【三鷹市】新型コロナウイルス感染症 緊急対応方針(第3弾)

三鷹市議会議員の山田さとみでございます。

本日、三鷹市の「新型コロナウイルス感染症 緊急対応方針(第3弾)」がプレスリリースされました。

大きく分けて10項目です。
詳細は最後の方に原文を貼り付けておりますのでご確認下さい。
以下、行政からの聞き取り内容も補いながら私なりに簡単にまとめてみました。

1.感染者等の受け入れ体制の整備

(1)家族が感染した市民の宿泊施設の整備
ご家族が感染し、ご自身は陰性である方への支援
・高齢者(生活が一時的に難しくなった方)→旧どんぐり山
・子ども→児童相談所(旧どんぐり山は補完施設として念頭においている)

(2)軽症者等の受け入れ病床確保の支援
東京都がコロナ対策で病床を確保しているが、地域医療の観点から、三鷹市内の医療機関で「軽症者受け入れ病床」として協力して頂いた医療機関に対し三鷹市として支援を実施する。

2.非常時への備え

(1)避難所での感染症対策
避難所における「密」を避けながらより多くの避難者を受け入れる観点から、避難所用のパーテーション(ポップアップテントのような作りのパーテーション。高さ1メートル程)を購入し、備蓄する。マスクやアルコール消毒液、防護服等を補充。

(2)避難行動要支援者の避難支援時における感染予防対策
市と災害発生時に避難行動要支援者の避難支援をする協定を締結している町会・自治会・マンション管理組合に対し、新型コロナ感染予防物資を配備。

(3)感染症予防用の備蓄品の充実
・医療救護所の備蓄品を補充。
・民間の障がい者及び高齢者施設等の事業者用の防護服等を調達。

3.市民生活の支援

(1)ひとり親世帯への臨時給付金による生活支援前定例会にて可決。着手済み。

(2)住居確保給付金による生活支援
申請が見込みを上回っているため、増額。

4.中小企業の経営継続支援

(1)プレミアム付き商品券発行による市内商業の活性化
プレミアム付き商品券を発行するが、今回はスマートフォンで利用できるような仕組みにし、今後のボランティアポイントや地域通貨などの活用を見据えた実証実験としての狙いもある。また、スマートフォンの利用をされない方への配慮として紙の商品券も併用する。

(2)三鷹商工会との協同による経営相談の拡充
相談期間を9月末まで延長し、相談員も増員。事業者が国や東京都の支援メニューの活用やオンライン申請に関する相談ができる環境を確保する。

(3)創業間もない事業者への支援
経営基盤が弱く、厳しい経営に直面している創業間もない事業者に対し、助成を行う。

(4)「新しい生活様式」に対応するための環境整備の支援
東京都の制度と連携したきめ細やかな支援を行う。

5.共同事業者の支援

(1)ごみ収集委託事業従事職員の応援
感謝の気持ちを込めて、商品券贈呈と冷却タオルを配布。

(2)川上郷自然の村の運営支援
約2ヶ月の臨時休業などの減収相当分を補填。

6.子ども・子育て施設での事業継続支援と「新しい生活様式」への対応

(1)保育施設等従事職員の応援
保育施設等(保育園(公設・公営園以外)・幼稚園・学童保育所・一時預かり事業等)の従事職員へ感謝の気持ちを込めて商品券を贈呈する。

(2)保育施設等における感染症防止対策
保育施設等(保育園・幼稚園・学童保育所・一時預かり事業等)感染防止用の衛生用品等の購入を支援。

(3)保育園及び学童保育所一斉入園(所)受付等の郵送対応

令和3年度の一斉入園(所)受付について、「密」を低減するため以下の手続きは郵送対応可能とする。(会場での対面方式も併用)
・保育園
・学童
・のびのびひろばの一時預かり事業等の新規登録や、更新手続き。
(私としては、オンライン化を望む立場ですが、システム開発や、予算等を鑑み、まずは密を避けるために早急にアクションが取られたのは歓迎すべきです。引き続きオンライン申請の実現を求めていきます。)

