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古本歩紀 其の九

暫く更新休んでました。
未だよくnoteの使い方が分からんのですが
アテもなく古本を題材にあれこれ思い出話を…

フルホンアルキ9
演劇界 第二十四巻 第二号 
一月号臨時増刊 十一代目市川團十郎
演劇出版社 刊
昭和四十年一月号(1965年)定価350円

今の海老蔵さんのお祖父さんですね。宮尾登美子の小説「きのね」で描かれている歌舞伎俳優です。不器用で癇癪持ちでお坊ちゃんで我儘で…。しかし残っている映像を観ると役者の色香が自然と漂う稀有の人と思います。しかも遅咲きの俳優でした。役者としてこれからという56歳で、やっと咲いたその華は呆気なく病に持っていかれます。この本は團十郎さんの追悼号になります。
 十一代目 市川 團十郎(いちかわ だんじゅうろう、1909年(明治42年)1月6日 - 1965年(昭和40年)11月10日)屋号は成田屋。

上の絵は前田青邨が描いた成田屋です。この絵からも色香を感じます。芸人さんに色香のある無しはとても大切な要素と思います。圓生さん、三船さん、森雅之さんなどなどタイプは違えど、その雰囲気は人を惹きつけ楽しませる。空間が濃くなるとでも言いましょうか。与話情浮名横櫛では主役の与三郎の生い立ちが成田屋のそれと相まって面白く聞けました。
今日は海老天で一杯やろうかな。

おまけ
八海山の薄皮饅頭。
酒の肴にはならないけれどお茶うけにはもってこい🍵。
では。

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