■コラム10|標準の共振磁性体方式の向き不向き

ハウジングに固定された標準サイズの共振磁性体を用いる場合には、共振磁性体とコイル部との距離はユーザーが選択する事が出来ません。この距離はハイリーズ社が提案するセットドラムに最適な取り付け距離ですから、フレームドラムなど選択する楽器との組み合わせによっては膜面の音が大きく出力されすぎると感じる場合もあるかも知れません。例えば、膜面に軽く触れた音が期待よりもはっきりと収音されすぎるとか、膜面からの発音が大きすぎると、膜面以外からの発音とのバランス感覚が崩れるといった事も起こりえます。
そういった感想があり、標準の共振磁性体をハウジングに固定された用いる方法については「膜面で特にメリハリをはっきりつけた発音で演奏する楽器」「膜面以外の発音を多用しない奏法の楽器」に向いているものだと私は感じるようになりました。

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