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パートで稼ぐなら80,000円までが良い?

社会保険の加入対象が広がっている

昨今、パートタイムやアルバイトとして働いている方の社会保険(厚生年金・健康保険)の加入対象が広がっています。
社会保険に加入できるようになると、将来の年金が増えたり、医療保険の給付が充実したりと手厚い保障を受けることができるようになるようですが、本当にそうなのでしょうか?


社会保険の加入対象者

上記のフローに従って社会保険加入に到達する場合には、ご自身が単独で社会保険に加入することになります。加入手続きは事業主(働いている会社)が行うため、ご自身で手続きすることはありません。

所定労働時間
とは、休憩時間を除いて労働者が働く時間のことです。例えば9:00~18:00の勤務で休憩時間が1時間の場合、所定労働時間は8時間となります。
月額賃金8.8万円以上となっていますが、そこには通勤手当や残業代は含まれないこととされています。

また、単独での社会保険料の加入が免れたとしても、年収が130万円以上の場合には、単独で国民年金・国民健康保険に加入しなくてはなりません。


社会保険料はいくら徴収されるのか。

では、月額8.8万円以上働いた場合、社会保険料はいくら徴収されるのでしょうか。
以下に社会保険未加入で月額8万円、社会保険加入で月額10万円の手取り額(差引支給額)を計算してみました。
これをみると給料は2万円増えてますが、実際の手取額は6,013円しか増えてません。
仮に時給1,200円で働いていたとすると、2万円稼ぐのに16.6時間も働くことになります。にもかかわらず、手取が6,000円しか増えないってなんだか悲しいですね。
どうせ社会保険に加入するぐらい稼ぐのであれば、10万円と言わずにそれ以上働かないと報われませんね。
また、年収130万円以上稼いで入れるのに、社会保険の加入を免れてしまうと国民年金・国民健康保険に単独で加入しなくてはならなくなるので、あまりメリットがなくなってしまいますね。
であれば、8万円以上稼ぐのであれば思い切って社会保険に加入する方が良さそうですね。


令和5年3月分(4月納付)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表


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