■コラム22|プリアンプのないミキサー

ところで、もしオーディオミキサーでプリアンプのような前処理のないシステムを採用した場合には、複数の信号の音量バランスを調節する場面において、マイクロフォンからの信号は0から100の範囲で操作して、LINEレベル機器からの信号は0から10の範囲で操作しないと同じような音量として再生する事が出来ないという事にもなります。音量調節のために操作出来る範囲が狭い後者では、前者ほどこまやかに音量調節出来ないという事になるので困ります。操作性という意味でも、プリアンプでの前処理を取り入れて、それぞれの信号をオーディオミキサー上で同等に取り扱える様にするという事は意味があります。
なお、LINEレベルの機器だけをミックスする目的の、プリアンプ機能を備えないオーディオミキサー製品も存在しており、目的によって使い分けられています。

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