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【Kさんへのただの私信】2022-02-28 いろんな、声と太鼓のひと

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ローナン・オ・スノディ(Rónán Ó Snodaigh)さん


90年代か00年前後かな、一時期はKiLA(キーラ)という彼のバンドごと日本に集中して来ていたことがある印象で、日本のミュージシャンとも、ライブやテレビで共演してた感じです。積極的に、ゲール語かなにか、地元の古くからの言葉で歌っているそうで、それでやっぱり、何の歌かとかどんな歌詞かとかはわかんないことが多いです。もう壮年だし、ぱっと見ではそうは見えづらいけど、意外と現代的で、ポップス的なアプローチな人です。


・森の中で歌と太鼓のソロ演奏です。まずはこれをどうぞ!



・演奏法の紹介動画のなかにおいても、けっこうかっこいい。太鼓のどっち側からどうやって出てる音か? ってことが目から気になるので、その分、そっちに気をとられちゃうかもしれないけど、それはそれでかっこいい。



・ライブハウスかパブかという場所での一時間のソロライブ動画。ここではギター弾き語りもあります。長めなので、もし上のがピンときましたら、それから、お時間あるときにでもまた観てみてください。



アイリッシュだとこの人と(歌わないけど)FLOOK(フルック)というバンドのジョン・ジョー・ケリーという人のバウロン(ボーラン)演奏のモダンさと多彩さが、またブラジリアンだとマルコス・スザーノという人のパンデイロのそれが、僕らを相当にウキウキさせたり、ノボせさせたりしました。

一般に、演奏がモダン(ここでの限定的な用法としては、工業化の20世紀以降とかっていうよりも、また、ヨーロッパの哲学や美術の動きと同時的というよりも、さらに、モダンジャズとかのモダンでもなくてもっとあと、(フュージョン×ワールドミュージック)+録音やサンプリングの技術、みたいなことでざっくり80年代くらい以降の様々な再整理や伴奏構造の拡張みたいなことに伴うものというイメージです)なアプローチになると、楽器での演奏が歌うようことはあっても声では歌わなくなりがちというか、声と演奏とは分離していったりもしがちなので、そうでない人は、僕にはとくに、とっても光って見えちゃったりします。

あとで出てくるグレン・ベレツさんという人も、このローナン・オ・スノディさんも、やり方はモダンであり・コンセプチャルであり・実験的で、というような「理性的な挑戦の人たち」という感じの人たちです。それは演奏に関してまずそうなのですが、同時に、「気の強さを誇示する野性味のもの」とか、さもなければ「弱気に形式を取り繕うためのものだろうか」と思われがちな、演奏とともにある声・ヴォイスの扱いについても、それらのような扱いにならないようにつとに意識的・実践的だという印象があって、そこが僕には魅力的です。

いま名前の出たばかりのマルコス・スザーノさんとかも、ヴォイスに魅力を感じます。ヴォイスパフォーマンスということでは、あまり・全然ないけど、たんに「演奏もやります、歌も歌います」ということではない感じ。サンバ〜ヘギ〜アフロ(や、それら経由のトーキングやラップ調)の歌なんかとは分離したりはしないままの演奏の態度がいつもあって(彼は「サンバの人は普通みんな歌うでしょ?」っていう程度かもといえばそうだけど)敬意を集めていたと思います。

ジョン・ジョー・ケリーはインストバンドの人だし、今回の声と太鼓の人ではなくて、話のついでに出ただけですけども。でもFLOOKかっこいいよ。)



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トリロク・グルトゥ(Trilok Gurtu)さん


ジャズ、フュージョン分野でのインドのタブラ演奏で活躍した人には、ビートルズの師匠とかみたいな人とはまた別に、もうほんのちょっとだけあとになるところで、ザキール・フセインっていう正統派の人とこのトリロク・グルトゥさんがたぶんとくに有名で(僕でもお名前知ってて、すぐ浮かびますもんね)、僕らの少し上のフュージョン直撃世代の人は同時にみんなギターキッズでもあったりして、そんでこのおふたりとも、当時からのギターヒーローとの共演で名を挙げたので、フュージョン小僧やギター小僧たちに強い印象を残したみたいです(おふたりともまだご健在だよ。いまwikipediaみたらどちらも70歳だった)。

