第二部|【2】CubeMic活用研究|【2-3】実際の活用例

貼付事例1:貼付共振磁性体の例

(図版省略)

試しにカッターナイフの刃を共振磁性体として貼付した時のものです。マウント金具については後述。


配線事例1:端子部を廃した配線の例

(図版省略)

標準の共振磁性体はCubeMicから取り外しています。色々つけ替えを試している最中の撮影だったので、ハウジングとマウント金具とは蝶ナットで留められていますが、特別な意図は無いです。
振り回して演奏楽器に設置するにあたって、ジャックは取り外して、2本の出力線をケーブルに半田付けで配線しました。マウント金具のもう片方の端のねじ穴には、胴に留めるための長いねじが見えます。


配線事例2:アース配線試行の例

(図版省略)

興味から、ケーブルのシールドとハウジングとを繋いでアースをとってみた時のものです。
今回は特別な効果は感じられなかったかな、という感想でした。
その他マウント金具などについては後述。


設置事例1:薄い鉄製の部材を使用した例

(図版省略)

マウント金具を、鉄製の薄い板に替えてみた時のものです。マウント金具が薄く演奏の振動に対して十分固定出来なかったので、補強のために長ねじを増してあります。標準の接続金具から最初に替えてみたのがこの部材です。収音結果に関して何だか良い感触があり、その後少しずつ他の部品に交換を進めるきっかけになりました。鉄製というのが良かったのかなという風に考えています。


設置事例2:鉄製高ナットを使用した例

(図版省略)

共振磁性体を固定するためにハウジングに備わっているM3ねじを利用してマウント金具を固定してみました。マウント金具は高ナットという、六角ナットがそのまま長くなった部材です。これの反対端を鉄のプレートにねじ留めした場合の胴から得られる音質は比較的好ましかったです。コイルの反対端に鉄プレートがない状態で胴に直接ねじ留めした場合の胴から得られる音質は不要な中低音が多く含まれているように感じられて、好ましくありませんでした。


設置事例3:鉄製コの字部材を使用した例

(図版省略)

ハウジングのM3ねじを利用してコの字型の少し厚みのある鉄製部材をマウント金具として取り付けました。胴からの音質は好ましいように思えました。直接の原因となっているのが材の厚みなのか、コイル部に対しての位置なのかといった事まではわかっていません。


設置事例4:クリップにCubeMicを取り付けた例

(図版省略)

(図版省略)

保持力の強いクリップにCubeMicを取り付けてみた時のものです。ハウジングのM3ねじを利用しました。本設置の前の確認作業や、演奏時の楽器付け替えといった事が可能になれば面白いと思って試しました。二枚目は、パンデレータで試している所、三枚目はチャイナシンバルで試している所です。胴からの収音については無視したとしても、ご覧頂ける様に、このクリップとの組み合わせでは設置角度をコントロール出来ない事が不便でした。どちらも、収音は可能でした。


設置事例5:クリップでマウント金具を胴に固定した例

(図版省略)

鉄製のプレートと鉄製の高ナットを使用してマウント金具としています。プレートと楽器の胴とはねじ止めせず、保持力の高いクリップではさみこんでいます。この状態で少し振って演奏しても、CubeMicが目立ってずれる様な事はありませんでした。胴から伝わる音についても比較的好ましく、楽器の付け替えや、本取り付け前の位置決めなどの場合に活用出来る見込みがありそうだと感じました。

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