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森暮らしの始まり方 2 

石垣島からフェリーで西表島へ

さて!南風見田の浜へ!と行きたいところでしたが、

南風見田の浜はキャンプ場ではないため、いきなりひとりキャンプをする心の準備がまだできていなかったため、

まずは、星の砂キャンプ場で慣らしキャンプ。

名前の通り、砂浜の砂は星砂。とてもさらさらしていて、気持ちいい。

そこはキャンプ場なのでトイレやシャワーなど設備もありました。かなり快適!

そしてここにもひとり旅のキャンパーが何人もいて、すぐに友達になりました。

私と同じようにオートバイで旅をする人、自転車で日本一周をしている人たち。旅の形も様々で、だけどまるで昔からの友達のようにすぐに打ち解け合いました。

みんなでそれぞれのキャンプ用品で料理を作って一緒に食べたり、お酒を飲んだり。

そして、西表島でやりたいことのひとつ西表島縦断をするべく、みんなに声かけをすると、3人が手を上げてくれました。

西表島は島の8割がジャングルで、縦断はそのジャングルの中をひたすら歩きます。

ひとりでは遭難の危険があるため、今回は4人で縦断することに。

もちろん1日では渡りきれないので、山の中で一晩キャンプするために、テントや寝袋もかついで歩きます。

いざ出発!

大きな川や滝を越えるとあとはひたすら同じような道が続きます。

素人4人なので生き物や植物などの観察など一切せず、ただ歩き続けました。

気がつくと足にヒルが!かなりのサバイバルです。

なんとかテントを張れそうな場所を見つけ、ジャングルの中で一晩過ごしました。

そして次の日も朝からひたすら歩きます。

みんな疲れていましたが、その中でも自転車旅の男の子(チャッカマンを持ち歩いていたのでつけたあだ名がチャッカマン)が、おそろしく軟弱で、私の後ろを歩いていたのですが、

後ろからハア、ハア、ハア・・・とず〜っと荒い息が。

「チャッカマンのハアハア聞いていたら余計疲れるから、もう、一番前歩いて!」と彼の持っていた荷物をみんなで持ち、一番前を歩かせながら、なんとかジャングルを抜け、無事縦断終了!かなりキツかったけど、こういう経験をしていてよかったなあと思います。

縦断を終えて、再び星の砂キャンプ場に戻ると、新たな旅人が数名増えていました。歩いて日本一周をしている18歳の男の子や、なんと那覇のユースホステルで私が「ひとりキャンプ大丈夫かな?大丈夫かな?」と不安そうに訴えていた男の子も心配してきてくれていました。(結局、かなり楽しんでいる私を見てあれっ?と拍子抜けしたらしい)

そして、かなり怪しい風貌のおじさんも。腰に布を巻いて変な帽子を被り、雨の日はテントの中で、晴れの日もテントの前でフライパンを叩いていて、みんなが「あの人かなり怪しいよね〜」と噂をしていました。大阪のよく行くBARには同じような風貌の人が沢山いたため、私には免疫があったので、「よし。じゃあ私が話しかけてくる〜」と言って、その変なおじさんに「こんにちは〜。」と話しかけると、そのおじさんは笑顔で

「こんにちは。ゲンです。」と優しく返事をしてくれたので、その後、みんなを呼んで、そのまま大宴会となりました。ゲンさんの叩くフライパンの音に合わせて、当時作っていたオリジナルの「風の歌」という歌を私も歌い、そんな時間を数日過ごし、さて、ついに南風見田の浜へと行くのでした。

つづく。


あっ。大事な事を。

実はその怪しいおじさまゲンさんがその後私の旦那となり、子供を6人授かりました。笑笑。その話はまたおいおい。


風の歌  作詞作曲 雪音

風が吹いていたら そのまま流されよう とても冷たい風だけど

夕陽が沈みかけたら そのまま見つめていよう とても眩しい光だけど

青く広い空の下で いつでも笑っていたいから さあ力を抜いて ちょっとだけ休もうか


夜がやってきたら そのまま上を見ていよう とても不思議な世界だけど

雨が降っていたら そのままぬれていようよ とても悲しい雨だけど

青く広い空の下で いつでも笑っていたいから さあ力を抜いて ちょっとだけ休もうか


川が流れていたら そのまま耳をすまそう とても素敵な歌だから とても素敵な気持ちになる

 

青く広い空の下で いつでも笑っていたいから さあ力を抜いて ちょっとだけ休もうか

ちょっとだけ休もうか ちょっとだけ休もうよ

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