ザキール・フセインさんのことは「正統派」と書いたけど、トリロク・グルトゥさんはフュージョンミュージックのための変速パーカッションセットまで込みのところまで多分合わせて認知されていて、お得意で活躍する楽器にはもちろんタブラ(タブラバヤっていう、ふたつひと組の座奏の太鼓)もあるけど、他にも色んな打楽器をセットアップに組み込んだり、打楽器を水につけて音色やピッチを変えながらやるソロパフォーマンスがトリロク・グルトゥ印だったりして、そういうなかで、声やガラガラの楽器を境目なくうまくつかうというところで、皆の印象に強く残っているんだと思います。

そういう、フリーなパフォーマンスとシームレスに、ドラムキットじゃない楽器でドラムキットが切り拓いたタイプの音楽の自由さや頼もしさみたいなのをカバーしたりもしていて(そしてもちろんインド音楽的なことも堂々とおやりになるわけで)、そうするとジャズトリオでアドリブソロとかインプロヴィゼーションとかがどんどん自由にできるけど、その3人のままでも大きなホールとかでもそのままやれてしまう、みたいなところで、やっぱり、合奏のやり方まで含めたモダンアプローチを代表して作っていったみたいなおひとりです。

ただ、彼が声を使うやり方としては、「インド音楽全体のやり方として声を使うのがふつう」というところが軸になっていて、ヴォイスパフォーマーみたいな人だろうか? ということでいうと、もしかしたらちょっと違うタイプなのかもという感じもします。でも、彼と声との印象は強いです。

・さて、動画の紹介なのですが、ひとつめのこれは、比較的短い中に彼印の見せ場みたいなのが多いので(ドラムヒーローのバンドばっかり集めたドラムフェスティバルとかでの演奏なのかも)選んでみました。90年代の、彼もまだそんなに年齢が進んでない頃だし。この感じにもしグッとくるものがあったら、あとの(長いやつ)も観てみてください。



・ギターヒーローのおひとりのジョン・マクラフリンさんとの特別なバンド(トリオ)のライブ動画があった! (彼、マクラフリンさんも、インド音楽をきちんと学んでインド音楽の基本的な歌い方を身につけていらっしゃる方でもあります。)

まずこれは89年のもので、

このあとのふたつは91年になってからのもので、ベースの人がそれぞれの年で違う。それと、91年のほうはあわせて二時間くらい観れる。長め。でもすごくお得。このツアーのものかな? という動画がyoutubeには他にもあって、呼ぶと出てきます。

観られるライブの時間はわりと長めなんだけどね、このジョン・マクラフリンさんと3人で演っているもののうちどれかは、よかったら今度の時間見つけて、ちょっと観てみて欲しいな〜と思います。あんまり特殊な発声みたいなのはで出てこないし、そういうヴォイスパフォーマーの人のやりかたなんかと比べちゃうと、「声のパフォーマンスで聴かせる・魅せる」ということそれぞれを、雑な手つきで同じように括ってしまって良いものかどうか、ここにきてあらためて迷いさえするところなのですけれども…。

でも、やっぱり、ここが本稿におけるひとつ共通軸のつもりなんですけれども、今回ご紹介している皆さんのそれぞれの声の為すところには、ケレンのための飛び道具というふうなものでもなくて、バリエーションの追求ということでもまたなくて、オマケ扱いとかでもなくて、たんに純粋に、なにか「その人のそれ」という感じを持ちます。

そういうのには、「声も演奏もその人そのものなんだから、なぜそうするのかなどという疑問も沸きようがない」みたいになっちゃうんですよね~。すぐ簡単には真似できないという点ではテクニカルではあるのですけれども、声が技術として切り離されてはいないというか。それで、それぞれに対して、「その人のそれだな〜!!」「音楽をやってるな〜〜!!」みたいなところで、ただもうグッときてしまうというのが、聴く側にとっての魅力の理由になったりもしちゃったりして…。

だから、いくつか様々だったり別々だったりもする「声」の手法やアプローチについて、聞き手としては勝手に、それぞれごとに繋がりというか、同種の敬意や魅力が感じられたりもするところなわけです…。そのそれぞれの「声」は色々なのですけれども、「すげえなあ」の気持ちはひとかたまりという、なんだかそんな感じなんですけれども…。

(01)

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・(アメリカからの)フュージョンの分野でのブラジリアンパーカッションのアプローチで、そして声と太鼓ということろでもトリロク・グルトゥさんと同じように思い出される代表的な人にはやっぱり、アイアート・モレイラさんという人がいるのですけれども、彼とトリロク・グルトゥさんとの共演動画もyoutubeにはありました。90年代なかばになってからの、ドラムフェスティバルみたいな機会でのものみたい。年齢(生まれ年)の順序としては、アイアート・モレイラがいま80歳で最年長、間のエリアに生まれて先に亡くなったナナ・ヴァスコンセロス、それからトリロク・グルトゥさん70歳という順番みたい。ヴァスコンセロスさんも前世紀には沢山のフュージョンバンドにも呼ばれていっぱい演ってたけど、ある頃から「もういいや」みたいになったみたいで、そのあとのソロ作はそうじゃない感じのがほとんどになりました。余談ですが。



