■コラム04|打楽器とピエゾピックアップ色々

ピエゾピックアップを打楽器の膜面に貼付して使用する事も可能ですが、素子も素子から伸びるケーブルも膜が振動する妨げになるので、この方法はあまり用いられず、ピエゾピックアップを打楽器に用いる場合には、楽器の胴などに設置する事が普通です。
胴への設置は、本文で触れた例の様に、音声そのものの収音を目的とせず発音タイミングと音量のみを取得したいという場面でもよく選択されてきました。一方で、太鼓の膜面にごく小面積で接しつつも内部的にはピエゾピックアップとして発音タイミングや音量を取得する小型の収音システムも販売されています。この方式では、胴に設置するよりもきめ細やかなドラムの反応を取得する事が出来るようです。
しかし、コンガやボンゴ、カホンといった膜面が特に厚い楽器や、カウベルなどの体鳴楽器については、発音体へのピエゾピックアップの貼付で独特の独特の良い効果が得られる場合もあるかも知れません。

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