「死ぬまでこき使って下さい」と公然と言われた社員の物語。

昨年の新年会。

ホテルの宴会場などという身分不相応な会場を2時間貸し切り、普通は声かけないような取引先を無理やり搔き集め、何とか面子を保った新年会でのこと。

社長が我々社員を紹介する場になり、社員紹介と一通り挨拶を済ませたあと、社長が締めの言葉で

「ウチの社員は、死ぬまでこき使って貰って構わないんで、どうかよろしくお願いいたします(笑)」

シラケる会場。引きつり笑いの社員たち。そんな空気を察することなくご満悦の社長。取引先様からは「御社の社員さん可哀そう…」と同情される始末。

それから2年弱。お陰様で死ぬことはありませんでしたが、まあ社長への信頼とか忠誠心とか恩返しとか一切ないですよね。だって死ぬまでこき使われるもの。

営業会議で「数字を上げるアイデアを出せ」と言われても出るわけないじゃない。だって死ぬまでこき使われるもの。

得意先開拓の動きしてない?当然じゃないですか。だって死ぬまでこき使われるもの。

と言うわけでぼんやりと退職する方向に舵を切り始めました。殺される前に。

ではまた生きてお会いしましょう。


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