・そして、この次の動画はもっとあとに、ご自分のリーダーバンドで色々やってるときので(アフリカ訪ねてそっちの人と共演したりしたアルバムのあととかなのかしら?)、ワールドミュージックジャズみたいなのが、トルロク・グルトゥ印のまま、また違った趣もありつつ、「フュージョンの時代を作った人の現役のやつだなー」みたいな感じで観れます(とはいっても今からみたらもう結構前の時期のものだと思う。ただ、ジャズロック→クロスオーバー→フュージョン→スムースジャズみたいにジャンル全体はなんとなくゴツゴツした感じから綺麗めなフォルムの方向に進んでいったところで、この人はフュージョンまでの時期の熱気のありようを失ってないな〜…みたいな感じがあるのが良いところかも)。ま、このあたりまでを観る余裕があるかないかというところなら、先にジョン・マクラフリンたちとのをチェックしておいたほうが良いのかな? …かも。こちらは、もしお好きだった時のための拡張シロというか、オマケというか、という感じで捉えておいていただいておけばオーケーです。


トリロク・グルトゥさんとかアイアート・モレイラさんとかみたいなガラガラ楽器の使い方でご自分のものにされてる方として日本の有名人としては仙波清彦さんや岡部洋一さんをすぐに思い出すけど(岡部さんは声は使わないけど)、芳垣さんも、ソロでパーカッションセットとなると、そういうところが自然に出てきたりするですね。普段はドラムキットメインだったり、他にパーカッションの共演者がいたりしがちだけど、さいきんの助川さんは、芳垣さんのそういうところを自由にさせる場を用意して楽しんでるぽくて面白いですね。これも余談。)



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グレン・ベレツ(Glen Velez)さん


タンバリンの形や構造の仲間の楽器を総称してフレームドラムっていうけど、世界のいろんなタイプのそれを、アメリカ人の彼がいったん現代的奏法にまとめ整理しなおしたみたいなところがあって、その筋ではすごく尊敬されている方です。

ちょっと動画の前の話がまたことさら長くなるけど、途中に挟まれたサムネイル無しの動画リンクはまずは無視して良いもので、今回のと直接関係ないやつです。でももし気に入るキーワードがあったら、そこのところのだけでも観れるように、挟むだけ挟んでおくね…。

で、ベレツさんは、まあまあお若い頃は仙人みたいな風貌で、しかも太鼓を演奏しながらホーミーをやったりもしてたのでちょっとアメリカのスピリチュアル系コミュニティの人かな? というふうな雰囲気もあったけど(そのへんの来歴とかは良く知らないんですけどね〜)、当時一緒に活動されてた女性でLayne Redmondレイン・レドモンドさん?)てひとがいて、彼女はベレツさんとの活動とは別に女性のためのフレームドラムサークルを推進するようなこともされてて https://youtu.be/8oOnwYrsWE0 復古スピリチュアルぽいけど、それともまたなんだか違う、現代的で、でも浮ついて無くて、とはいえロマンも希望もあるふうなことをされててとっても素敵だったんだけど、たしか2000年代になってからではあるけど、はやくに病気かなにかで亡くなっちゃったのでした。

彼女の女性のためのサークルにもちょっとスピリチュアルぽい感じや巫女さんぽい感じはついてまわってくるんだけど、でも彼女ご自身が演奏する姿がいつもすごく楽しそうだったり嬉しそうだったりして、そういう「あやしさ」とか「雰囲気だけ浸っていたい感じ」「スピリチャルコミュニティーの繋がりのためにやっているわけですから、演奏自体にも自分たちなりの筋があるべきじゃないか? なんて話には全然関心ないで〜す」…みたいなのを、なんだかワーと吹き飛ばすものがあるのですよね〜。彼女たちのコミュニティに関しても、ちっとも詳しく知らないながらも、なんとなくオープンな雰囲気に見えていましたし。

それと、あと彼女は(ベレツさんもだけど)、楽器メーカーと協力して、扱いやすい楽器やさまざまな地方のタンバリンの複合的な性格の創作楽器を提案したりもしてたし、なんだかんだで、やっぱりモダンな(アメリカ的な?)ご活動だったのでした。