7.小・中学校における保護者負担の軽減と「新しい生活様式」への対応

(1)1学期中における学校給食費の一部公費負担
1学期中の学校給食費の半額を保護者に返還。
(2)就学援助の対象者の拡充
新型コロナの影響で家計が急変した世帯に対し、就学援助が受けられるよう要件緩和をする。
(3)宿泊を伴う行事における感染症対策
・自然教室は、小学生は2泊3日に日程を短縮。中学生は2年生のみの実施。
・観光バスの借り上げ台数を増やし、密を避けるための予算を補助。
(4)学校再開後の教育活動の支援
感染症防止対策の実施にあたり、教員の負担が増大していることから、東京都の補助金を活用し、「教育活動支援員」を拡充。子ども達の学びの保証を支援。
(前回の文教委員会での質疑した件が実現しました)
(5)小・中学校における感染症防止対策等への支援
感染拡大防止対策として、消毒や換気などによる衛生環境確保のための物品の購入や、アクリル板の設置等の取り組みを支援。
(6)教育コンテンツ放映の試行
J:COMさんと連携し、教員による学習動画を作成。
(「個別最適化された学び」を推進するためにも、動画コンテンツの配信等、求めて来た立場から、一歩前進したこの取り組みについて評価したいと思います。引き続き、「一人ひとり」の特性に合った学びについて、発言を続けて参ります。)

8.高齢者の見守りと介護・障がい福祉サービスにおける感染症予防支援

(1)高齢者の見守り訪問
・外出自粛により周囲との交流が減少している高齢者の安否確認を地域包括支援センターの職員が個別の見守り訪問を行う。
・独居、高齢者のみの世帯、介護保険サービスの利用がなく、「特別定額給付金」が未申請となっている高齢者を対象に、生活状況の把握を行う。
(前回の定例会でも、高齢者の見守りについて言及しましたが、コロナ禍における高齢者の見守りに対して危機感を感じています。コロナ以前より、地域包括や介護保険サービス等とつながっていない高齢者が心配でしたので、「特別定額給付金未申請」の高齢者世帯を訪問する事はとても有意義であり、支援に繋げるべき方を支援に繋げ、今後も行政や地域との繋がりをなんとかキープしてもらえるよう、次の一手も考えていくべきと考えます。)
(2)ICTを活用した見守り活動の検討
訪問による対面式の見守りの補完として、タブレット端末などのICTを活用した見守り活動の検討。
(3)傾聴ボランティア再開に当たっての手紙での見守り
2月以降対面での傾聴が出来なかった為、9月からの再会に向け、ボランティアから手紙を送付する。
(4)感染症予防に係る研修の支援
介護及び障がい者福祉サービス事業所において、感染症予防に関する知識を高める為の職員向け研修への助成と市独自の講習会の開催。

9.市民活動再開に向けた支援

(1)オンラインでの会議や講座の開催
・会議や講座の開催において、オンラインでの参加も併用するなど、新しいスタイルでの市民活動の再開を支援。
(PTA活動にも応用出来るよう、市側に提案しています。)
・「新しい生活様式」に対応したオンライン会議の開催等で活動を再開する際に、(株)まちづくり三鷹と市民協同ネットワークが連携し、市民協同センターに新たに整備するデジタル機器等を活用して育成した人財が住民協議会や町会等を支援する仕組みを作り、地域活動の再生に取り組む。
・老人クラブ連合会と連携しながら、高齢者のICTスキルアップを支援。
(デジタルディバイド(インターネットやパ ソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差)対応やBPR(業務改革)に関し、これまで発言をしてきました。「新しい生活様式」をきっかけに前進した事は歓迎すべき事です。)
(3)民生・児童委員及び保護司の活動に当たっての感染症予防対策
訪問する市民への安全の確保のため、民生・児童委員及び保護司にマスクや消毒用品を配布。

10.市民サービスにおける感染症予防対策の徹底

(1)対話支援システムによる窓口環境の向上
窓口にアクリル板を設置していると声が聞き取りづらくなる為、(映画館の窓口に設置しているスピーカーような)機器を設置し、正確でスムーズなコミュニケーションが行えるようにする。

(2)市民課窓口等の混雑解消**
・マイナンバーカードの所有者の、転入手続き等についても各市政窓口で行うことで混雑を緩和し、利便性を向上する。

(3)非接触型行政手続きの基盤となるマイナンバーカードの普及・促進
非接触型行政手続きの基盤となるマイナンバーカードの一層の普及・促進を図るため、特設窓口を開設。マイナポイント(1人5千円相当のポイント)を得るためのマイキーID設定等の為のサポートを行う。

(4)国政調査における感染症予防対策
今年10月1日期日で実施する国政調査では、可能な限りインターネットでの回答をお願いする。調査員の訪問も一定の距離を保ち簡素な方法で行う。調査員のマスクの着用、手指消毒を徹底する。

原文は以下です。

三鷹市ホームページでも、「新型コロナウイルス感染症 三鷹市緊急対応方針」第3弾について、そしてこれまでの方針の取り組み状況について掲載されています。こちらをご覧下さい。

ご意見・ご要望などお待ちしております。

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