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古本歩紀 其の七

フルホンアルキ7
古本探してあても無くテクテク、ぶらぶら。
カラーブックス、あまから、文六先生、六代目…
今日はどんな本に会えますか…

『住宅』263號、280號。
著・住宅改良會。
昭和13年(1938年)、昭和15年(1940年)
住宅改良會發行。

戦前の住宅雑誌です。
この本はあめりか屋という住宅施工会社が機関誌として発行してました。1915年(大正4年)に創刊し、1943年(昭和18年)の第326号で終了。日本初の住宅雑誌です。昭和10年頃は住いに使われる資材や設備も改良が進み、日本らしい和と洋の融合が形を為してきた時期ではないでしょうか。その頃の『住宅』は広告欄も楽しく、デザインの参考にもなります。この後戦争による資材の統制が厳しくなり、代用品による工夫も盛んに行われました。ベニヤ合板もその一つですね。画像にある263號は代用品の特集が載ってます。

定價は一冊50銭。ただし、外地定價があり滿、鮮、薹は55銭でした。時代ですね。広告をよく見ると住所が、東京市で日本橋區、浅草區などと見えます。
この本を見つけると集めてますが、最近はあまり見かけません。昭和16年の號と最終號は諦めずに探してます。これが愉しい。 
では。

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