【須坂市職員インタビューvol.1】やまじゅうと街、あなたを繋ぐ相談相手(大峽 武さん)
「須坂市で起業してみたい!そう思ったとき、まずはひと声かけてもらえるような存在でありたいです」
やまじゅうを利用する方にそう伝えたいと話すのは、須坂市役所 産業振興部商業観光課 課長補佐の大峽 武(おおば たけし)さん。
市役所内でやまじゅう担当として日々奔走する大峽さんに、「やまじゅうが須坂市で果たす役割」「やまじゅうを通して描く須坂市の未来」などをお聞きしました。
それぞれのニーズに官民協力して寄り添う場所
4月に前任の寺沢さんからやまじゅうの担当を引き継いだときはどんな気持ちでしたか?
「寺沢を筆頭に、まちの熱い想いを反映しながら、たくさんの人たちと進んできた”やまじゅう”の構想。引き継ぎ事項もたくさんありましたので、率直に”これは大変だな”と感じたことを覚えています。他の業務もあるなか、9月にはグランドオープンを控えていましたから、とにかく気持ちの落ち着かないまま進めた半年間でした」
「最近やっと余裕があるかも」と、笑みを浮かべる大峽さん。そうしてできたやまじゅうは、須坂の街にとってどんな役割を果たすのでしょうか。
「やまじゅうは、開業まではもちろん開業後までサポートしていく場所です。須坂市ではこれまで、開業に向けて改装資金のサポートなどを行っていました。しかし、サポートが終わるタイミングでお店を閉めてしまったり須坂を離れてしまったり、お店を開いた人が街に定着しないという問題を抱えていたんです。物件を探し、計画を立て、お金を工面しながら経営を行い...と、開業にはさまざまなフェーズがありますが、網羅できるサポート体制が整っていない。その課題を解決できるのが、やまじゅうだと考えています」
大峽さんの考える”必要なサポート”とはどんなものなのでしょう。
「いちばん大事にしたいのは、開業者を孤独にせず、常に身近な話し相手、相談相手がいる状態です。悩みまでいかずとも、ちょっとした会話からいろんな視点が持てますし、気づきがあるのではないかと思います。指定管理者のU.I.internationalと私たち行政、それぞれの視点から、利用される方に寄り添っていければと思います。」
自ら歩いて話を聞き、誰もが歩けるまちをつくりたい
やまじゅうの頭につく “賑わい創出拠点” 、大峽さんがイメージする賑わい創出はどのようなものでしょう。
「須坂市街地は特に、回遊して楽しめる街をつくりたいです。この辺りも昭和の頃は、歩いて買い物をする光景が当たり前でした。しかし、車社会になり、人口減少とともにそうした景色は減っていると感じます。私自身、今の部署にきてから街を歩く機会が増えましたが、住民の方の顔を見てお話を聴きながら、どうしたら再びあの光景が見られるのか、考え続けていきたいと思います」
最後に、これからやまじゅうに関わる方々へメッセージをお願いします!
「やまじゅうは、開業したい人の拠り所として整備した施設です。随所に残る古い建物の良さは、蔵の街・須坂の良さでもあります。どんな小さなことでも良いので、”やってみたいこと”を話すことからはじめましょう。その際には須坂市も力になりますので、どうぞよろしくお願いします!」
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