■コラム15|直接胴から伝わらなくて良い音

ところで、胴からの振動で得たい響きは中高音が主であり、逆に中低音の鈍い響きは伝わってこない結果の方が好ましいだろうと感じています。多少の事かも知れませんが、中低音を増幅するとか、中高音を伝えづらいといった部材は避けた方が良いかも知れません。
様々な楽器を組み合わせて様々な音を鳴らすセットドラムと異なり、フレームドラムではしばしばひとつのドラムから様々な音を鳴らそうとします。しかしそれはどの音もひとつの膜やひとつの胴の周りで演奏されるものですから、必要な音と不要な音が近い帯域で同時に鳴っているなどという事になり、CubeMicから出力された後の音響処理で不要な音を削ろうとしてもそれはなかなか実現しづらいという事になります。
その事を念頭に置くと、まずは不要な音は収音しないとか、その楽器に合ったセッティングをつくるといったことが重要になりそうです。
これはもちろんCubeMicを用いる時だけに出る話題ではありませんが、CubeMicでの対処となると、部材の選択であるとか、CubeMic独特の応用的な事前対策が話題になるという事だと思います。

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