(初期のグレン・ベレツさんのソロ録音作には彼女もずっと参加していて、ときには主役を喰うようなきらめきもみせてるのだけど、作品はベレツさんの個人名義なんですよね〜。ベレツさんがムーブメントの発起人で主導者で先生ぽかったのかな。そのへんもまた、良く知らないのですけれども。)

そんなベレツさんも今世紀には髪を段階的に短くしたりしつつ、それでかえって若々しくなってたりしたんだけど、さすがにここ最近はおじいちゃんになりなおしてます。

(今回初めて知ったんだけど、今に繋がる活動の比較的初期(89年ですって)のレドモンドさん含んだ演奏映像 https://youtu.be/gqXSjG7AiSYと85年の録音作品 https://youtu.be/nJg5h1UwZ5A がyoutubeにあってびっくりした! 前者は合奏だけで全然歌ってないし、後者も声部分は少しなのでこの項は飛ばして良いんだけど、びっくりしたから自分のためにリンクまで書くね。余談ですけどね、余談。)

・あらためてここからやっと、グレン・ベレツさんの動画をご紹介しはじめます。これは今世紀に入ってからの若返り期における、そうはいってもとっくに風格がある、ソロ演奏です。今世紀にはすっかり彼の仕事が世界に広まって、各地にそれぞれの得意分野があるフォロワーが出たりフレームドラムをテーマにしたフェスティバルが催されたり(この丸括弧の動画リンクは余談ですよ:https://youtu.be/n7U3h7awQx4 )というふうにもなったんだけど、そうなってからもまわりからは「彼はこういうところが彼らしいし、今もずっと皆のヒーローのままだよね」みたいに思われているような点についての、まるでショーケース的な演奏が観れる動画じゃないかと思いました。

(ところでこの楽器は、ローナン・オ・スノディさんのバウロンと似た見た目の太鼓だけど、あちらは皮が比較的緩く張られていて、こちらのは強く張られていて、狙いや効果がずいぶん違うところですね。)


・次のこれは、ベレツさんがLoire Cotlerさんという女性と「タカディミ」のコンセプトの活動されてるときのライブ動画のひとつです。使い分けてる太鼓はそんなに多くないけど、大学が会場みたいで、会の趣旨ももともとレクチャーを含んだものなのかな? それで、明確にいろいろやってみたり説明してくれたり、やり分けてみせてくれたりしているパフォーマンスです。ゆっくり流してみれるお時間あればどうぞ。


・次の動画では、同じく「タカディミ」コンセプトを使った演奏のライブの様子なんだけど、その良さがなんとなくいったん演奏のなかに溶けて混ざり込んでて、手法自体も実際の手つきも、すっかり境目なく混ざって再構築されなおされてるぽいところがチャーミングかも…(上のレクチャー動画ほどには長くないです)。



・ちょっと寄り道、これはベレツさんは声を出してないんだけど、サンプラーからの声と共演してて面白かったので貼ります。動画もそんなに長くないし。 



・続けてまたまた余談、グレン・ベレツさんも昔にフュージョンやってる。まわりは大音量〜。



・これも余談。これはレドモンドさんの晩年の録音作品なのかな? 今回初めて聴きました。太鼓の演奏のほうにはベレツさんと長く分け合ってきたご経験みたいなのがけっこうありそうだけど、聴いてみると、声の使い方はずいぶん別のところを目指してますね(こっちがこれはこれで、一般には、「ふつう」の感じとも言えそうですけれども…)。



・さらに余談。ビリンバウ弾き語りの人ベレツさんの共演があった! (上のサンプラーを使ったギターの動画と同じ人です。)これ、はじめて観た〜。この動画ではベレツさんは声を発してないんだけど、素敵だったので貼ります。 長くもないよ。



・ところで、ベレツさんの録音作品一枚目は1984年だったみたい。上の方に貼ったものの、さらにもう一年前のものです。これは僕も持ってる。ファーストアルバムでしたか。いろんな楽器や奏法のショーケースやカタログみたいにも見えるかもしれない建て付けのつくりなんだけど、それだけに、初めて聴いたときには「えっ、えっ?」「わあ!」ってなりました。僕が聴いたのはもっとあとからだけど(レドモンドさんも活躍してます)。



・最後のこれは89年作品なんだけど、いろんなことのバランスがよくて、綺麗にできてて、また、「作品」て感じでもあって、僕好きです。一曲目では、声と楽器の音とが境目なく折り重なっているのが、自然かつ巧みだと思います(そのあとも録音作品は引き続き作ってらっしゃるし、他のアーティストの作品へのサポートや客演もけっこう沢山あるみたいです。それはそれとして、この稿でのは、わりと初期のが多くなりました。けど、最近のサブスクには近作のまで入っていて、聴こうと思えば思えばそっちでも聴けます)。




