支援にたずさわる。2020年秋にビジネス書の処女作となる『天才のつくり方(仮)』を、KADOKAWAから秋頃に出版予定。やまけんと呼ばれています。


■イベント概要

日時:2月10日(月)19時〜21時(終了後21時から23時まで懇親会)
場所:TIME SHARING秋葉原
(東京都千代田区外神田1-15-18 奥山ビル8階)
参加費:5,000円(税別)
懇親会:1,500円(税別)
定員:50名
申込:こちらから
https://kokorotsukamu.peatix.com/view


最後に

もうね、めっちゃおもしろいこと保証するから、予定調整できる人は来てください!それと、そのあと2時間同じ会場で交流できる時間もあるから、そっちもお楽しみに。ぼくが前回オープンで開催したイベントの雰囲気はこんな感じです。


合わせて読みたい、聴きたい

ゆりにこが数日前に、ゲストの坂田さんについてnoteにまとめていて、すごいおもしろい切り口だったので、良かったら見てください。


坂田さん、こてつさんとの対談voicyはこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?