■コラム26|ローカット機能の個性

ある演奏会場のPAでは良く締まった低音域で好ましく太鼓か再生されていたというのに、他の演奏会場では期待と違う結果だったという場合があるとします。この要因のひとつには(もちろん他の多くの理由が考えられるものの)もしかしたらそれぞれのPA機器機器に備わっていたローカット機能の特性が違っていたという事も関係しているかも知れません。イコライザーよりも簡単な音作りを実現する目的でマイクプリアンプのローカット機能を用いたい場合には、これは困った事です。このように機器ごとに作用結果に差がある事を考えると、もしかしたら自前の機器を用いた方が良いとお感じになる場合もあるかも知れません。

多くの奏者にとっては、機器はシンプルでコンパクトな方が好ましいでしょうから、悩ましい話題です。

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