寝る。
地球の自転に合わせて、人々が布団に入り目を瞑っていく姿を宇宙から想う。
満員電車の通勤の人達も、福山雅治さんのコンサートを観に行った人達も。
何万人もの人間が、地球自転に沿って目を瞑っているのだと想像すると、なんだか人間の植物性を感じる。
そないに、規則性を持って人々が目を瞑り、眠りにつくならば、夢も何処かで同期している気がする。
眠りにつく沢山の人間の数の分、反比例して、自分は細かくなれる。
細かくなった自分は自分の肉体から抜け出して、結局は地球をぐるぐる回すだけなのかしら、それともどこかにたどり着くのかしら。
ムーン。
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