■コラム18|CubeMic楽器に適した楽器アンプ

CubeMicで収音した楽器には、楽器アンプを使うのが良いのでしょう、それとも、PAシステムに直接接続するのが良いのでしょうか。
これは、どちらにも良さがありますし、その良さは演奏場所や演奏相手によっても変わると言えます。
もしCubeMicで収音する楽器からの出力が1本程度なら、楽器アンプは何を選べば良いでしょうか。アンプの特性としては、キーボードアンプや一部のベースアンプの様に、得意な音域にかたよりが無く、低音を大きな音で再生する能力に不足が無いものが良いという事になりそうです。
ですからもしCubeMicの出力に使用するためにスタジオ据え付けの楽器アンプを借りるという事があるなら、第一にベースアンプが候補に挙がるのでは無いでしょうか。ベースアンプには、しまりのある低音の音質と全体的なパワフルさを備えたものが多いと思います。ただ小規模の練習スタジオにはベースアンプはいくつも用意されていないとかキーボードアンプはひとつもないという事がままあるでしょうから、そんな時にはギターアンプのうちRoland社のJC-120という、スピーカーが横並びにふたつ備わったギターアンプを探してみて下さい。ギターアンプはひとつのスタジオに複数備わっているという場合も多いですし、バンドのギタリストにはお願いすれば他のギターアンプを使って貰えるかも知れません。これはギターアンプの中では癖が無く再生される音域も広く、他の楽器でもあまり印象を変えずに使用出来るギターアンプとして知られています。

その他、他のメンバーは生音で演奏するけれどCubeMic楽器には楽器アンプを使用するといったような場面でも、同様の基準で楽器アンプを選択するのが良いのではないかと思います。こういう時、仮に司会用のPAシステムが併用されていたとしても、CubeMic楽器だけはそちらから再生されて、他は舞台上で鳴っているとなると、少々しらけてしまいますからね。

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