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ミルフォード・グレイブス(Milford Graves)さん



フリージャズ界隈の方です。やっぱりアメリカの人で。

まず貼るのは、ミルフォード・グレイブスさんと田中泯(Tanaka, Min)さんとの共演映像です。国内で田中さんたちの公演やフェスティバルが継続して行われていたので、日本人だと、田中泯さんとあと、土取利行(Tsuchitori, Toshiyuki)さんとのデュオ記録はけっこう残されてて、youtubeでもいくつか観れます。

土取さんはやっぱりパーカッショニストだけど、歌と三味線とお人柄が素敵だった奥さまがご病気で亡くなられた頃から、ご自身でも歌の活動もされるようになった方です(大正昭和の歌の復古とか、中世の歌の発掘とか)。お若い頃の演奏のは、グレイブスさんに影響を受けてグレイブスさんに互しもする…みたいな感じのもあるし、もっと、世界のいろんなパーカッションをいちはやく現地で吸収してそれを素朴なふうに演奏するようなのもあるようです。ご自身のレーベルからyoutube動画をとても沢山上げていらっしゃいます。)

・僕は、田中さんとグレイブスさんの公演を1回だけ見れて、その時なんだか分からないまますごく感銘を受けたという経験があるので、ここでは田中さんとの共演のを貼るね(僕が観れたのはもっと後の別の機会のですけれども)。


・勢いで、もういっちょ(こっちはドキュメント番組なのかな?)


・これは、ミルフォード・グレイブスさんが独立してご自分のバンドでフリージャズをやってらした頃のみたい。70年代。そんなに違わないといえば違わないけど、貼った他の動画と比べてしまうと、もしかすると、ちょっと特にうるさめかも…。 


・ちょっと寄り道で、これはさっきの土取さんや田中さんたちも出てくる日本を撮影場所にしたドキュメンタリー番組っぽいのですが、はじめの宴会もすごいけど、まんなかへんの、野外奉納みたいなシチュエーションでの演奏の中で、グレイブスさんが日本での見聞きのご経験を取り入れてパフォーマンスしてみせてるみたいなところがあって、「わあ、こんなのあったんだ…!!」となりました。よほどご興味があるときには、これもどうぞ。



・これも寄り道。やっぱり今回はじめて観たやつで、ヴォイスパフォーマーのひとと一緒に声を出してるごく短い動画があった。数十秒の短い中でグレイブスさんは太鼓までは行き着いてないけど、共演の方に対して声で受けて返すグレイブスさんのそのままさみたいのが、ちょっと面白いな…。



・たぶんもう晩年の演奏です。去年(2021年)に亡くなるその前まで、ご活動は精力的だったみたいです。これは、一般的なジャズバンド(コンボ)っぽい楽器の取り合わせなんだけど、ドラムなんかまたとくに全然、そういう、いま「オーセンティック」と扱われているっぽいジャズドラムというものとは、やりかたや、音への関わり方みたいなものがなんとなく違うのね。そういう面白さもあります。



・これはもっともっとさらに最近で、最々晩年です。ドラム同士のデュオだけど(つかみどころがないといえばないけど)、意外と落ち着いて観れるかも…。今回検索したおかげで、初めて観れました。良いもの観れちゃったかもしれないな…。

( 観やすさがちがうだけで、たぶんおなじときのもの https://youtu.be/qC3gLdCng7o  )



そんなかんじの、ミルフォード・グレイブスさんでした。

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ナナ・ヴァスコンセロス(Naná Vasconcelos)さん


彼に関しては、省略します。もうよくご存じだと思うので!



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とりとめなく、長くなったなー。なってしまいました。
けど、構いませんよね…? ピンとこない箇所はどんどん読み飛ばして貰えば良いわけですもんさ。

(今回、思いつくままに書いて、youtube動画の埋め込み指定をやって、そうやってできたのをノートごとネット共有するという流れでやっていたら、使っていたevernoteというアプリがなんだかすごく不調で、「なんとかやってくれないですか~」と待ってみたり、あきらめてこのnoteというサービスに書き写し直したりして、そのダラダラした作業に、身も心もすっかりダラダラグデグデになってここを書いています…。本文はウキウキだったのにね~! コンピュータの不調はどうしようもないです。とっほほ…。)


マー、とか、モーとかそんな感じの今なのですけれども。
ま、いいか。おわります。

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